すみれかぶ成長日記②~たぶん、やらかした~(経:馬渡那奈)
2019年10月17日 (木)

こんにちは、経済学部1年の馬渡那奈です。
おがたさん、コメントありがとうございました。とても詳しく書いてあり、なるほどと思いながら読ませていただきました。
そしてコメントをいただいていて大変申し訳ないのですが、さっそくやらかした気がします。(このやらかしについては後半で触れます)
前回まで、すみれかぶの発芽~植え替えin戸田(埼玉県)の成長日記を書きましたが、無事輸送が完了したので今回からは仙台での様子について書こうと思います。
夜行バスで仙台に帰り、夜遅く家に着いてから紙コップ→鉢にすみれかぶの苗を植え替えました。
また、実はすみれかぶと平行してのらぼう菜の発芽も進めていたので、その発芽過程についても書きます。
(なかなか発芽しなくてあまり成長日記を書いていなかったので今回のブログに一気に書きます、すみません)
~10月8日~
すみれかぶの発芽がうまくいきそうなので、のらぼう菜の発芽にもチャレンジしてみようと思い、もうひとつのシャーレにろ紙を敷き湿らせ種子を15粒ほどまく。
すみれかぶの発芽がうまくいったので同じような条件で発芽させようと思う。(常にろ紙が湿っているようにする、日光に当てる(窓際に置く))
~10月10日~
なかなか発芽しないと思っていたら、一つの種が割れていた。小松かおりが暗所においたら発芽したと言っていたので段ボールの中に一緒に入れてもらった。
~10月11日~ 埼玉→仙台バス輸送の日
午前8時ごろ(in埼玉) 種が多く割れ始めていた。うれしかった。
午後10時ごろ(in仙台) 多くの種子が発芽していた。バス内の暗さがちょうどよかったのだろうか?
すみれかぶ、のらぼう菜どちらも鉢に植え替える。
ここまではたぶんよかったと思います。
10月14日あたりに鉢を見たとき、のらぼう菜の茎の長さが4㎝ほどに伸びていてなんかのらぼう菜めっちゃ成長してるな!いい調子じゃん、と思っていました。下の感じです↓思えば、このときからもう徒長してたのか、、、
しかし、今日(10月16日)見たときにのらぼう菜の苗が倒れかけていて、あれ、これなんかやばくね?となり、ここで初めて先輩方の過去ブログを見て(遅すぎますね、すみません)これは渡辺教授が豪語していた徒長ではないか、となりました。写真下です。。かわいそうなのらぼう菜、、
試しに一本抜いてみると、根が全然のびておらず、1㎝ほどしかありませんでした。
これはやばい、と思い、徒長してしまった苗を5本のうち2本鉢に残して、シャーレに残っていたほかの発芽済みの種子を追加しました。そして、すみれかぶ、のらぼう菜の二つの鉢を速攻外に出しました。
今回この失敗をしてしまった原因についてですが、
①10月11日に帰ってきて鉢に植え替えたその日に外に出せばよかったが、台風のため外に出せず、そのまま中に置いといてしまった。
②のらぼう菜が伸びているのを成長だと勘違いし、室内でも十分日光が入っているのだと思ってしまった
③ブログやおがたさんのコメントをちゃんと見ていなかった
の3つです。どの原因にしてもちゃんとブログを読んでさぼっていなければ防げたな、と思いました。猛省しております。これからはこまめにチェックしたいと思います。
とりあえず、今日から外に出したのでまたこれから過程をしっかり見ていきたいと思います。すみれかぶは順調に成長しています。もしのらぼう菜になにかあってもすみれかぶだけは
育てきろうと思います。
おがたさんに質問をしたいです。
Q,外は結構寒いと思うのですが、寒さ対策などはしなくてもいいでしょうか?
また、いますみれかぶはこんな感じなのですが間引きっていつやればいいでしょうか?
コメント
馬渡さんこんにちは
仙台もここ数日で一気に寒くなり、ネコが布団に入ってくる時期になりました。植物の適正生育温度の期間も残り少ないものです。つまり、蒔き直しのチャンスが減ってくるということなので頑張りましょう。12月になると植物はあまり姿が変わらず、報告の内容もあまり無くなってきますから、今が頑張り時です。
さて、初めにスミレカブについて書きます。
ベラボウナに比較すれば徒長していないように見えるのですが、それが不思議です。もちろん徒長しやすい種、しにくい種があるのですが、極端ですね。コップでの移動など特殊条件のせいなのか、私にも分かりません。もしかして栄養を失い過ぎて徒長する元気もなかったら......とは思いますが、ここはプラス志向で行きましょう。
この後はしっかり外に出して、直射日光に当てましょう。そこで実際に一日何時間日光に当たるのか概算でもいいので掴んでおくことが大事です。雰囲気で明るそうかどうかではなく、植物にとっては重要なことですから。光が当たらなければ、他にどんな方策をとってもあまりうまくいきません。人間に例えれば食事抜きでジュースのみで対処しようとするのと同じです。
置き場の他の注意事項は風で鉢が倒されないこと、エアコンの室外機の冷風が当たらないこと、です。
質問で寒さ対策について聞かれています。結論を言えば、何もしなくてよい、です。人間は夏から秋へと移り変わるので今の気温を寒いと感じますが、スミレカブたちにとってはまだ適温の下限内です。例年この温度のことを気にして室内栽培にしてしまう受講生がいますが、失敗します。温度が高くて光が少ない条件は最悪です。それと、植物は置き場の移動(環境の変化)を嫌いますので固定して下さい。
受講生の中には温室を作ろう! と頑張る人がいます。もちろんそれはいいことですが、あまり早い時期に作ってしまうと、かえって日中の温度が高くなり過ぎて失敗することがありますので、この時期は何もしない方が安全です。ちなみにですが植物は動物ではありませんので熱を出すことは無く、何かでくるんでも保温にはなりません。
さて話は栽培に戻りますが、鉢受けが写真にないのが気になります! 皿でもなんでもいいので水を受けられるものを用意して下さい。それがないと鉢底から水が出るまで充分に水を与えることができません。実際、写真を見ると水やりの仕方を変えなければなりません。水やりは土の表面が若干乾いてから、一度に大量に水をやり、鉢底から水が出てくるのを確認する、ここまでです。株元に与えるものではありません。一度やればおそらく3日は水やりをする必要はありません。写真で見るように土の一部が湿っているという状態はあり得ないのです。本来、植物栽培はそんなに手数のかかるものではなく、夏でなければ毎日水やりはしません。かえって少しずつ毎日水を与えると植物は土に根を入れなくなり余計徒長します。馬渡さんの鉢を見ますと、なぜか土が少ない(鉢縁から1.5cm下まで土を入れるのが標準)ので水やりは一度に大量にできるはずです。
間引きはもうぼちぼちでしょうか。葉が重なって邪魔しているようでしたら間引きしましょう。大きい株を残して、邪魔なものを除去します。写真で見る状態なら5つぐらい取る感じかな、と思います。
次にベラボウナのことです。発芽から5日でこの状態とは...... まるで遮光したスプラウトのような状態です。日光がないとこうなってしまいますね。これでは、土寄せなどの対策をしてももうリカバリーは難しいと思います。残りの種子を鉢に移したとありますが、それらもまた既に光不足で青息吐息の状態ではないでしょうか。これは、新たに種子を蒔きなおした方が早いと思います。室内の暖かいところでしっかり一日置いて根を出させ、その後すぐ鉢に移して室外に置く、これがいいと思います。まだ間に合いますでしょう。
次の記事は、日照条件と、水やりの仕方の変化などを載せて下さい。
ではまた
ラボスタッフ・オガタ