温室育ちのダイコンとニンジン、収穫(素人3号)
2016年2月21日 (日)
みなさまお久しぶりです、素人3号です。
先日ついに大根を収穫しましたので、それについて記事を投稿しようと思います。
前回の投稿からはや2ヶ月のあいだ、大根は少しずつ成長していました。もともと栽培開始が遅かったこともあって、年内の収穫はあきらめ気長に成長を待つことにしたのです。
私は温室と自室の2カ所で大根を育てていましたが、ここにきて両者の成長に少しずつ差が見え始めました。
というのも、温室は適切な湿度を保つことができた一方で、自室は屋内での暖房や冬場の乾燥もあってしょっちゅう水を切らしてしまい、可食部がなかなか肥大しなかったのです。水を切らしてしまいがちだったのは私の水やりが足りなかったことによるものですが、冬場の野菜の生育には寒さの他に乾燥という強敵がいることを改めて痛感しました。
そうしているうちに、温室の大根が食べ頃になったので、隣に植えてあったミニニンジンとともに収穫してみました。
しかし膨らんで見えたのは根元だけで、大根なのか蕪なのかよくわからない形の辛味大根を収穫することになりました。おそらく育てていたプランターが小さすぎたことが原因と思われます。
さて、辛味大根はおろしてそばとともに食べると大変美味しいということなので、早速そばをゆで大根をおろし、そば定食をつくってみました。
ちなみに写真右下が大根おろし、左下の小さなオレンジ色の野菜はミニニンジンです。ニンジンの上にあるのは、ダイコンの葉の漬け物。ご飯にとてもよくあうのでおすすめです。
養分が足りなかったのか、大根以上に寒さに弱かったのかのどちらかが原因だと思いますが、驚くほど小さいにんじんになりました。これではミニニンジンどころかミニチュアニンジンです。
きになるお味は...「美味しい」の一言に尽きます。辛味大根はその名の通り、通常の大根よりも辛味が勝っていて、そばにいれるのには最適です。
ニンジンは、市販の甘みが強いニンジンとはまた異なり、最初はどこか「えぐみ」を感じました。食べているとよく知るにんじんの甘みがでてきます。これは今回育てたにんじんがまずかったと言うことでは無く、むしろ野菜の品種改良や生育方法の工夫によってこのようなえぐみが取り除かれ、甘みだけを残した従来のニンジンが開発されたのだと考えられます。実際、母にきいてみたところ、今売っているにんじんは昔に比べると甘くなったという意見も得ることができました。このように、自分で育ててみると、いかに普段農家の方々の努力や育種研究によって美味しい野菜を食べることができているかがよくわかります。
今回野菜を育てた経験から得たことは、
・播種時期と湿度の重要性
・養分の重要性
の二つです。一つ目は先ほども述べたとおり、今回は種をまく時期が遅すぎたため生育が大幅に遅れ、また湿度が足りなかったことがそれに拍車をかけたことから、ただ単に暖かいところに置いておくだけではだめなのだと知ることができました。
そして2つめは、今回育てた野菜が大根とニンジンだったことが大きく関わっていると思います。葉物と異なり、大根やにんじんは、可食部が「肥大」しなければいけません。つまり肥大するための養分が必要だったのです。
しかし私は肥料やけを心配してあまり養分を与えませんでした。その結果、ニンジンが写真の通り残念な結果になってしまいました。大切なのは、肥料を適切な時期に適切な量与えることでした。
室内の大根とにんじんが収穫できたらまた報告させていただこうと思います。
素人3号
コメント
素人3号さん
遺伝の渡辺でございます。ご無沙汰しております。コメントをしようと思いつつ、遅くなりました。ダイコンは、生長する作土の深さにかなり依存するようですね。渡辺が以前、北陸の石川県立小松高等学校に出前講義にいったおりに、農家の圃場を借りて、実験をしているグループがいて、ご一緒したときに、守口ダイコンの長さが、作土に依存していたのを覚えています。本当に不思議な生き物です。植物は。。。いつもそう感じます。
ニンジンとダイコンの生長の時の作土のpHがどの程度がよいのか、わかりませんが、ニンジンは、アルカリだったような。。。その当たりの影響はどうでしょうか。書かれてあるように、実際に自分で栽培してみると、農家の苦労、育種家の工夫がよくわかると思います。渡辺も最近は忙しくて、畑に出ることが少なくなりましたが、それはよく思います。ということで、また、機会があれば、是非、投稿して下さい。
もちろん、他の受講生の皆さんも。お待ちしております。
わたなべしるす