東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

発芽そしてアイスプラント大作戦始動。(農:桂哲平)

2016年10月13日 (木)

 冒頭の写真は、本日10月13日(木)17時19分のミズナの様子です。

今号では、本日までの野菜たちの様子とタイトルにあるアイスプラント大作戦について記述します。


10月10日(月)晴れ 8時50分 室温18.3℃ 湿度63%

Katsura-1010-01.JPG 上の写真のようにミズナは、3つの種子から根が出始めました。一日で変化が起きるとは思っていなかったので、正直驚きです。今回発芽した種子は、植木鉢に移しました。一方アイスプラントは、種にひびが入っていたものもありましたが、根は出ていませんでした。しかし、

Katsura-1010-02.JPGひびの入った種を観察しようと割り箸を使って転がそうとしたら、ぱっくりと種が割れてしまいました。だがよくみてみると・・・

Katsura-1010-03.JPG中から茶色い種みたいなものが出てきていました。よって、コーティング部分がとれてしまっただけと信じ、このまま放置し、観察してみたいと思います。


10月12日(水)3時30分 室温16.2℃ 湿度57%

Katsura-1012-02.JPGのサムネイル画像

10日にミズナの種子3つを植木鉢に移しましたが、まだこちらに変化は見られません。残された2つの種子も根を出し、発芽率100%を達成しました。Katsura-1012-01.JPG根は7mm程も伸びていたため遅かったかなと心配しましたが、根毛が生えてなかったことによりスムーズに鉢に移すことができ安心しました。

アイスプラントは、残念ながらまだ変化が見られないようです。

Katsura-1012-03.JPGのサムネイル画像


10月13日(木)23時10分 晴れ 室温17.6℃ 湿度57%

 なかなか変化が見られず、不安に感じていたアイスプラントでしたが、本日、2つの種子から発芽していたのを確認しました。先日割れてしまった種子からも発芽したので、安心しました。

Katsura-1013-03.JPGミズナと比べるとひょろっとしていますが、8mmと4mmの根が生えています。

 さて、タイトルにあったアイスプラント大作戦ですが、事は、アイスプラントのペットボトルを利用した水栽培を紹介していた記事をWebで見つけたことから始まります。アイスプラントを育てているのは自分一人だけで、かつ、この講義は自由度100%以上であることから、やってみないと損と感じ、チャレンジしてみようと思いました。

そして本日作戦実施のために、もう一度アイスプラントの種を蒔きました。

Katsura-1013-06.JPG

スプラウト用に用意したスポンジの上に種を蒔き、このまま、スポンジの上で成長させ、根がスポンジの反対側から出るようになったらペットボトルを切断して作成した容器にスポンジごと移し、水栽培する計画です。

 一方、ミズナの様子ですが・・・

Katsura-1013-07.JPG

札の右側に5mm毎に目盛りをつけました

植えてから鉢を室内に置いていたことにより、光が足りなかったせいか、徒長気味です。自宅にデスクライトはないため、明日からは屋外に出し、十分な光が得られるよう工夫してみます。

コメント

桂さんこんにちは。

 おー、大作戦ときましたか。

 順に見ていきます。種まきのところで、よくアイスプラントの発芽をあきらめず待っていましたね。これは重要なことです。物事を研究する上では何かおかしいこと、怪しいことが出てくるものです。この小さな経験も、予想と違った場合に捨ててしまわず、「粘ること」を教えてくれたと思います。

 根の長さの測定もよくやってくれています。大丈夫だと思いますが、根の先端を慎重に扱ってくれましたか?根は根毛がダメージを受けても回復しますが先端に機械的な障害に弱いものですので。

 それとラベルに目盛りを振るのも面白いのですがすぐに足りなくなりますよ。それと、正確に描写するにはスケールを対象物になるべく近づけるのが基本になります。

 アイスプラントの水栽培に挑戦!というのは嬉しいですね。ゼミを120%生かして下さい。注意すべきなのは、水栽培のマニュアルにはちょろっと「水栽培用の肥料」と簡単に書いてあるものです。それが何を意味するか知っておくのもいいですね。

 ではまた、頑張って下さい。ラボスタッフ・オガタ