東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和2年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

ミカンを揉むと。

2020.12.16自宅

八戸聖ウルスラ学院高等学校

野呂知世

ミカンを揉むと。

 皆さんこんにちは。この前親戚からみかんが届きました!
 さて、皆さんはみかんを食べる前に刺激を与えているでしょうか。私は必ず手で揉んでいます。何故なら、食べる前にミカンに刺激を与えることで甘くなると思っているからです。これは私の思い込みではなく、科学的にも証明されており、おそらく多くの人が知っていることだと思います。では皆さんは、何故ミカンを揉むと甘くなるのかを知っているでしょうか?
 まず、ミカンを揉むことでミカンの細胞が傷つきます。そして傷ついた細胞を修復するために、クエン酸が消費されます。クエン酸は私たちが酸味を感じる物質のため、ミカンのクエン酸が減ることで酸味=酸っぱさが減り、甘さが際立つのです。
 題にもあるように、ミカンを揉んだときに甘くなるのは、甘い成分が増えた訳ではありません。酸っぱさを感じさせるクエン酸が減って、私たちは「甘い」と感じているのです。