
2019.07.14高崎市
群馬県立高崎女子高等学校石田圭奈
紫陽花の発色の仕組み
梅雨の時期で、私の通学路にも紫陽花が咲いています。よく見ると同じ場所に咲いていても色が微妙に違っています。
よく知られているように、紫陽花は元々は赤いのですが、土が酸性の場合に青に変化し、中性では紫になり、アルカリ性では赤のままです。青くなる仕組みをネットで調べてみると、酸性の場合、土の中のアルミニウムが溶けだし、紫陽花に含まれるアントシアニン(色素)と結合するからだそうです。
しかし、実際に私が見た紫陽花は同じ場所に植えてあっても、1つ1つ色が少しずつ違っていました。色が変化する要因として、土の性質だけでなく、紫陽花の株自体の性質も考えられると思います。確証はありませんが、アルミニウムが根からどれだけ吸収されるかの違いが色に現れるのかもしれません。
また、紫陽花には赤、青、紫以外に白も存在します。白い紫陽花は、品種改良によりアントシアニンが含まれておらず、土の中のアルミニウムと反応せず、色が変化しないそうです。紫陽花が青くなるためには、土が酸性であること、アントシアニンが含まれていることの2つの条件が必要ということを今回の調査で知りました。
土の中の金属により色が青くなる他の花を調べてみると、ネモフィラの青色が鉄により発色するようです。紫陽花とは違う金属が影響しており、花の発色の仕組みは思っていたより複雑だと感じました。