東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

この夏、一肌脱ぐ!

2019.07.29仙台市

宮城県仙台二華高等学校

穂積尚子

この夏、一肌脱ぐ!

皆さんこんにちは。仙台二華高校への通学の傍ら、カタツムリの観察と蝉の抜け殻探しに興じている穂積尚子です。

とはいってもこの写真は、通学路で撮ったものではなく、近所の花見スポットで散歩がてら見つけたもの。背景の灰色は階段の脇のコンクリートです。高さ、実に地面から15センチ。こんなところでも羽化するんだ…!と思い、感動というか、驚きか、ついに蝉はアスファルトをも住処の一部としたような悲しさというか…複雑な感情です。

多くの方がご存知の通り、蝉は多くの年月を地中で過ごし、地上で羽化し、蝉の姿となってから羽を徐々に伸ばし、近くの木に止まります。樹液を餌に過ごし、七日間で子孫を残し、死ぬのです。蝉の抜け殻を最初に集め始めたのは小学一年生でしたが、なんとなく、どこに抜け殻があるか=どこに蝉の幼虫が暮らしやすいかがわかる気がします。太くて青々と葉が茂った木の傍の低木などでよく見つけるのです。(だからこそアスファルトにいることに驚いたのです)羽化する前に上るのに苦労しないように、羽化してから良い木探しに困らないように、というのは私の思い込みなのか、はたまた蝉の本能か…。