東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

アルファルファの報告 【前半】(素人2号)

2015年10月24日 (土)

どうもこんにちは。素人二号です。イベントが立て込んでコメントもままならないこの頃ですが、このたび私が選択いたしましたアルファルファを無事収穫いたしましたので、栽培過程を報告させていただきます。【前半】は暗室にて発芽させた段階までを報告いたします。スプラウトの基本ですが、まず吸水させ、そのあとはしばらくは暗室にて栽培を続けます。栽培容器のビーカーに種子を入れ、口にガーゼを張り輪ゴムで止め、毎日水を取り替えます。アルファルファはほかの一般的なスプラウトと異なりスポンジなどの培地を用いず、同じマメ科のもやしと同じような栽培法を採るようなので、種子は直に入れました。

吸水開始2015/10/11(1日目)/室温23℃/ ビーカーに水を満たし種子を入れ、不稔種子の選別と種子の洗浄を兼ねて、一晩の間に何度か水を取り替えます。浮いてきた種子は不稔として捨てます。そのまま置いておくと腐敗の原因となってしまうためです。

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吸水完了:2015/10/12(2日目)/室温22℃/吸水して種子の長径は乾燥時の1.5倍ほどになりました。これ以降は水を捨て、毎日朝夕の水洗いを繰り返します。これを怠ると腐敗してしまいます。給水した種子は直ちに生育を開始し、呼吸を始めます。そのため、種子は一か所に固めておくよりも、容器の壁面につけるなどして、種子1粒1粒が呼吸をしやすいような環境にしてやるのが重要です。20151024022616-6f4cd555faef8933c7499e7a9fafcd248d80da0e.jpgのサムネイル画像

発芽開始:2015/10/14(4日目)/室温23℃/ほとんどの種子が発芽しました。20151024113257-72ee2ee7853f08ef38a97407b7e96bf6c94a41fb.jpg

発芽開始:2015/10/15(5日目)/室温22℃/多くの種子の子葉が展開してきました。マメ科植物の種子は無胚乳種子ですが、アルファルファは地上発芽型なので、地下発芽型のエンドウマメ(豆苗)などと異なり、子葉を地上に展開することがわかります。

20151024113551-9973ec92d0b6d5f978ca96816fe66ed5f9a17455.jpg以上、前半の報告でした。

コメント

素人2号さん

遺伝の渡辺でございます。素人でなくて、ここまで来ると、玄人ですね。最初の写真のビーカーがイワキのパイレックスを使っているところが、すでにniceです。

これから栽培を始める方の参考になるポイント。つまり、吸水をさせ、darkにして、水を取り替える。また、稔実の悪い種子はすてる。温度も十分な温度の23oCをkeep。

マメ科の子葉の特徴を葉っぱが地面から出る、出ないで分類しているのもniceです。まさに、メンターとして、これまでも活躍してくれていますが、他の受講生の栽培の参考になるのではと思います。

わたなべしるす

旧展開ゼミ