東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

なぜ少ないの?

2022.02.06

山形県立鶴岡南高等学校

伊藤さや

なぜ少ないの?

 こんにちは。山形県立鶴岡南高校1年伊藤さやです。今回は科学者の卵発展コースで疑問に思い、自分で調べたことを少し載せてみたいと思います。今回ははじめなのでざっくりと、「微生物」についてです。

 これまでに人類が「発見した」微生物は1万種ほどありますが、地球上にはその10倍から100倍の微生物の種が存在しているといわれています。なぜたくさんいるはずの微生物の多くが学術的に認められていないのでしょうか。
その理由の一つが「世の中にいる微生物の99%以上が培養できないから」です。人工で培養できないため研究が困難であるようです。また、莫大な費用と期間がかかることも理由の一つのようです。バイオ産業に役立つ1匹の微生物を100万匹の中から見つけるとすると企業では数億円以上かかるといわれるほどです。
 私たちが知らないところで進化し、生き続けている微生物がこの世にあふれていると考えると、なんだか不思議な心地がします。皆さんの周りに有用な微生物を利用した製品であふれた世界はどのようなものなのでしょうか。私には酸素が不足しそうでなんだか怖いという思いと地球にやさしい世の中になっていく過程なのではないかという考えがあります。この2つは本来対立すべきものなのでしょうか?そもそも環境にやさしいってどういうことなのだろうか?色々と考えが深まりそうです。