東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和2年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

それでも食べたい

2020.09.22仙台市

仙台市立仙台青陵中等教育学校

只野佑之介

それでも食べたい

 こんにちは、仙台青陵中等教育学校4年只野佑之介です。
 もうすっかり涼しくなって、果物がおいしい季節となりましたね。私はナシが大好きで毎日のように食べていたのですが、ある異変に気が付きました。ナシを食べてしばらくすると、喉がかゆくなったり、鼻水が出たり、時には唇が腫れたりと、花粉症のような症状が出てしまうのです(私は毎年花粉症に悩まされています)。調べてみると、これは果物による口腔アレルギーという症状と一致することが分かりました。そして、口腔アレルギーは花粉症患者の10人に1人が発症するというのです。つまり私は、ナシアレルギーだったのです。口腔アレルギーが起こる仕組みは、花粉のアレルゲンと似た構造の果物のアレルゲンが口の中に入ると、花粉が侵入したと勘違いし、IgE抗体が反応して症状を引き起こすのだそうです。医師の方によると、症状が軽ければ食べ続けてもかまわないとのこと。私はこれからもナシを食べ続けることができそうです。