東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

中間報告 ー恐るべき成長速度ー(経:菅原みゆき)

2018年11月22日 (木)

こんばんは、最近抑えきれない食欲と戦い続けている菅原です。スーパーの白菜の値段が落ち着いたら早くミルフィーユ鍋をしたい気持ちでいっぱいですね。

さて、締切ギリギリになってしまいましたが、今回は中間報告をさせていただきます。


⑴ ここまでの栽培において1番驚いたことは何か

この2ヶ月で一番驚いたのは、野菜たちの反応の早さです。ストレスをかけてしまったことに違いはありませんが、徒長させてしまったり水が足りずに倒れかけてしまったりしても、水管理や土寄せなどその後の対応次第で素直に反応しすぐ復活してくれたことに非常に驚きました。私の想像以上に野菜たちの変化は顕著で、室内から屋外に出してからの成長速度の加速には特に驚かされました。また、もう一つ驚いたのは、こんなに小さな植木鉢でもしっかり野菜が成長しているということです。そんなの当たり前なのかもしれませんが、私が実家にいて家族でよく野菜を庭で育てていた頃は、どれも地面に直接植えるか、せめてプランターで育てていたので、この寒い時期に小さな植木鉢でスクスク育つ野菜たちの生命力に感動し、驚きました。また、実家で野菜を育てていたのは、ナスやゴーヤ、カボチャ、アシタバ、ブルーベリーなど夏から秋にかけて収穫するものがほとんどだったので、秋から野菜を育てるというのは自分にとってかなり新鮮でした。こんなに遅い時期に育て始めて大丈夫なのかと心配でしたが、比較的寒冷な仙台の地でも少しずつ育ってくれていることがとても嬉しいです。自分が野菜を育てるようになってからスーパーに並ぶ野菜を見る目も少し変わった気がします。たとえば、スプラウト種を見て「どれくらいの間隔で蒔かれているんだ?」と気になったり、「旬が過ぎたこの時期にこの野菜が売られているということは、この野菜はいつ頃から栽培していたんだろう?」と考えたり、今まで以上に野菜そのものへの関心が高まりました。

⑵ 誰のどの投稿が参考になったか

自分の投稿ができていない間も、他の受講生の投稿にはよく目を通していましたが、なかでも農学部の八巻くんは自分とは違って定期的に更新を行い、実際に行うことも工夫がされているので(特にスプラウト種の栽培)、見習うべきだなと思いました。また、同じ経済学部の阿部くんは、水分量の調査や植え替え、光に透かした写真を載せるなど、他の受講生が行っていないことにチャレンジしているという点でリスペクトしたいと思いました。昨年度以降の先輩で特に参考になったのは井野塲さんの投稿です。私が早々に徒長させてしまい焦っていたところ、同じような状況に置かれている井野塲さんの投稿を見てやり直しを決断することができました。(徒長後の井野塲さんの投稿も拝見し、野菜たちは雪の影響などがありつつもしっかり育っていたみたいなので安心して再チャレンジに踏み出せました。)余談ですが、反対に私の徒長に関する投稿を八巻くんや渡辺先生に引用していただけたのは、自分の失敗がみんなの気づきに繋がったように思えて少し嬉しかったです。

⑶ 渡辺教授・ラボスタッフの方からのコメントでどのような気づきがあったか

 先生方からのコメントは私が野菜を育てていく上での最も大きな道標となりました。インターネットや配付資料から情報を集めても、自分の野菜がどの段階なのか、その状態に該当するのかなどに関してはケースバイケースなので、説明文だけでは自分の野菜に反映できないこともありますが、実際に先生方が写真を見て判断してアドバイスをくださったりするので、とても助かることが多かったです。やはり、話を聞いたり文章で伝えたりするだけでなく、(写真ではありますが)実際に見ていただいて経験に基づく判断やアドバイスをしていただけるのはこの講義の醍醐味であり、とてもいいシステムだなと思いました。

⑷ 双方向の講義で良かったと思ったこと

この授業の特徴である「双方向の講義」である点に関しては、とても気に入っています(というと少し語弊がありますね)。他の一般的な大学の講義では、不明な点があっても聞きづらかったり友達や先輩に頼るしかなかったりしますが、この授業では先生方とブログを通じて直接コミュニケーションが取れるので私はとても楽しく感じています。⑶の内容と重なる部分がありますが、数枚の写真と私の稚拙な文章だけで状況を汲み取って適宜アドバイスを下さるので、私はいつも敬服しています。第一回の投稿後に写真の撮り方から水やりの方法まで具体的なアドバイスをいただいたおかげで、すぐに反応し修正できたのでその結果としてなんとか育て続けることができています。具体的には、「鉢の下から水が出るほど水やりするのは、水で空気を入れ替え鉢内の空気を置換し、余った肥料を洗い流すため、という理由がある」と教えていただいたのが印象的で、それ以降水やりの量にも気を遣うようになりました。徒長させてしまった時も早急に返信とアドバイスをいただけたので軌道を修正できました。

⑸ 残りの展開ゼミの講義でどの様なことに注意し、何を目標として、この講義から何を学び、記事にしたいか

まず自分が注意すべきことは、毎週の投稿を途絶えさせないようにすることです。学祭で忙しいというのは言い訳にならない、と渡辺教授がおっしゃったのは本当にそうだと思います。これからは忙しい中でも時間を見つけて定期的な更新を心がけます。最終的な投稿数が15に近づくよう、これから頻度をあげられればいいと思います。そして、これは投稿頻度をあげることにも繋がりますが、これからはもっと小さな変化に気づけるようにしていきたいと思います。野菜の成長は自分が思っていた何倍も早く、正直いつの間にか大きくなっていた、という感じがありました。なので、これからは数値データを集めてみたり、葉の枚数を数えてみたり、具体的でわかりやすい成長記録をしたいと考えています。また、これから野菜の収穫に向けては今まで以上に慎重になる必要があると考えています。例えば私の場合、この先ミニハクサイの結球が待っています。ここまでの先輩方の投稿を見ても、ミニハクサイを種の袋にある写真のように綺麗に育て上げた先輩は少ないように思えます。難しいことだとは理解していますが、結球に向けて最大限の努力をしたいです。

中間報告で私が改めて掲げる目標は

①定期的な投稿をする

②先輩方のした失敗はできるだけ起こさない

の2つです。一つ目は本来初回投稿から掲げていた目標であり現状はここまでに書いた通り、もう一つの目標はここまでの栽培を通して最近頭に浮かぶようになった目標です。過去5年分、せっかく先輩方が失敗や事件(例えば雪に野菜が埋もれたり、風で鉢が倒れたり...)を報告してくれているので、自分は同じようにならないよう対策を立てたり、危ないと思ったときに先輩方がどうしてそうなったのか研究したりして、自分の栽培に役立てていきたいと思います。これからますます気温も下がり、野菜たちにとっても大変な時期になりますが、今まで以上に頑張って育てていきたいです。


以上が私の中間報告でした。今後ともよろしくお願いいたします!

コメント

経済学部・菅原さん

 育種の渡辺でございます。中間報告を拝見しました。こちらからのコメントであったり、双方向の講義というしくみに対して、気に入って頂いていることは、こちらとしてもありがたいことですし、楽しく学んでいることは、何よりです。その割には、学祭で忙しいということは、この講義よりも、学祭の方が優先度が高いということでしょうか。学祭までの投稿数が少なくても、あとで辻褄を合わせればよいということでしょうか。通常の講義であれば、毎週講義があります。最初の講義で、毎週の投稿をするようにということを話したと思いますし、他のこれまでコメントをした受講生にも書いたように、高校1年生で、去年はきちんとできているわけです。この講義で実験して、報告を上げて、コメントをもらうことが楽しいのであれば、なにゆえ、このようにこれまでの投稿回数が少ないのか、自戒をして下さい。

 最後に、この講義でのこれからの方向性を示していますが、それを最低ラインとして、何をすることが大事なのか。本当にこの講義を取ることが大事なのかということを含めて、しっかり考えて見て下さい。それぞれの学生さんによって、器の大きさも違います。自分の器の大きさを理解して、これからあと、どうするべきなのかをしっかり判断して、行動をして下さい。


 わたなべしるす