東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

どーこだ?

2019.08.13仙台市

宮城県仙台二華高等学校

穂積尚子

どーこだ?

皆さんこんにちは。成長期の終わった穂積尚子です。

蝉の抜け殻を探していると、たまにとても高い枝にあるものを見つけます。反対に、枝が太めの雑草の枯れたところの、地上から50㎝ほどの高さで羽化しているものもいます。二メートル級は、よく登ったなあ…と思う反面、届かない悔しさも味わっています。蝉の幼虫は、羽化するために登るわけですが、重い鎧、脱ぎ捨てんばかりの鎧を身に着けて、二メートルくらいのところまでえっちらおっちら登る、その目的は何でしょうか。

蝉の羽化には4時間程度かかるそうです。そして出てきたばかりのふにゃふにゃの羽を飛べる状態にするまでにさらに時間が必要です。蝉の抜け殻の多くは幹ではなく葉っぱの裏側で見つかります。天敵から身を隠すことが第一優先なのでしょう。鳥からは見えにくいところも、私たち人間からは見えてしまうわけで、こうして私は、蝉の抜け殻をコレクションしています。