東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

葉の表面も複雑にできている!

2021.07.24道端

栃木県立宇都宮女子高等学校

平山陽菜

葉の表面も複雑にできている!

 道端の雑草を見てふと思いました。

「植物の葉ってどのように撥水しているんだろう?」

 調べてみると、葉の撥水性はその表皮構造にあるようです。葉の表皮系は表皮細胞とクチクラという不飽和脂肪酸の膜で構成されており、クチクラはさらにクチンの層とワックスの層に分けられます。撥水性はこの2つの層うちワックスの層によって生まれています。植物は脂肪酸に炭素をくっつけて、アルコールなど物質に変換し表皮に分泌することでワックスになるようです。このワックスは水を喪失するのを防いだり、病原体や紫外線から植物体を守るはたらきがあります。

 調べてみると人間の皮膚と似た役割を持っているんだなと感じましたが、植物は写真のような薄い葉でワックスの層を生成していて、改めて植物の生体機構に感動しました!