最近トンガってきたほうれん草(文:渡辺義宣)
2016年12月 3日 (土)
こんばんは。今日はほうれん草の葉の形状が変化したことと、シャーレで育てていたほうれん草の苗の観察の結末を報告します。
まず鉢で育てているほうのほうれん草です。私が育てていたほうれん草は今まで写真にも上げてきたとおり、今までずっと丸い葉をしていたのです。ですが最近新しく生えてきた葉にギザギザがあったので、あれっ?と思いました。
今更ですがこのほうれん草の品種を説明させていただきますと、品種は「おかめ」というもので、東洋種特有の剣葉種というギザギザの葉っぱが特徴です。お恥ずかしい限りで、ろくに初回授業時に配布してもらったプリントを見ていなかったので気づくのが遅くなりました。しかし剣葉種のほうれん草でありながらなぜ今まで丸い葉をしていたのか、そしてなぜこのタイミングで葉がギザギザになり始めたのか、謎です。私の調べたネットの情報によりますと、東洋種と西洋種の一代雑種なるものが存在するらしいのですが、これのことなのでしょうか。でもこの「おかめ」を販売している「タネのタキイ」さんのウェブページにも配られたプリントにもそんな記述は無かったので、謎が深まるばかりです。この現象の原因がわかる方がいれば、ぜひ教えていただきたいです。ですが我がほうれん草が着実に成長しているサインのように感じられますし、嬉しくもあります。
ちなみに調べた情報によると、ほうれん草は西アジア原産らしく、東へはシルクロードを回教徒が中国へ運ばれ、西へは北アフリカからイベリア半島を通りヨーロッパへと運ばれたそうです。すごいものですね。私は基本食べ物が好きなので、食べ物の原産地とその流通ルートを調べて、その過程とを想像するとワクワクします。
続いてシャーレで育てているほうれん草です。近頃また元気が無くなり、本葉もろともヘタリと倒れていました。また下に敷いているろ紙も、黒カビに加えて青カビまで発生し、なにやら赤くてプニャプニャしたものも出てきたので、もはやこれまでかと思い、栽培を終えることにしました。試食の模様は次の投稿で上げようと思います。
コメント
渡辺さんこんにちは
ホウレンソウの葉の形状ですか。よく気が付かれましたね。大体は下葉より上に行くにしたがってギザが深くなります。植物にとって何か意味があるのでしょうね。品種的なことは、この場合東洋種でギザが深くものです。ちなみに東洋種の方が薄くて柔らかくて味が良いとされています。ですが、西洋種の方が収量が多くて、日が長くなってもトウ立ち(花がつくこと)しにくいという特徴があります。それで、西洋種はほぼ一年中育てられますが、東洋種は秋冬しか育てられないとされてきました。しかし最近はそれらを掛け合わせた交配種にしていいとこどりを狙って改良されています。
野菜の原産地からの移動は面白いですね。私が面白いと思うのは、トウガラシの原産地が中米のことです。つまり、コロンブス以前には辛い料理がなかったということです。朝鮮料理もタイ料理も辛くなかったんですね。
他、スイカは西瓜、カボチャは南瓜ですね。西から来たからでしょうか。そういえば聖書にもにんにくやキュウリを食べたいという記述があります。もうあったんでしょうね。
さて、シャーレ栽培、終わりましたか。で、それ食べる??ですね。
ではまた報告お待ちします。ラボスタッフ・オガタ