ひまじのカブ栽培日誌 第16回~収穫‼~(工:田中大翔)
2024年2月 1日 (木)

こんにちは!ひまじです。無事に最終報告を乗り切ったので、あとは気楽にとりあえずカブの調理までは投稿を続けます。一週間お待たせしてすいません。
最近テスト勉強で碌にエピソードがないため、気になったニュースでも......
まずは日本が富山県。富山県と言えば「あいの風とやま鉄道」という何とも言えないネーミングセンスの3セクが走っていることで有名ですが、今回はその話ではなく、富山電鉄という観光路線(になりつつある)であった話です。知っているかもしれませんが、富山電鉄は山岳観光名所である立山と富山駅をつなぐ重要な路線です。そしてなんといっても色々と古いのです。レールや電車を見るとよく営業できているなと思わざる負えないレベルにガタガタなのですが、そこの始発駅である電鉄富山駅で珍妙な事件が起きました。上の写真は私が電鉄富山駅に行ったときに撮った写真です。その時その場所にいた人は最初幻聴が聞こえたと言います。しかし、その幻聴が段々と大きくなるのです。誰もが耳を疑いました。そして音の出どころを探します。そのうち音ははっきりと聞こえるようになりました。脳に洗脳か催眠をかけられていると思った人もいるでしょう。そういう人はまだ良かったかもしれません。それに気づけたのですから。ほとんどの人は何が何なのかわからないまま永遠にお経を聞かされる羽目になったのでしょう。徐々に盛り上がっていくお経の声、次第に気持ちが昂っていく人々。その勢いが最高峰に達したとき、ある放送が流れるのです。「1番線上市行にお乗りのお客様は改札をお通りください。」一体どこに連れていかれるのでしょうか。さんざん聞かされていた改札前待合室の人々は吸い寄せられるように改札に流れていくのでした。まあ、近くの葬儀場のマイクと混線しただけらしいですが。......ホラーみたいになりましたね。
栽培日誌
それでは本題に入りましょう。やはり期末のテスト勉強のせいでカブ収穫が遅れに遅れ、やっと収穫できたので今回は収穫に至るまでと収穫時の観察について書いていこうと思います。
では、最終報告で109日までは見せたので、113日から行きましょう。
113日目
113日目、このように見てみるとサイズ的に外鉢は4cmを超え、内鉢は超えていないように感じます。というわけで測ってみると外鉢4.2cm、内鉢3.8cmでした。前回内鉢3.7cmだったのになぜ?と思いましたが、おそらく前回内鉢の計測に失敗したのでしょう。よってこの勝負は外鉢の勝ちで終わりそうです。
収穫(117日目)
117日目ついにこの日がやってきました。収穫です。外鉢と内鉢から大きいものを2つずつ収穫しました。左が内鉢、右が外鉢です。このように見てみるとやはり外鉢の方が黄色がかっているのが分かります。おそらく、日光の当たり具合なのでしょう。色や葉の形的においしそうなのは内鉢の方ですね。外鉢は形が楕円になってしまっているものもありました。カブ同士がぶつかったためでしょうか?
次に、4つのサイズを計測します。その結果
外鉢1(右上) 4.6cm 外鉢2(右下) 4.4cm(楕円)
内鉢1(左上) 4.3cm 内鉢2(左下) 4.2cm
となりました。結果は外鉢の大勝利です。しかし、全てのカブが直径4cm越え。素晴らしい結果ではないでしょうか?
(写真は上から外鉢1,2 内鉢1,2)
内鉢の方は主根もきれいに抜くことができました。このようなものだと分かっていてもかなり細く頼りなく。感じてしまいます。一応実の部分から葉の先までの長さを測ってみると内鉢は約20cm、外鉢は垂れているため、分からないのですが、高さは6cmほどとと非常に低いです。
とりあえず土を落とそうと洗っていたら。すごい光景が出てきました。これは外鉢2のカブなのですが、なんとぱっくり根の方が割れているではありませんか!!すごいのはここだけではありません。この割れ方。なんと中心で割れているんです!詳しく言うと、主根の中心で割れた結果、主根ごと二つに割れているのです!その後主根は合流し、一つになりますが、こんな不思議な形は初めてなので大分面白かったです。まあこんなに形が悪いものがスーパーに並ぶわけがないですが......。
その後の鉢です。大分寂しくなりましたが、競合しない分成長は早くなると信じて栽培をもう一月続けていきたいと思っています。収穫は2月下旬の見込みです。理由は私は2月の終わりに北海道に旅行に行きそのまま帰省するからです。ちなみに第8回の追肥を行いました。これからは追肥の頻度を下げた方がいいか追肥の量を減らした方がいいかどちらでしょう?
今回は調理まで行くことができませんでしたが、それはつまり、来週はカブの調理の投稿になるということです。料理がどこまでできるか分かりませんが、せめて内鉢と外鉢の味の差は知りたいですね。また来週!
コメント
ひまじさんこんにちは
富山の鉄道エピソードは楽しく読ませて頂きました。なるほど、出来過ぎのホラーですね! というか、そんなのがあるのが富山県!? たぶん一度限りでない気がします。
さて今回の報告はついにカブの収穫!!
今までお疲れ様でした。野菜の栽培、見事に収穫まで来ました。やや小ぶりではありますが、まごうことなきカブになりました。
根が割れているものがあるのは普通のことです。むろん、農家の出荷物でしたらこういうカブは弾きますし、そもそも肥料や水管理をしっかりしてなるべく割れないように栽培します。ですが、自分で食べるのなら割れていても特に問題ありません。カブは自己防御を行い、割れても腐らないように守っていますし。ちなみにスイカやトマトなんかでは割れてしまうと糖度が高い分腐敗が早く、防御が間に合わなくなります。もっと言うと「切って小分けにしてから植える」ジャガイモでは、芽が出る前に腐ってしまう場合もあり、特に気温の高い夏から栽培を始める時には決して切らないで植えます。
まあそういう防御にとって「皮」は重要なんですね。それは動物でも同じで、皮膚というのは細菌に対する高い高い防御壁です。
話を戻します。カブの大きさ勝負では何と外鉢が粘り勝ちを収めました! 競馬で言えば先行しても差し切られそうになったところを再度突き放してゴールイン、という感じでしょうか。まあ、収穫時期がもっと遅ければ勝負は分かりませんが。
見比べると外鉢の葉の垂れ具合、そして緑色の濃さが分かります。原因が温度の差なのか日照の差なのか、両方なのか判然とはしませんが、ともかく違いがあります。面白い実験結果になりましたね! そして以前から度々言いましたが、室内栽培でもこれほど成功するんだ、とこちらにとっても貴重な示唆になりました。
さて収穫物ですが、葉も立派ですね。カブの下の根は......もちろんカブからすれば細くて華奢でしょうが、しっかり伸びて、たぶん鉢一杯に周っていると思います。
ところで葉はどうしたでしょうか? カブは既に調理したと思いますが、葉は捨てられたでしょうか。特に内鉢の葉は柔らかそうで、何かに使える感じがしましたが......
最後、これからも肥培を続けるなら、追肥はこれまで通りの量で結構です。個体数の減少に伴い、吸い上げる量は減るでしょうが、鉢から流れ出る分の補充を含めて濃度の維持をすべきです。そして仙台における冬の気温の底は例年2月5日くらいで、そこから徐々に暖かくなってきます。となれば再度カブも成長してきますよ。
ここからおまけの話です。
ひまじさんはしっかり栽培に向き合い、手をかけ、結果的に成育状況も良いものになりました。そして最重要ポイントである「コンスタントな投稿」を成し遂げました。総投稿回数も歴代最上位にランクインするものでした。
それだけでも立派なのですが、私が注目するのは「最終報告が終わってもなお投稿がある」ということです! これは私の持論で、「人間、利害関係が無くなってからが勝負」と確信しています。利害関係がある(大学なら単位とか評価とか、会社なら仕事とか同僚関係とか)うちは、本当のことが見えてはいません。利害関係が無くなってからもなお続く関係こそが本物です。ひまじさんが実社会に出て、例えば会社を替える時、そこでとたんに冷淡になるかあるいは温かいままか、それが今までいた会社の良し悪しに直結します。まあ、こんな例えではなかなか理解しにくいと思いますが......
ともあれ、ひまじさんは貴重な「絆」をゲットしました! 今後の人生において、確かに工学部卒では植物と関わることは少なそうですが、もしも植物において何らかの専門的な意見を聞きたくなった場合は当研究室に気軽に問い合わせることができます。こちらは結構受講生のことを覚えているもので、「あの時のひまじです」と言われれば思い出し、対応します。決して邪険にはしません。最終報告後の投稿にはそんな価値があるんですよ。
街で見かけた看板...... 直球というか何というか、物が物だけに変。
ラボスタッフ・オガタ