東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

どうして・・・?(理:福島和紀)

2016年12月10日 (土)

部活終わりに定禅寺通りに行ってみました。仙台に来るまでこうしたイベントは知りませんでしたが、思ったよりも豪華で良かったです。


前回投稿からから少し日が空きすぎてしまいました。まずはコマツナの様子からの報告です。
写真を並べて比較してみようと思います。

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生長しているのは、目に見えて分かりますが長さを測っていませんでした。
中間発表でも書きましたが、もう少し具体的な報告の仕方が必要であると感じているので、
葉の長さを測っている武田さんを見習って、これからは葉の長さについての観察も加えていきたいと思います。
とりあえず新しく出てきたものを一つ決めて測ってみようと思います。
12月8日の時点で新しく出始めている短いものの長さを測ってみると2.0㎝でした。
これからこの葉を一つ決めて長さを測っていきます。
ただ、測っては見たものの葉柄の根元に定規を当てるのが思ったよりも難しかったです。
折らないように気を付けます。

そして、葉の色について分かること。
日ごとに比べてみると色の濃さが変わっているようには見えません。
以前黄色くなってしまった葉が元のように緑色に戻っていくようなことはないようです。光の当たり方によって色の濃さに違いが出ているように思えます。

ここまで生長していると、全体的には大きな変化というのは感じられないと思います。
また、前回の投稿で書いたことですがコマツナが萎れてしまわないよう、その事件以来毎日土の様子を確かめています。

続いてキャベツです。
コマツナと同様に写真を並べて比較してみます。

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ここまで順調に生長してきたキャベツですが、下の方にある葉に異常があるようです。
日が経つにつれて、葉がだんだん黄色や紫色になってきています・・・。

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以前には子葉は黄色くなってそのまま萎れていきましたが、紫色になるというのはどういうことなのでしょうか?また、子葉の時とと同様黄色くなっているものはだんだん弱っています。

確かに、後から出てきた葉が大きくなって光も当たりにくくなってきているので、これが原因なのでしょうか。この葉の日当たりは良くしても改善はしていないので、不安ではあります。
調べてみると紫色になるのは寒さに当たるから、といった情報を見つけましたがそのような様子でもなさそうです。

その一方で、他の大きな葉は弱ることなく生長しているので安心しています。
特に最近出てきた葉は以前のように水平方向に広がっていっているというよりは、むしろ鉛直方向に出てきているように感じます。
中央部を拡大して見てみると・・・20161210141418-a2de31b123447668139b332874e11e5bfee93ba1.JPG

僅かに葉が中央に向かっているようです。新しく葉が出てきているのは分かりますが、外から見てみようとしてもなかなか分かりにくいです。


~番外編~
今回は変わった植物について調べてみました。現在私たちが育てているような野菜は光合成をしたり、根から水を吸い取っていますがそんなことをしない植物もいるのです。
その例として腐生植物寄生植物を今回は紹介します。
腐生植物は菌従属栄養植物ともいうそうですが、光合成の機能をほとんど失っており、その代わりに菌根菌から供給される栄養分で生長しています。こちらは菌に依存してしまっている植物です。
寄生植物は生きた植物体から養分を吸収して、自分の栄養にしていく植物です。このうちの一つのネナシカズラという植物は宿主に巻き付いて、そこから寄生根をだして、維管束と連結させてしまうそうです。
色々な生存戦略があっていいとは思いますが、他の植物から奪い取ってしまうなんてなんとも図々しいですね。
参考文献  1:茎寄生植物ネナシカズラの規制戦略
       2:寄生植物と腐生植物

コメント

福島さんこんにちは。

 そのイベントは、ここ数年でだいぶ電球が減った感じがします。しかしまあ落葉樹のケヤキには、冬の寂しいのを紛らわしてくれるのでいいですね。今年は例年より体感温度が低い(秋が短かったのでそう感じる)ので外には出難いのですが、そういったイベントも見てみて下さい。通り沿いのビルのガラスに反射しているのが一番きれいですよ。

 さて、コマツナの葉の色ですか。黄色くなるのは、生育が悪い時で、日照不足や過湿やいろんなことが考えられますが、この場合は急な低温のせいかもしえませんね。まだ植物体全体でみればわずかですので様子をみて下さい。

 キャベツは順調そうですね。だんだん大きくなっているみたいで。下葉の紫についてはそういうこともあります。調べられた通り、寒くなると糖分をアントシアニンに変化して、更に葉緑素を分解するので紫に変化して見えることが多いものです。いずれにせよ、それは植物が環境変化に耐えるため積極的に生成・分解していることを考えて下さい。

 葉の形状ですが、いよいよ結球の準備ですかね。ここから楽しみです。しっかり葉が巻いていけばいいのですが。

 寄生植物、よく考えると動物も一緒ですね。ただ動物は共生関係もあるのですが寄生植物は一方的な関係しかないようですね。

 ニートにならないよう気をつけましょう。

 ラボスタッフ・オガタ