東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

こんにちは(文:工藤真子)

2016年10月21日 (金)

工藤真子-1021-0.png こんばんは、初めまして。文学部の工藤真子です。
 ほかの学生さんと比べて、記事作成がとても遅くなってしまったことをお詫びします。講義がないというのはいい点も多いですが、面倒くさがり屋の私にはすこし難しいシステムだったみたいです......。


 片平から川内を経由して自宅までの長い道のりでしたが、植木鉢を割れずに運ぶことができてひとまずほっとした次第です。自転車のかごに入れて運ぶと、ちょっとした段差でもがたがた鳴りますし、衝撃で何度か鉢が倒れて土がこぼれてしまい大変でした。自転車に乗っているとあまり揺れているように感じないものですが、実際はかなり振動があるものなのですね。
 さて、今回の展開ゼミ「秋冬野菜を盆栽として育ててみよう」ですが、母のように家庭菜園を行ってみたいという思いから受講させていただくことにしました。本講義受講後は、食べる担当を卒業して育てる担当に移る予定です。
 10/6の講義にて、以下の写真のように配布物がありました。

工藤真子-1021-1.JPG
 ・5号鉢、一回り小さい鉢
 ・土
 ・野菜の種子
 ・肥料
 ・栽培用シャーレ(ろ紙2枚入り)
 ・スプラウト用プラコップ
 ・野菜の名前を書くプレート
 ・割り箸


 今回栽培することにした野菜は写真の通り、シュンギク、カイワレダイコン、ハツカダイコンです。シュンギクの種は種によって大きさにばらつきがあり、2㎜~3㎜ほどのものが多いです。こげ茶色で、三角錐のような形をしてとがっている部分があるのが特徴だと思います。またハツカダイコンとカイワレダイコンについては、さすがどちらも「ダイコン」と名の付くだけあって、似た形をしています。シュンギクと比べて明るい茶色をしており、とがっておらず平べったい丸い形をしていますね。大きさについては、ハツカダイコンが2㎜~3㎜なのに比べて、3㎜~4㎜とカイワレダイコンは少し大きめです。


 選んだ理由についてですが、やはり冬は鍋のシーズンですのでまずシュンギクを選びました。わたしは秋田県の出身ですので、きりたんぽ鍋に入れてみたいと思います。それからこの間スキレット鍋を買ったので、おしゃれな料理を作りたいなあと思って彩り鮮やかなハツカダイコンを育てることにしました。カイワレダイコンはスプラウト系の中でいちばん長く立派に育ちそうだったので選びました。母に相談したところ、今回選んだ野菜はどれも栽培しやすくておすすめとのことです。
 野菜についてですが、カイワレダイコンについてはすぐに収穫でき種の蒔き時などの指定もないとのことでしたので、まずはほかの野菜二種(シュンギク、カイワレダイコン)から育てることにしました。


 さて、栽培に入るにあたり、育てる野菜について生育のための注意点などを調べてみることにしました。
 シュンギク......種は好光性種子と呼ばれるものだそうで、覆土はごく薄くかけるとよいのだとか。生育適温は15~20℃と冷涼な気候を好む。5℃以下になると、生育が急に劣る。葉が傷みやすいため、晩秋から冬には防寒するとよい。収穫が大幅にアップします。防寒は、ビニールフィルムや不織布を使ったトンネル栽培にするのが一般的。アブラムシやコナジラミが生育過程で発生しやすい。(http://www.sc-engei.co.jp/plant/vegetable/cultivate/109.htmlによる)
 寒さが厳しくなってきたら、防寒についてよく考えたほうがいいかもしれませんね。

 ハツカダイコン......種は嫌光性種子と呼ばれるものだそうで、シュンギクとは逆に、種に光があたると発芽しにくい種類です。しっかり土をかぶせるのが大事。根をきれいに丸く太らせるためには、間引きを適期に行うのがコツ。生育適温は20℃前後で冷涼な気候を好む。(http://www.sc-engei.co.jp/plant/vegetable/cultivate/64.htmlによる)

工藤真子-1021-3.JPGのサムネイル画像
 早速種子を蒔きました。このあと部活に行ったり学校に行ったりして家に帰ってみると、早々に発芽の兆候が見られ、次の日にはハツカダイコンについてはすでにほとんどの種子が発芽していました。あんな小さな種子からこんな大きな目が出るなんて、植物の生きる力ってものすごいですね。ほどなくしてシュンギクのほうも発芽し、鉢に植え替えました。ちなみに下の写真で、一枚目がハツカダイコン、二枚目がシュンギクです。

工藤真子-1021-4.JPG工藤真子-1021-5.JPG


 さて、私が記事作成を怠っている間にも蒔いた種子はいつの間にか成長しているものですね。一週間に一度程度、表面の土が乾いたらたっぷり水をやるようにしていたのですが......なんと、母から「展開ゼミの記事が更新されていないようだがちゃんと課題をやっているのか」といった旨のメールが届き、現状の植物の画像を送ったところ、「ハツカダイコンが徒長しているのではないか」との指摘を受けました。たしかに初めに種子を渡されたときにも「徒長しやすいので注意」と書かれていたように思いますし、実際「徒長」で検索をかけてみると私のハツカダイコンとそっくりなハツカダイコンの写真が数多く載っているのでした......。

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 どうやら日に当てなかったことが原因のようです。明日からはベランダに出してみようと思います。また、もしかしたらもう手遅れなのでは? と思い、一応あたたかいうちにともう一度ハツカダイコンの種子を発芽させる準備をしました。このあいだ百円ショップに行ってプラスチック製の5号鉢を予備に買っておいたので、もうひとつ育てるぶんには余裕がありそうです。
 ちゃんとこつこつ育てる大切さを実感した瞬間でした......これからは頑張って更新していこうと思います。

コメント

工藤さんこんにちは。

 投稿して下さりありがとうございます。これで今年のゼミは全員スタートです。さて、先ずは準備物の写真ですが、きれいに撮られてますね。それに、作業を始める前に下調べをしっかりされていますね。ネットを生かすことと、ゼミの他の人たちの様子を参考にしてこれから頑張って下さい。さて、選んだ植物はどれもこの季節、育てやすいものです。日光と水にだけは注意して下さい。ハツカダイコンについて、母様の指摘通りです。徒長していますので、これからリカバーするのは、たぶん無理です。その後双葉から本葉が展開して、ダイコンができるイメージをすれば、多少土を寄せたところでダイコンが隠れるイメージが掴めないと思います。なので、また播きなおした方がいいと思います。発芽は根が出てくるくらいを目途にして鉢に移し、よく日光に当てて下さい。それと徒長したものは充分食べられますから食事に生かして下さい。

それではまたお待ちしております。 ラボスタッフ・オガタ