東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

梅干し

2019.07.14仙台市

宮城県仙台二華高等学校

穂積尚子

梅干し

皆さんこんにちは。弁当のご飯は自分で盛り付けている穂積尚子です。梅雨に入り、食中毒のリスクも増えてきたため、我が家の弁当にはもれなく梅干しが入っています。

ですが、本当に殺菌効果があるのでしょうか?梅干しに触れているご飯のところ以外も殺菌できるということは、空気中に梅干し由来の殺菌成分が放出され、ご飯の安全が保たれる…これ、ちょっと出来過ぎでは?梅干しは塩漬けして干して、シソにつけて(かなり簡略化していますが)作られています。そんなに殺菌能力が強いなんてこと、あるのでしょうか。

調べると、案の定、ありませんでした。(減塩のものは殊にないのだそう。)ご飯が触れているところにしか効果はなく、梅干し自体、冷暗所保存でないと腐るものも、最近は多いのだそう。従来の梅干しの塩分濃度は20%以上だったそう。…酸っぱしょっぱそうですね。

一方、梅干しのおにぎりはツナマヨのおにぎりよりも明らかに菌が繁殖しにくいという結果も出ているそう。やはり塩漬けの効果は多少はあるようです。

でも、油断大敵です。市販の梅干しの塩分濃度は8%程度、昔と比べて半分以下ということの意味、察していただけると思います。どうか皆様、健康に気を付けてお過ごしください。