東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

「赤い葉」

2019.07.06

秋田県立能代高等学校

中村響

「赤い葉」

不思議な現象を見つけました。こんな木は初めて見ました。ぜひ、まちかどサイエンスで共有したいと思い、投稿することにしました。
調べてみると、アカメガシワやアカメモチという植物の特徴に似ていました。それらの新葉はクロロフィルが少なく、黄色の色素のカロチノイドや赤い色素のアントシアンが多くあります。更に、新葉は組織が軟弱で紫外線を受けると細胞内に活性酵素が発生して細胞が壊れます。その為、カロチノイドやアントシアンで紫外線を吸収して自身を守っているそうです。カロチノイドとアントシアンが含まれている日焼け止めがあったら売れるかもしれないですね。
この木がなんという木なのか分からないので上記の仕組みであるとは明言できないのですが、恐らく似た仕組みなのでしょう。もしかしたら直射日光がよく当たる場所に生息する植物の新葉ならばこの現象は起るのかもしれません。注意深く観察しようと思います。