東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ハツカダイコンの成長(工:山口智香)

2016年1月17日 (日)

連投最後になると思います。山口です。今回は種を植えてから、ほとんど報告していない、ハツカダイコンの様子を紹介したいと思います。上の写真は全然関係ないのですが、先日大崎八幡宮で行われたどんと際の時に撮ったものです。(アップロードする写真がなかったので、これでお許しください...)


*前回まで*

前回の投稿ではシャーレに種を撒いて、芽が出たところまで報告しました。


植木鉢に植える

20160117093328-3fd4ba1df482520af6499117041eda0ff0ba9cea.JPG種子を植木鉢に植えて、芽が出てきたところ

これは、11/2の写真です。シャーレにまいた種子に根っこが出てきたので、植木鉢に植え替えました。10月26日には植え替えていたので、なかなか芽が出てこないと焦ってしまいました。シャーレの上では発芽100%に近くても、芽がでてくる段階でだいぶ減ってしまうのだなと、思い、もう少し芽を増やそうと、新しく種を撒きました。


そして、20160117170058-36c2e52dd36b22b699849feae69611b178b22249.JPG

11/10のハツカダイコン

上の写真が11/10の写真です。結局、もともと撒いてあった種のものも11/2以降に芽が出てきたので、少し植木鉢が窮屈そうになってしまいした。ただ、ハツカダイコンはハツカダイコン同士の感覚をあまりあけなくとも育てることが出来るという記事を以前読んだので、しばらくこのまま育てようと思いました。


土寄せ

上の写真でもだいぶ徒長が目立ちますが、下の写真をご覧ください。20160117171123-6ae7d85681c1aecc5dba82eb88dd0d28d565920d.JPG土寄せ前のハツカダイコン

11/15の写真です。だいぶ徒長していることがわかります。茎が今にも折れそうで怖いです。これは、はやく土寄せしてあげなくてはいけないと思い、土寄せを行いました。土寄せ後の写真が以下です。

20160117171947-5a1dd8fddb84e73e633f575884bba78aee56baa5.JPG土寄せ後のハツカダイコン

土を植木鉢目いっぱいまで増やしました。徒長の度合いが個体によってまちまちで、徒長の具合が大きいものは、まだ心もとない感じがします。しかし、これ以上土を増やそうにも、これ以上入れたら、土があふれてしまうので、しばらくこのままで様子を見ようと考えました。なお、徒長の原因はやはり日照不足があげられると思います。11月の中旬でも、仙台の気温はハツカダイコンの成長の適例温度より低かったです。また、ハツカダイコンは、室内の窓辺の明るい場所でも、育てることが可能であるという記事を以前読みました。以上のことを踏まえ、私はハツカダイコンは室内で育成しております。そのため、日光のあたり具合が少なくなってしまったのだと思いました。


20160117173155-55db7670654fc204d93635fec73d4155433c17bb.JPG11/20のハツカダイコン

この日、窓辺に置いていたハツカダイコンのうちのいくつかにカーテンをぶつけてしまい、折ってしまいました。このままだとまずいと思い、もっとたくさん土寄せしようと思いました。そして、上の写真は土寄せした後の写真です。部分的に土を盛ったりして、全ての芽が、葉の分かれているところまで、土に埋まるようにしました。こうしておけば、少しくらいの衝撃には耐えてくれるだろうと思いました。


そして、12/22に撮った写真が以下のようになります。

20160117174542-127d5a3789b5a2d284454e1763427f8911bd0db8.JPG12/22のハツカダイコン

11月の終わりころから12月に入るまでは天気のよさそうな昼間はベランダに出してあげて日光をたくさん当てるようにしました。寒さからか、他の影響かはよくわからないのですが、いくつかの芽が枯れてしまい、上の写真のようになりました。本葉が出てきてくれて、もう徒長の心配はないと一安心しました。


そして、最後に今日、1/17の様子です。

20160117182609-5a6b179ee404105878cda4d914ef4d2dbcecb551.jpg

1/17のハツカダイコン

本葉も12月のものよりだいぶ大きくなりましたが、収穫にはまだまだかかりそうです。全く20日では育ちませんハツカダイコンなのに。ハツカダイコンは大根の部分が出来てくると、土の上の方から赤い実が見られるようになるようですが、まだ全く見えません。もっと葉の枚数も増やさなきゃいけないようです。また、一番植木鉢のふちに近かったものが枯れてしまいました。ふちに近すぎて、思うように根が伸ばせなかったことが、原因でしょうか...残念です。ミニハクサイ同様、ハツカダイコンの収穫にもまだまだ時間がかかりそうですが、気長に待ちたいと思います。


おまけ20160117183747-f476ee77b0d541f3323bf0084e1848d71da0112c.JPG

ワイルドストロベリー

もしかしたら、記憶に残っている方もいるかもしれませんが、私が勝手に育てているワイルドストロベリーです。これだけ見るとかれているように見えますよね。私も、枯れているのだと思い、焦りました。どうしたら、元気なまま保てるのかいろいろ検索したのですが、「ワイルドストロベリー 冬 枯れる」で検索すると意外な発見がありました。(参考1,2)それは、ワイルドストロベリーは冬に枯れても、また春元気な芽が出てくるというものです。1つ目のサイトの方は、冬一回も水を上げなくても春に芽が出てくるとおっしゃています。また、冬の様子は死んだようだとも。そして、ワイルドストロベリーの特徴をまとめたこちらのサイトではワイルドストロベリーは北海道に自生していることもあり、寒さには強いと書いてあります。さすが、ワイルドとついているだけあって、わたしの思っていたよりも、強い植物のようです。ですので、枯れているわけではなく、冬眠しているのだと思って、温かくなるまで、様子を見てみようと思います。また、寒さに強いとのことなので、ベランダに出して置いています。

コメント

投稿ありがとうございます、ラボスタッフマスコです。ハツカダイコンの継時的な変化が見れますね。徒長との闘いの日々ですね。土寄せしたのは非常に良いと思います。根が広く伸びないと根が太りづらい、これも真理だと思います。寒いですから、なかなか育ちづらいですよね。ハツカダイコンが20日で育たない、というのは、私も良く経験します。地上部がある程度にならないと根が太りません。もうちょっとかな、と思います。暖かく見守ってやってください。

さて、ここからは私の独り言ですが、

今回、ゼミ生に用意したのは、土太郎という育苗用培土だったと思います、たしか。結構フワフワした土のはず。他の人のハツカダイコンの様子を見てても思うんですけど、土が軽すぎて難しいところもあるのかなと思ったりしてます。もう少し粒度の細かい土の方が好きなのかなー、今度の展開ゼミの時には土を選べるシステムもいいのかもしれないなー。

さて、ワイルドストロベリー、冬は枯れたようになりますよねー。うちの庭のワイルドストロベリーも現在、枯れてます。春になると、いつの間にか出てくるので不思議なもんだと思ってます。

旧展開ゼミ