東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[39日目]バルコニー "楽園"化計画 始動!!(工:鈴木大貴)

2016年11月17日 (木)

こんばんは!!

大変長らくお待たせ致しました。

以前から散々やると言っておきながら長らく実現できていなかった、"冬対策"を本日行うことができました。

その模様をお伝えします!


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  「温室作り」


   細かい説明はいらないかと思います。

   ご覧通り簡素な温室でございます。

   材料は、ダンボール、透明ビニール、セロハンテープ

   だけ!材料費は全部ひっくるめて100円ちょっとで

   しょうか。ダンボールに関しては『みやぎ生協』さん

   のご好意で譲って頂きました。

   作り方はいたって簡単です。

    ① ダンボールの角だけを残して切り抜く。 → ② 透明なビニールをセロハンテープでとめる。

     以上!!! 笑

   

   工夫した点としては、空気の入れ替えを行うための口を作ったことです。写真の下の方に空いている長方形の

   穴がそれにあたります。上部に開けると温室の意味をなさないと考え、下部に作りました。また、土面より下

   に設けることで、冷気が直接葉に当たることを防ぐことができます。

   我ながらいい出来だと思っています!  しかも圧倒的コスパ!!  ← これ大事!


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 「日照時間をもっと!!」


  もう一つ、育成を遅らせる原因として日照時間の短さ

  あるのではと考えました。

  冬はそれでなくても日が出ている時間が短いのに、さら

  に日が低いためバルコニーの壁に遮られ日光が当たりに

  くい状況がうまれていました。

  そこで日照時間をあげる、「工夫」をしてみました。

  それは鉢植えの後ろにアルミホイルを貼ったダンボール

  を置くことです。

  斜めに設置したことで、本来は当たることのなかった光を植物の真上から当てることに成功しました。

  これにより、実質的に日照時間及び光量を増すことができました。

  日の光をいっぱい浴びて大きく、そして"美味しく"成長してほしいです。


今回は以前から温めていた、上記2つの試みを実行してみました。

いかがだったでしょうか。

みなさんの参考になれば幸いです。

それでは。

コメント

鈴木さんこんにちは。

 いやあ今回の報告は凄いですね。工夫いっぱいで大したものです。

 最初の段ボール箱もいいですね。段ボールには保温性があるのがいいところです。ただし、水に弱いですのでバットから垂らさない様に水やって下さい。ケースに入れると水やり加減が狂うことが多いですので、最初はマメに見てやって下さい。温度が上がれば乾きやすいのもありますが、囲いのために湿度は上昇しますので逆に乾きにくいかもしれません。どちらになるかはやってみないとわかりません。ダンボールの切り方も工夫してます。右側に切っ欠きを設けて光を入れてますね。左は強度のために残してあるんでしょうか。

 それと下部に通気口もいいですね。コンクリートからこれで離せますね。さて、後は日中の温度の急激な上昇と夜間の冷えをなんとかしたいものです。あまり温度変化が激しければ、私なら段ボールの強度さえもてばペットボトルに水を密封したのを入れて、温度変化を防ぎますが。

 ちなみにこういった小型保温箱を園芸的にはワーディアンケースといったりしますね。昔、ワーディアンという貴族が熱帯に行って珍しい植物をヨーロッパの温室まで持ち帰るのに、船内の期間が長いですので、枯らさないよう保温をするために小型保温箱を工夫をして作り、それでワーディアンケースと名がついたと記憶してます。

 今回の報告で更に素晴らしいのは、ケースにして光が余計足らないのを防止する策を立てているところです。光の反射利用、見事です。これは大したものです。光の量もですが、植物初心者は下葉が枯れ込みやすいのでそのフォローにもいいですね。

次、期待しています! ラボスタッフ・オガタ