東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

科学者の卵養成講座

東北大学・探求型「科学者の卵養成講座」(グローバルサイエンスキャンパス協定事業)

令和3年度 まちかどサイエンス

科学者の卵たちが見つけたちょこっとサイエンスをご紹介します。

お茶で抗酸化⁇

2022.02.08学校

山形県立鶴岡南高等学校

伊藤さや

お茶で抗酸化⁇

 みなさんこんにちは。山形県立鶴岡南高校1年伊藤さやです。今回はお茶についての資料を読んでいたところ偶然発見した「カテキン」について紹介します。カテキンは、ポリフェノールの一種で、昔からタンニンと呼ばれてきた、非常に酸化しやすい緑茶の渋みの主成分です。どうしてこの「カテキン」が体に良いおいしいお茶として注目されているのでしょうか。
 その秘密は“抗酸化作用”にあります。抗酸化作用のある物質は毒性のあるスーパーオキシドや一重項酸素と言われる活性酸素を無毒化します。抗酸化物質とは酸化されやすい物質のことで、活性酸素などによって私たちの体が酸化されるよりも優先的に酸化してくれます。そのため、抗酸化物質自身が酸化されることで、体を酸化から防御してくれます。抗酸化物質によって、私たちの細胞は無傷でいられます。活性酸素はいずれも電子が不安定な状態にある分子です。そこで、電子を与えて分子の構成を変えれば活性酸素の酸化力が無くなります。抗酸化物質はこのような働きをしているのです。
 カテキンの活性酸素除去作用は特に強く、活性がウーロン茶と比べ約3~4倍であるという報告もされています。そのため、生活習慣病を予防する効果があり、注目されているのですね。皆さんももしお茶を飲む機会があったら「カテキン」を意識してみてください!

追記...私が使っている除菌シートにもカテキンが含まれていました!どのような効果が期待されているのか調べてみたいと思います!