東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

スズメバチの巣を捕ってみた

2022.01.05家の軒下

山形県立山形東高等学校

長澤パティ瑛美

スズメバチの巣を捕ってみた

皆さん明けましておめでとうございます。山形東高校の長澤パティ瑛美です。
年明け早々ですが、昨年の夏発見した蜂の巣を比較的安全なこの時期に捕ってみることにしました。
スズメバチ、アシナガバチの働き蜂は冬になると死んでしまい、新しい女王蜂だけが倒木や朽木などで冬眠します。それに対しミツバチは働き蜂と女王蜂が一緒に身を寄せ合い巣の中で越冬するそうです。
ミツバチの巣でないことを祈って採取した巣は約12×12の大きさの球形でマーブル模様でした。さらに、巣の出入り口が1ヶ所しかなかったことからスズメバチの巣であると考えました。
また、巣に匂いはなく、外側の壁を剥がすと中には二段のハニカム構造がありました。
スズメバチは朽ちた木や樹木の表皮を噛み砕き、唾液で団子状にしたものを細かくして前足で巣にはりつけ巣を大きくしていくそうです。その賢さには驚かされます。
スズメバチの廃巣はアシナガバチの冬眠場所となることもあるようですが蜂に遭遇しなかったことにホッと一安心。