
2020.12.11八戸聖ウルスラ学院高等学校
八戸聖ウルスラ学院高等学校野呂知世
フグと毒と土
「昔のフグ毒の民間療法」といえば、皆さんは何を思い浮かべますか。おそらく多くの人が「患者さんを土に埋める」ことを想像すると思います。私は海の浜辺に埋めると聞いていたので、満潮になったら怖いなーと思っていましたが、別に海ではなくても良いのでしょうかね?でも治療に使った畑で作物を育てるっていうのも…ちょっと…。
さて、そもそもなぜ土に埋めるのでしょうか。これは、フグ毒の中毒症状として血圧の低下が起こることに関係しているそうです。土に埋めることで体の抹消部分を圧迫し、血圧の降下を防ごうとしたみたいです。その他にも体を冷却するという目的もあったそうですが、現代では効果がないと知られています。
また、土に埋める以外にも、梅干しの汁を飲む、ザクロの皮を煎じて飲む、サクラの木の皮を煎じて飲む、スルメの焼いた煙を嗅がせるなどなど、たくさんの民間療法がありましたが、これも効果がないのでやめておきましょう。