東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

「コウモリラン」

2019.08.04私の家

秋田県立能代高等学校

中村 響

「コウモリラン」

私の家で育てているコウモリランです。可愛らしい形が特徴的で、気に入っています。
コウモリランは熱帯に生息する植物です。熱帯の乾季と雨季がはっきりわかれた気候に適応するために、胞子葉と貯水葉を持っています。写真の緑の葉が胞子葉です。葉の裏に胞子を付けて繁殖します。葉の表側の白い毛は、熱帯地域の強い日光や害虫や葉が乾燥することを防ぎます。写真の左側の茶色い部分が貯水葉です。これは、枯れた葉が変化し、水分を蓄える働きを担います。また、熱帯地方に生息する野生のものは、落ち葉や虫の死骸を貯水葉に集めて、細菌で分解して養分として吸収します。
コウモリランの他にも、私の家ではガジュマルやヤシの木を育てています。熱帯地方の植物は、姿が多様で見ていて飽きません。これらの姿も熱帯地方でより長く生き抜くための進化したものです。やはり、植物は賢いと思います。