東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

最終発表の前に(農:齊藤芙紀子)

2018年1月17日 (水)

こんにちは、農学部一年の齊藤です。

思えば前回投稿したのは去年の年末だったということで、だいぶ間が空いてしまいました...。

早速最近の植物の様子について報告していきたいと思います。


こちらが現在のコマツナとハツカダイコンの様子です。20180117004738-01ba97fd745a68f25a6de7944ca85af8d8c20f98.JPGどちらも少しずつではありますが成長を続けています。計測したところ、葉の大きさや高さにはほとんど変化が見られなかったのですが、茎が太くなり、全体が大きく横に広がっていました。大きさ以外に変化した点は、子葉が干からびてきたことです。


コマツナ20180117005103-4024012585d8884c8aab79805e5c9b7e25742531.JPG


写真中央あたり。子葉が乾燥して丸まっている。

ハツカダイコン20180117005141-26785f55b3ea385c04ffd49475f85a5d7d6b292a.JPG

写真右上のやや中央より。子葉が乾燥し子葉のついている茎もしなびている。

色は黄色く変色しておらず、緑色を保っていたのでおそらく栄養不足の心配はないと思います。


また、年が明けてから夜に気温が大幅に下がるようになったことで、家に帰るとコマツナの葉が丸まっており表面がつやつやとした状態になっていることが二回ほどありました。部屋に植木鉢を移動させるとすぐに元の状態に戻ったのですが、これは霜が降りかけていたのでしょうか...。20180117080525-6eabe57ade22c7406427d111b41c0a407ffb661e.JPG部屋に鉢植えを入れた後コマツナには写真中央のように変色した部分が見られました。

改めて調べてみると、コマツナの生育における適正温度は20℃~25℃ですが、寒さに強く-3℃になっても枯れることはないそうです。

(ちなみにハツカダイコンの生育における適正温度も20℃~25℃だそうですが、ハツカダイコンには特にそういった変化が見られませんでした...。調べてもいまいちわからなかったのですが葉に含まれる水分量の違いやトライコームの有無などが関係しているのでしょうか。)

次回は最終発表を行いたいと思います。

コメント

齊藤さんこんにちは。

 コマツナとハツカダイコン、ゆっくりとですが着実に推移していて安心です。横にがっしりしてきたのは良い兆候です。普通ならそろそろもう一回間引きを考えても、という頃ですが、最近は他の受講生で思わぬところで引っ掛かる例がありますので(凍害、鳥害など)しばらくこのままでいきましょう。

 子葉ももう枯れていい頃ですね。水分が無くて乾いたのでなく、もう枯れかけて茎との境から切り離されていたので乾いたのでしょう。

 葉が丸まって、つやつやというのも植物の耐寒態勢です。このときに注意があります。鉢の場所を移動させるのは、よっぽどのことだと思って下さい。明らかに低温でどんどん弱っていくとか、より日射の良い場所が見つかった、などの場合以外は。

 植物は環境変化をとても嫌います。園芸家は飾る以外のことで移動はさせないのです。鉢植えの花でいえば、特に移動に弱いシャコバサボテンなどはうかつに移動させると一撃で蕾をぽろぽろ落とします。カトレアもせっかくの年に一度の花を容赦なく切り落としにかかったりします。

 コマツナは仙台の冬では大丈夫ですね。仙台は最も寒くなる時期が他の地域よりも遅くて、だいたい2月10日ごろです。最低気温-5、-6度の日が数日あります。地上1mで測定してその温度ですから、地表面はそれよりも1度ほど低いかもしれません。それでも大丈夫です。

 人間は寒さ暑さに慣れるもので、現にここ数日気温が低いとはいっても体感的に12月の方が寒かったように感じます。ある程度植物もそうです。ちなみにですが、農学部生であればもっと詳しく知っておいたほうがいいでしょうか。例えば、ソラマメは大体11月頃に播きます。それは本葉4枚以下の小さいときには強い耐寒力があるのでなんとか冬を越せます。しかし、それより大きくなってしまうと急激に寒さに弱くなってしまいます。そのため、秋の終わりまで待ってから播いて、成長しないうちに冬に突入させます。スイートピーでも同じようなことがありますね。

 それでは、最終発表の時期ではありますが引き続き頑張って管理して、食べるところまでいきましょう!

 また報告お待ちしています。

 ラボスタッフ・オガタ



農学部・齊藤さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。ご無沙汰でしたね。植物が冬の寒さで植物にしまりがでてきたのだと思います。ここまで書いて、ラボスタッフのオガタくんが同じようなことを書いているので、そうではないことを。写真の撮り方にも寄りますが、最初の写真の葉っぱの緑の濃さ。とてもしっかりしているのが、管理ができているポイントかなと。

 コマツナは間引くのは確かに、今年度は色々なことがありますので、少しためらいはありますが、小さい状態のコマツナの味は??ということで、それを少しずつ、食べてみるというのは、どうでしょうか。大きくなると、葉っぱの緑のにおいというか、そんなのを感じると思いますが、今の小さな状態から、そうなのか、などなど。少し工夫をしてみて、楽しんで収穫をというのは。緑の色がしっかりしているので、大丈夫と思いますが、肥料のタイミングを1日くらい短くすることで、葉っぱの生長、根っこの肥大が促進されると思いますので。葉菜類、根菜類は、たくさん、肥料を要求しますので。。。完成形ではない分、まだ、チャレンジできることは、いくつもあると思いますので。最終発表の〆切が近くなりましたね。そちらもしっかりと。


 わたなべしるす