東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

「summer camelia」

2019.09.03学校の近く

秋田県立能代高等学校

中村 響

「summer camelia」

下校中に不思議な樹皮の木を見つけました。調べた結果、幹で特徴的な光合成を行っているということが分かりました。植物は幹でも光合成を行うというのは中学生の時に少し学んだ記憶があります。如何にして光合成を行っているか詳しい知識がないので、調べました。
写真は、夏椿の幹です。別名沙羅の木といいます。ユニークな模様をしていますが、葉緑体らしいものは見られません。調べてみると枝や幹の樹皮の内部には皮層という、葉緑体を持った組織がある事がわかりました。夏椿の樹皮が写真のように剥がれ落ちるのは、皮層に光を当てて、光合成をするためと推測されています。
上記の仕組みで光合成をする植物は数多く存在するようです。ユーカリやプラタナス、百日紅などが有名だと思います。プラタナスは私の街の図書館に出かけた際に見かけました。夏椿の幹と似た模様の幹でしたが、皮の剥がれかたがより激しく感じました。
他にも、街には多種多様な植物があります。それぞれをよく観察してみると、どれもユニークな姿をしていてとても興味深く感じます。