東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

着実に成長(教:井上千晴)

2017年10月18日 (水)

こんにちは。井上千晴です。

寒さが身に沁みます。部屋にいると孤独を感じ...おっと、孤独ではありませんでした。3種類の命とともに、今日も生きています。彼らの成長に負けないように私も頑張らなければ。

前回の投稿でミニハクサイとコマツナを鉢植えに移し、発芽したところまでいきました。あれから約一週間経ちまして、すくすくと成長している彼らをご紹介します。


10月9日(月)23℃

ミニハクサイ、コマツナ共にほぼ同時に発芽しました。20171015173657-5ca17a28f6bd82b39fe5af9418e8c267663d9213.jpgに、似ている...。ミニハクサイ、コマツナの子葉はどちらもハート形の双葉、なんとも可愛らしい登場です。よく見ると、2枚の葉の大きさが違います。この差が、成長においてどのようになるのか、動きを見ていきたいと思います。ミニハクサイの子葉は約9mm。この中に沢山の栄養を蓄えています。ここからはアドバイスしていただきました通り、水のやりすぎに気を付けます。20171015174156-2aaf3123be11078ff68a3ed5993ab3be6c49411e.jpg

10月15日(日)21℃

初日の写真と比べると存在がはっきりします。ミニハクサイは少し窮屈そうに見えます。間引きについて調べる必要がありそうです。

20171018141631-3b7263c3f71817e75368c22ca57364917e4e8dbc.jpg

こちらはミニハクサイ。丈が2cmを超えています。2枚の葉のうち、大きい方が上にきています。ミニハクサイは伸びる速さは決して早くはないものの、確実に茎は太くなり、葉も厚みを増しています。ミニハクサイの葉は凸です。20171018141915-953a24725ebbfd7320f40d4a3f0531d35d57e9c7.jpgこちらはコマツナです。4cm程まで成長しました。なるべく太陽に当てるようにしていますが、徒長が心配です。茎の先が二方向に分かれてきました。ミニハクサイにくらべると厚みはありません。コマツナの葉は凹です。皆さんに倣って土寄せが必要かと思います。しっかり根を張っていてほしいです。20171018141945-4e95df00e54f9720ea7ab42ef2828306e10843f0.jpg

発芽の様子から似ていると感じていたミニハクサイとコマツナは成長に従ってその差を露わにしています。2種類を比較して気が付くこともあります。どちらもまだ匂いはありませんが、大人になった姿を想像させます。

毎日、丈の長さを測っています。次の投稿で詳しくお伝えできればと考えています。


10月13日(金)22℃

アルファルファ(スプラウト)の栽培を始めました。

20171015182342-18bb71d29c93bb01d3e5fd75814ffa5fecd6ef0d.jpg一昨年の工学部佐藤さんのアルファルファを参考にさせていただきます。コットンをしいて水の蒸発を防ごうと考えていたのですが、アルファルファは根ごと丸々食べることが出来るというので、コットンは無しにして、穴を開けたラップをしました。

コップのくぼみで水の量に差がでています。その差で発芽するか否かが変わってくるのが写真を見てわかります(【中央の種】多くが発芽⇔【端の方の種】ほぼ発芽せず)。気温は同じなので、やはり、水の量に「適切」な加減があるようです。しかし、その条件が揃えば、揃うだけで一気に成長し始めるのです。凄いです。一日たてばこの通りです。20171015182403-7daad9777027187e18a254d2be7c062a49e9cb7e.jpgほとんどの種子から根が伸びてきました。白い根で、長いもので3mmほどです。先端は黄色です。「糸もやし」と呼ばれる(種袋より)だけありますね。光は紙袋で遮断しています。きれいな色に仕上げるためにこまめな水洗いには注意します。根はきちんと、上に上に伸びています。


同じタイミングで栽培を始めた皆さんのブログにとても刺激を受けています。どちらも力作で、全て読むだけでもとても時間がかかってしまいます。ですが、わかります!書きたいことが沢山あるんです。植物の魅力は尽きません。小さな変化も見逃さないように、向き合わなければと思います。

それでは、また。くれぐれも体調にお気を付けください。失礼します。

コメント

井上さんこんにちは。

 若いうちはパワーがありますから、多少の孤独もなんのその、です。ちなみに私は一人娘を弘前に出したばかり、空の巣症候群です。必ず異文化のところに進学するよう他県に出すのは決めていたのですが、親としては気が抜けます。うちの猫と会話することが多くなりました。

 さて、写真で分かることは、先ず直射日光が当たるところに置いているのですね。短時間でも日光が当たるところでしたら一安心です。観察も細かくていいですね。見て分かることでも言葉で供述するのはいいことです。クローズアップもいいです。つけ加えることとしてはスケールを並列にして下さい。

 間引きのタイミングにはまだ早いのですが、予めいいますと、葉が重なったかな、という程度が目安となります。

 アルファルファはうまくいってますね。ラップを使うのもいい考えです。水替えが楽かと思います。発芽程度で気が付かれた通り、完全に水中では発芽しないものですね。種がもし余っていれば2回目またチャレンジすればいいですね。

 紙袋での遮光というのだけが気にかかります。わずかな光でも伸びにかなりの差がつきます。完全暗所の方が収穫は多いかもしれません。収穫のタイミングは、市販品を見るか自分でこれ、というタイミングにして下さい。市販モヤシであれば最後まで暗所、アルファルファであれば最後の1日程度明るいところかな、と思います。カイワレなどでしたら2日ほど光に当てるでしょうか。

 ではまた、食べた感想などお聞かせ下さい。お待ちしています。

 ラボスタッフ・オガタ