東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第三回報告(法:川崎陽)

2018年10月25日 (木)

法学部の川崎です。今回はトンボの画像です。

先日まではスズメバチが通学路を通っており、通るたびに恐怖を感じていましたが、最近はトンボが飛んでいます。一安心です。そういえば、スズメバチは敵を針で刺す前に警告としてカチッカチッと音をたてるそうです。なんだかとてもスズメバチが律儀に思えてきました。冒頭の画像と全く関係ない話な気がしますが、そんなことはさておき、報告に移りたいと思います。


まず、貝割れ大根の方から。

十分に育ったと感じましたので、収穫に移りました。

その後、上記の写真のように、並べてみました。収穫できた本数は39本でした。コップには40個ちょうどの種を入れましたが、一つは前回の発表の後に気づいたのですが茎の部分が黒くなっており、収穫の際に少しの力を入れるだけでバラバラになってしまい、収穫が出来ませんでした。

次に大きさですが、一番大きなものが左の写真で、一番小さいものが右の写真です。

大体20センチと6センチでした。発芽のタイミングなどは皆同じはずだったのですが、ここまで大きさに違いが出るとは思いませんでした。一応比較のために市販のものを購入し、大きさを比較してみました。すると下記の写真のようになりました。

左から順に自作・市販・市販・自作と並んでいます。もっとどちらがどちらかを分かりやすくできればよかったかと思います。

比べてみると、市販は大きさが均一で、茎の中部くらいまで緑がかっていました。自作のものは大きさがバラバラで、味は市販のものよりもえぐ味がありました。

カイワレと聞いても、思いつかなかったので、カツ丼に乗っけてみました。カツ丼の見た目の出来はさておき、美味しかったです。


次にほうれん草。

ほうれん草は前回の報告への返信をみて、急いで鉢に植え替えました。

問題は自宅の日当たりが悪いということでした。そこで、棚の上に置くことにしました。さらに知恵袋でアルミホイルを地面に敷くことが日当たりの悪いさをカバーできる可能性として紹介されてましたので、ダンボールにアルミホイルを取り付け、下記の写真のようにしました。

室内で栽培しているので、室温に気をつけて、23度以下を心がけています。夜中の蛍光灯対策として、ダンボールの上からタオルを3枚ほどかけ、しっかりと遮光できるようにしました。

数日後、一つ目の芽が出ました。

大きさは2センチいかないくらいでした。カイワレと違い、細い葉を持つ芽でした。

さらに、一つ目の芽は大きくなり、二つ目の芽が出てきました。右下の赤いやつが種を被った芽です。

調べていく中で、ほうれん草は半陰性植物と聞きました。太陽光があたる時間は一応3時間くらいはあるので、大丈夫かなとは思いますが、連日の曇りであまり日が当たってない気がするので徒長に気をつけたいです。

長くなりましたが、これで3回目の報告を終わらせていただきます。

コメント

川崎さんこんにちは

 とんぼの季節です。仙台はこれから落ち着いた季節になり、毎週勾当台公園でお祭り、といったこともなくなります。12月に入るとまた騒がしくなりますが。

 街路樹もだんだん落葉しますが、仙台はイチョウの木を使っているところもあります。そこではぼたぼた落ちてくるギンナンを拾ってる人を見かけますね。イチョウはみな同じ木にしか見えないのですが、メス木にしかギンナンはできないので、よく見ると落ちてるギンナンの有無で初めて分かります。

 さて、カイワレダイコンの収穫です。これほど細かく報告されたのは初めてだと思います。本数、長さを一つ一つ計測されたのですね。そして市販のものと比較しています。長さのばらつき程度がかなり違うのが分かりましたか。それがプロ技術なのでしょう。単に伸ばすというのではなく「揃える」というのは非常に高度なことです。温度、水、種子、下敷き、何かに技術があるのでしょうね。

 昨今ではますます農業の商品物化が進み、時期や大きさ、味を揃えるのが必須になってきています。リンゴなどの果物はもとより野菜も見映えを重視されていますね。他、花でもカーネーションは母の日ジャスト、キクはお彼岸ジャストに出荷できるよう、まるで電車をホームへジャストに停めるごとく技術と勘で調整されています。

 収穫されたカイワレはカツ丼の上ですか。このカツ丼を自分で作ったのなら大したものです。その見映え、適度にワイルドで非常に訴えるものがあります。これは素晴らしいものです。

 ホウレンソウはやっとスタートですね。段ボールでの工夫、反射板、これもいいことです。少しでも陽に当てるのが重要、そのために工夫しようとする姿勢がいいです。反射板はどのくらい光を増しているのか、見た目でいいですので確認して下さい。全く平らでもうまく反射光が当たらなかったり、ランダムにくしゃくしゃさせ過ぎても効率悪いかと思います。

 温度や遮光にも気をつかっていますか。室外栽培ならそんなことをしなくてOKなのですが。まあ、そこまで気を使わなくてけっこうです。特に昼間の温度は23℃を越えてもいいです。実際の畑でもビニールトンネルを被せていると軽くそれを越えます。

 最近は妙に天気が変わりやすいですね。そういうどうにもならない自然を相手にするのが農業というものです。それが分かるのもこのゼミのいいところですね。

ではまた、今度は水管理の方法も書いて下さい

ラボスタッフ オガタ

ー 追記 ー

 ホウレンソウで半陰というのは間違いです。全般的に実物野菜より葉物野菜は若干弱い光でも耐えるのですが、その中でもホウレンソウは弱い光に耐えうるということです。日が当たった方がもちろん生育がいい物です。直射日光で一日三時間ならなんとか大丈夫です。

 園芸的に言うと、本当の半陰性というのは若干の遮光を加えた方がむしろ生育がいい植物を指します。葉が光による水の損失や高温に耐えられない植物ですね。光を3割カットする白寒冷紗、あるいは6割カットする黒寒冷紗をわざと掛けて栽培します。カトレアなどの洋ランなどはそうです。原産地がジャングルの日陰ですので。