東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

新年初投稿 ー簡易温室を作りましたー(経:菅原みゆき)

2019年1月 8日 (火)

新年あけましておめでとうございます。年末年始は実家に帰りのんびり過ごし、数キロ太って仙台に戻ってきた菅原です。今年もどうぞよろしくお願いします。

2018年は大学入試から始まり、様々な出会いのあった一年でした。初めての一人暮らしや大学での授業、サークル活動など毎日が刺激にあふれていました。今年は2019年に負けないくらい濃い一年にしていきたいと思います。まずはテストやレポート提出ラッシュの1月を乗り越え、無事に野菜を収穫することが目標です!


帰省の間野菜をどうしようかと悩みましたが、私の帰省は12月30日から1月3日までの5日間と比較的短かったので強行突破案で行ってしまいました。具体的には、30日の夕方普段より多めの水をあげて、メインとして大事にしているミニハクサイの方には簡易的に温室を作って湿度を保ち、3日の夜急いで様子を見て水をあげる、ということでした。30日時点では、その数日前から雪が多かったので水の量を少し減らして管理していたのですが、雪の重みもあり少し元気のない状態でした(画像1枚目)。そこにたっぷりの水といつも通りの量の肥料(100円硬貨くらい)を与えました。温室はというと、古くなった木の箸4本を鉢の外側にさして支柱がわりにし、その上からしっかり日光を受けられるように透明の大きなビニール袋をかぶせて鉢全体を覆い、下をガムテープで固定しました。その様子が2枚目の写真です(水が溢れているのは見てないことにしてください)。

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風の影響などが少し怖かったのですが、3日夜戻ってきて様子を見たところ、意外にも、30日に仙台を発った時よりも元気になっていました!温室自体が崩壊したりすることもなく、ビニールが内側の水分で曇っているだけでした。処置をできなかったミニ大根の方は下の方の葉が少し枯れ、土の上に見えている白い根の部分に細かいシワができていました(数日間今まで通りの水やりをすることでかなり回復しました)。なんとかこの授業の一つの山場である「帰省」は乗り越えることができたと思います。

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ハクサイの温室が予想以上にうまく機能したので、現在も温室を使いながら育てています。白菜は寒冷地で栽培される冬野菜で雪に対して脆弱というわけではない、と思い込んでいましたが、特にプランター・鉢栽培の場合はやはり0度を下回る気温や霜への対策は必要だとわかりました。(実際雪に耐えたハクサイの方が甘くて美味しい、という意見もありました。)温室のおかげで雪や寒風を防げるようになったのでこれからも改良しつつ温室を使っていきたいです。(参考サイト


それではここから現在の野菜たちの様子です。

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外側の葉の成長はほとんど止まり(ずっと測っていた一番大きな葉の長さは前回から1センチも変わりませんでした。測り方の問題でしょうか)、内側は成長が進んでいるので、これはもしや順調に結球が進んでいるのかな...?という様子です。ただ全体の高さの方は7〜8センチ程度で、あまり上には成長していない印象です。

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内側の葉にも相変わらずしっかりトライコームが生えています。ところで、先日初めてスーパーでハクサイを買って食べたのですが、調理する際によく見てみると、あの成長した大きなハクサイにもたくさんトライコームが見られました。今までは気づきませんでしたが、存在を知っているとちゃんと目に止まるものだなぁと思いました。さて余談はさておき私のミニハクサイですが、葉の枚数が17枚と前回から急激に増えました!ぱっと見の大きさはあまり変わらないように思えるのですが、着実に内側から少しずつ成長しているみたいです。そして前回気になっていた白い傷はあれからほとんど様子が変わっていません。ただの傷だったようで安心しました。

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そしてミニダイコンの方ですが、葉は大きくなってきているのですが肝心の根にはあまり成長が見られません。また、下の方の葉が少し枯れてしまいました。追肥は週に1回程度はしているのですが、土寄せなどをした方がいいのでしょうか?何かあればアドバイスをお願いします。

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以上、今日の報告でした。(文字数 1645字)

コメント

菅原さんこんにちは

 数キロ太ったぐらい、直ぐに戻ります。基礎代謝が高い若いうちはそうなりますね。原因は写真にある豪勢な料理でしょうか。特に手前にある雑煮(ですよね? 茨城はこのスタイル? 角餅しょうゆニンジン鶏肉......)のカロリーですかね。

 今一年生の方々は昨年が一番いろんなことがあったでしょう。良かれ悪しかれ、一挙にいろんなことがあるのが大学一年生です。しかーーし、それは序の口(半死語)で、二年生三年生でも続きます。

 私としては楽しく過ごして下さい、としか言いようがないですね。大変ラッキーなことに東北大は非常に学生を信用する大学で、他の国立大と比べて、もちろん学部間で異なりますがおしなべてカリキュラムはそんなにきつくありません。街も穏やかで学生には優しいものです。私は個人的に今まで住んだ中では札幌が最も好きなのですが(関係ないですがサッポロ一番の本社は東京)、仙台もそう悪くないと思っています。

 

 私もイベント(?)というか珍しいことがありました。1月3日、夜の12時近くなっても娘が家に帰って来ず、遊びに行ってこりゃ終電帰りなのか、しかしこれほど遅いのはあまりないことだな、と思って家から駅(旭ヶ丘)方向に歩き始めました。すると間もなく談笑の声、見ると娘と一人の青年が道途中で話しているようでした。しかも、娘とは似つかわしくないようなイケメン! 私としてはここで一つボケをかまさなくてはいけないという使命感で、「お、イケメン! 防弾少年団の人ですか?」とやりましたねー。まあ、悪そうに見えない青年でした。しかしよく考えると、そこから駅に戻っても既に終電もない時間、彼はどうやって帰ったのだろうか(泉中央あたりまでは歩いても行ける距離だが)と思います。

 さて植物ですが、無事に帰省時を乗り切ったようです。日数もそう長くではなく、簡易温室を作ったのも良い試みでした。

 この簡易温室のアイデアは面白いですね。風ではためくのではないか、あるいは鉢が転げないか、とも思うのですが、風がそんなに強い場所でなければ有効になりそうです。一応気になるのは温度が上がり過ぎないか、言い換えれば適度な通気性が確保されているか、です。受講生の温室はスキマが多過ぎるものが普通ですのでそんなに心配しているわけではないのですが、ビニールの内側に水滴(多少あるくらいは普通なのですが)というところでわずか気になりました。それとビニールで覆うとつい水やりが滞りがちになりますので充分与えて下さい。

 そしてこれは来年の受講生に向けての話なのですが、帰省時に温室というのは各自の条件によって良くも悪くもなります。良い面ではビニール内での湿度が保たれ、無駄な蒸発(特に鉢や土から)が防がれることです。悪い面は温度が上がることによって植物からの蒸散が増えることです。概ねで言ってしまえば、メリットがデメリットをわずか上回る、というくらいでしょうか。もう一つ帰省の前には肥料を与えてはいけません。根がもしかして水分不足になるようなら、肥料の塩分で浸透圧を高めれば余計ダメージになるからです。

 ミニハクサイはこれから葉の数を増やす方向で成長すると思います。確かに結球の準備ですね。ただ、あまり立ち上がった葉がありませんのでまだ先の話でしょう。展開ゼミ終了後の話を言うと、本格的に春になるとハクサイは花芽を形成します。そうなると葉の味は悪くなりますので、花芽が見える前、結球していなくとも収穫して下さい。

 ミニダイコンについて、下葉が枯れたのは単に低温のためだと思います。土寄せは、やった方がいいでしょうが、土を増せるだけのスペースがあるでしょうか。もし土を足せる感じがなければ、このままでも結構です。根の成長は気長に待ちましょう。光合成が少なければ根が太るのはゆっくりになります。

ではまた

ラボスタッフ オガタ