東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

緑色のジャガイモ

2019.07.27自宅の庭

仙台市立仙台青陵中等教育学校

星野鈴佳

緑色のジャガイモ


こんにちは。本日2回目の星野鈴佳です。先程自宅の庭でジャガイモを収穫しました。ジャガイモの収穫は何度もしたことがあるのですが、その度に必ず数個は混ざっているのが、一部が緑色に変色したジャガイモです。写真だとちょうど手前にあるものになります。



ジャガイモを調理するときに芽を取らなければならないのは、ジャガイモの葉や茎にはソラニンやチャコニンという毒素が含まれているからです。この皮の緑色もそれらの毒素によるものなんです。これは、糖とアルカロイドから出来ているグリコアルカロイドの一種で、ジャガイモの芽や光に当たった部分に多く含まれています。ちなみに、光に当たった部分が緑色に変色する理由は、そこでクロロフィルが作られるからです。また、なぜジャガイモに毒が含まれているかというと、自らの繁殖のためという説があります。緑に変色したジャガイモはえぐみや苦みを感じることがり、さらに芽には毒が含まれているため、動物に「これは食べたくないな」と思わせる工夫なのかもしれませんね。



ジャガイモの毒が怖い理由は、ちょっとやそっとでは分解されないという点です。茹でただけでは分解されません。170度で揚げても、緑色の部分を取り除かなかったために食中毒になった事例もあるそうです。ちなみにもし食べてしまうと、下痢や嘔吐などの症状があるそうです。怖いですね…。



ジャガイモ、あなどれません。