東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第八回報告(法:川崎陽)

2018年12月 6日 (木)

どうも川崎です。

先日の比較的温暖な気候から打って変わってとてつもなく寒いです。追い打ちをかけるように雨も降り出し次第に雪に変わりました。積もるのではないかと気が気でありません。出身地である埼玉は寒いですが、雪は滅多に降らなかったので、持って来た防寒具が仙台の冬に耐え切れるのか心配です。というわけで、今回はフリー素材の雪の画像を貼りました。では、本題の報告へと入りたいと思います。


前回の報告への返信として、閲覧者が心配にならないように配慮をした方が良いというアドバイスをいただきました。反省して以後気をつけていきたいと思います。


さて、本題の報告に移らせていただきます。

日付:12月4日

時刻:午後18時5分

室温:19.8度

全体の様子は下記のようでした。

全体を通して思うことはやはり日照量不足なのか葉が小ぶりになっています。反射板で光量は増えているはずなのですが、やはり、この頃曇りの日が多く、また日が低くなってきたために近所の家の屋根で日が遮られてしまっているのも原因だと思います。晴れの日が来ることを切に祈っています。

次に一株ずつの様子に移りたいと思います。

前回の報告に使用した下記の画像の通りに報告していきたいと思います。

① について

高さは2.8cmほどで、葉先は白く、バネのようにクルクルと丸まっていました。②と比較して、子葉の面積がとても小さいのでこれからの成長に支障が出ないか心配です。

② について

前回よりも本葉が大きくなっており、順調な成長を感じています。若干徒長気味なようにも見えますが、水をあげる際に、勢いはそんなに強くないのですが、掘ったようになってしまうためにそう見えるだけです。貝割れのような茎のみの成長ではないので大丈夫だと思います。

③ について

一番大きい株なのもあって高さは15cmほどで一番長い葉は15.5cmほどでした。順調にほうれん草らしい葉が出てきておりますが、本葉の一枚がしおれていました。④の子葉の時と似たようなしおれ方だったので、原因を模索し、残りの葉はしおれさせないようにしたいと思います。

④ について

  

高さは10cmほどで、葉の長さは11.6cmでした。しっかり成長しているようで前回の報告の時よりも伸びていました。子葉に変化があり、③と同様にしおれていました。子葉に養分が含まれているような植物もあるらしいので、ほうれん草も同じように子葉に栄養を持ち、役割を終えると萎れるのかと思っていますが、まずい方向に行っているのかどうかが心配です。


日付:12月6日

時刻:11時52分

温度:12.2度

全体の様子は下記のようでした。火曜とそんなに変わってはいません。

次にそれぞれについて

① について

大きさはそんなに変わりはないのですが、本葉の部分がほんの少しだけ大きくなっているような気がします。このまま何も起きずに育ってくれることを祈ります。

② について

こちらも火曜日よりも成長しており、特に本葉の枝のような部分がはっきりしてきました。火曜よりも5mmくらい伸びていました。子葉の長さも伸び、順調に育っています。

③ について

 

 

本葉の一番長いもので17cmほど、後からでた尖った葉の幅は3.5cmでした。気づいたことがあり、前回の報告でシュウ酸等の塊の話をしましたが、丸い形質の葉にはほとんどついておらず、尖った葉にはおもて面にも少しついておりました。丸い葉をそんなに触ったことはないので塊の落ちやすさに驚きました。また、子葉の色が②に比べ若干薄いような気がします。葉の先が枯れてきており、火曜日の④と同様に、単に子葉の役割が終わったのかそれとも悪い方向へ向かっているのかわからず、すこし不安です。

④ について

 

葉の長さは火曜と同じでした。本葉がでてきた段階では大きさに違いがあったので大きくなった今でもあるのかと思い、調べると5mmほどの違いがありました。しかし、ここまで至る途中はもっと差があったことを思うと縮まってきているのかと思います。最終的に差がどのようになるのか気になっています。


最近本当に寒くなっていますので、凍結に気をつけていきたいと思います。

これで今回の報告を終わりにさせていただきます。

(文字数:1698)

コメント

川崎さんこんにちは

 今週の寒さは、仙台の人にとっても予想外の寒さでした。こうなると夏の暑さのことなどすっかり忘れてしまいますね。夏には、こんな暑さ耐えられるのかと思ったものでしたが。

 冒頭のイラストについてフリー素材と言い添えて下さったのはありがたいです。いつもそれについて皆さんにコメントしていたのですが、あまり返答が返ってくることがなく、心配でしたから。

 社会人になると、ますますそれが大事です。先回と同じことをまた書いてしまいますが、それほど重要だということです。

 周りが心配する前に最初から対処しておくことです。例えば、上司が報告書の作成を頼んできたとして、数日後に「あの、言っといた報告書、いつ持ってくるの?」と聞かれているようではダメです。その前に「今やってるのが片付いたらすぐやります」とか、「ちょっと数字が合わないので応援お願いできますか」とか、レスポンスを返しておくと、上司としては分かってるな、任せておけるな、と安心できます。それは非常に大事なことです。もう一歩押し進めて、悪い情報ほど早く伝える、そこまでいけばなおいいでしょう。

 ホウレンソウの成長はきれいに報告されていますね。確かに葉柄部が長くて日照不足であることがうかがえます。ただし最悪の状況ではなく、それは光を考えた工夫の賜物ではないかと思います。

 葉先が丸まっているのは、珍しいことではありません。最初の大きな株と小さなもの、それぞれを提示してあるのはいいですね。気になったのは、株元の土が水やりで掘れてしまうとのことですが、充分に水やりをしていればあまりそういう現象はおきません。つまり普通には株元に水をやるのではなく、どちらかというと鉢の縁に水を注ぐものだからです。水を注ぐと土の上に水が溜まっていき、鉢から溢れる前に止めます。すると今度は水が染み透って消え、やがては一部が鉢底から出てきます。これが普通ですね。そうでなければ土全体が湿らず、常に水不足になります。水をいったん土の上に溜めるのには150~200mlは必要ではないかと思います。次回の報告では、確実に思いっ切り土が濡れている写真を付けて下さればよいと思います。今回の写真では土が乾き過ぎか判別できませんが、しかし少なくとも充分に湿っているように見えません。

 子葉はもう用済みで枯れてもいいのですが本葉が枯れるのは謎です。写真で見る限り途中で折れているような感じではありますが、それは滅多にないことです。かといって病害でもなさそうで、まだ分かりません。

 写真を比べると、葉の長さもそうですが枚数が増えているのが分かります。このまま順調にいってほしいものです。凍結は、まだまだ心配しなくとも結構です。少なくとも年明けからの心配でしょう。あまり小さいと土が凍結すると持ち上がってきて、根を切ってしまうという障害が出ます。しかしある程度大きくなっていれば大丈夫です。温度自体にでホウレンソウが枯れることはありません。

ではまた

ラボスタッフ オガタ