東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和元年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

秋の訪れ

2019.11.30仙台市

宮城県仙台二華高等学校

穂積尚子

秋の訪れ

皆さんこんにちは。寒さにめっきり弱くなってしまった穂積尚子です。

秋の訪れを、皆さんは何から感じますか?微妙に低くなってきた太陽や早い夕暮れ、そして紅葉!上の写真では、一本だけ赤く色づき始めた木がありますが、他の木はまだ黄色、緑色といった感じですね。

前回の投稿にて、葉っぱが様々な色になるのには二つの物質が関わっていると紹介しました。「カロテノイド」と「アントシアニン」、この二つがもみじと銀杏の色を異なるものにしているのです。カロテノイドは日ごろから葉の中に存在しますが、アントシアニンは枝と葉の経路が断たれ、光合成によって作られたグルコースが行き場を失い、アントシアニンに変化するのです。枝と葉の経路が断たれるのは日中の気温が八度を切るかそこらのあたりだそう。山は日当たりが良いうえに昼夜の寒暖差も激しいので、きれいに紅葉します。

写真の、一本だけ赤い木は、そこだけ日当たりがたまたま良いのだと考えられます。上から色づいているのは、上から枝葉の経路が断たれているのか、上の方が日当たりが良いからなのか…どうなのでしょう。