東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

自分の皮を食べる?!

2021.11.08自宅の庭

仙台育英学園高等学校

山下美玲

自分の皮を食べる?!

こんにちは。仙台育英学園高等学校2年の山下美玲です。
虫が苦手な方は、この写真を見て、うぉ…。となったかもしれませんが、この写真は、つい最近撮ったアゲハの幼虫の様子です。
私の家の庭にはグレープフルーツの木があり、そこに毎年、アゲハ蝶が卵を産みに来ます。今年も卵を産みに来て、幼虫はすくすく成長中です。このアゲハの幼虫がいったい何をしているのかというと、自分の脱皮した後の皮を食べているのです!私はこの行動を見てとても驚きました。
脱皮後の皮を食べる理由としては、二つ考えられます。一つ目は、本能で自分の存在を敵に知らせないため、二つ目は、脱皮後の皮にはたんぱく質などの栄養分が含まれており、脱皮で消耗した体力を回復するためです。アゲハの幼虫は脱皮を4回繰り返します。そのたびに、脱皮後の皮を食べて、だんだんと成長していきます。成虫になるためには、4回も脱皮を繰り返すなんて大変ですよね。生命の強さを感じました。