東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

虫による食害の報告とハクサイの結球について(経:森康高)

2015年11月 5日 (木)

前回に引き続いての更新となります。

まず、中間報告の件ですが、記事を拝見して、了解したことを報告します。中間報告への参加を表明します。

ハクサイの生育状況ですが、5号鉢の本命のほうは順調に生育をしています。

本葉の枚数も増え、頼もしい姿となってきました。

一方で間引きをして、植え替えた苗が激しく食害されてしまいました。

犯人が、冒頭の写真にある芋虫です。食害をしているところを現行犯逮捕と行きたかったのですが、写真を撮るために畳へ出して、撮影しました。

スケールが映っていないのですが、畳の(写真では斜め横に入っている)網目模様一つ分が約1.5cmですので、ほぼ1.5㎝の大きさといえます。

そして食害を受けて無残な姿となった苗がこちらです。

20151105233614-b40e72fafee576d2d7f606b0c12987b29238e718.jpeg

本場の大部分が失われてしまいました。

虫の食害スピードはすさまじく、わずか数日でこのような状態になってしまいました。

そして、こちらが、本命の五号鉢植えの苗です。

20151110102530-40fa3d47c9d6453cc5642de64b205ebb29e3abe5.jpegいよいよハクサイらしい葉になってきました。

さて、このハクサイについて気が付いたことが一つあります。

それはハクサイの結球についてです。

過去のゼミの記事等を参照すると、適度な低温に当たると結球が始まるとのことですが、

ここ数日は部屋の室温も夜には下がるので、結球まではいかないものの、それに似た動きがありました。

これが夜の写真です。

20151110103027-e61cb05e8c32be2d35864e61e018870a5d099fbd.jpeg葉が起き上がっているのがわかります。

これが、後々の結球へめけての準備体操なのでしょうか。

コメント

経済学部・森さん

遺伝の渡辺でございます。1つ前の投稿に気がついてなく、すみません。このあと、コメントを入れておきます。さて、本題の栽培ですが、やられたようですね。先日、石川・小松市内の小学校に出前講義にいったとき、畑のアブラナか作物の苗が、同じような虫に食害をうけていました(linkを入れているところの最後から2枚目の写真です。これは、モンシロチョウですが、森さんのは、ヨトウガかなと。他のコメンテーターの方々、何かあれば。間違いとか。お願いします。)。幼虫の食欲はすごいので、あっという間にこうなります。どこから来たのか。成虫が卵を産み付けたのか、それとも。そんなことを考えてみてはどうでしょうか。本命を守るための対策にもなるかと思います。

本命の方は、ハクサイらしい本葉が出てきて、楽しみですね。あと、中間報告に参加、楽しみにしております。

わたなべしるす

こんにちは、素人二号です。

だいぶコメントが遅れてしまいましたが、今回はその虫の種類だけ。

 その黒い虫はおそらくカブラハバチというハチの一種でしょう。リンクを貼っておきます。葉につく芋虫というと、モンシロチョウやヨトウガをはじめとしたチョウ目昆虫がほとんどですが、アブラナ科の野菜に黒い虫がついていたらまずこれと考えて間違いないと思います。農学部の圃場でもよく見かけますので。鉢栽培の規模ですと補殺すればよいのですが、畑作した場合には薬剤防除する必要があります。その場合には昆虫の目(order)を考慮しないとほとんど効果がないということもあり得ますので、重要な点になります。試しに飼育してみると面白いかもしれませんが、害虫ですからあまり気分のいいものではないかもしれませんね。。。

アドバイスにはならなかったかもしれませんが、写真を見て少し気になったので。

旧展開ゼミ