東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ブロッコリー成長記録(63日~75日経過)回復、瀕死、帰省。(工:梨本一樹)

2019年1月10日 (木)

 お久しぶりです。そしてあけましておめでとうございます。皆さんはどのような正月休みを過ごしましたか?私は実家に帰って寝正月としゃれこみました。それ以外にも地元の友人に会いに行ったり、高校のバレー部にOBとしてお邪魔したりと、充実した冬休みを送ることができました。しかし、短い休みも明け、気が付いたら最終発表目前。前回も言いましたが圧倒的に記事数が足りない。毎週投稿を怠ったしわ寄せがすごい勢いで来てます。それでもめげずにやれるだけやってみようとは思いますので、今年もよろしくお願いします。

 以下、頂いたコメントへの返信

 >>帰省が10日間とのこと、まだ植物はそれほど大きくなく、水の蒸散が多くないことを考えれば実家に持って帰ることは必要ありません。やるべきことについては他の受講生へのコメントを参照して下さい。鉢の高さの1/3以下の腰水で対応できると思います。

了解です。腰水がなんのことか分からなかったので調べて対応しました。

 >>さて、それよりも写真で室内の暗いところに置かれているのが気になります。本年度の展開ゼミを通して、数えたことはありませんが軽く十回以上、室外に置いて育てるように書いてきました。光量が足らなくては全て無駄です。人間に例えて言えば、食事なしで励ましたり薬飲ませたりしても子供は育ちません。蛍光灯では、人間であればジュース程度にしかなりません。

はい。完全にやってしまいました。大きな失態です。履修登録忘れ事件のときに懲りたはずが、注意書きを見落とすという、同じような過ちを繰り返してしまいました。コメントを頂いてすぐに屋外に出しましたが、致命的な結果となりました。そもそも写真を撮りためて後から少しづつ記事にしていたので、対応が遅れるのが必然になってしまいました。どのように致命的なのかは以下の記事で詳しく報告します。

 以上

今回も最高/最低気温はこちらのサイトを参考にしています。


12月14日(金)63日目 最高/最低気温:8℃/0℃

  

 この頃はまだやってはいけない屋内栽培をしていました。窓際に置いておけば大丈夫かなと思ったのですが、冷静に画像を見るとめちゃくちゃ暗いですね・・・。屋外に出したのは25日なので、二週間ずっと日当たり最悪な場所で栽培していたことになります。さっさと記事にしておけばもっと迅速な対応が出来たのになぁ。やらかしました。

 やらかしたと言いつつも、前回のしょげてしんなりとした葉と比べると少し元気になったように見えます。光を求めて体を起こしただけか、それとも部室の室温によって回復したのか。外側に反り返るように丸まっていた葉が正常になっていることを考えると、おそらく回復してくれたのでしょう。やはりあまりにも寒いとブロッコリーにダメージを与えてしまうのですね。

 葉っぱの大きさは変わらず4㎝。三枚目の本葉に養分をまわして成長が止まったのでしょう。これ以降も大きくなる気配もありませんね。


12月21日70日目(金)7℃/-1℃

  

屋内に移動させてから10日経過しました。このころはまだ目立った変化はなく、大丈夫なように見えます。しかし本当に暗い。なぜ平気だと思ってしまったのか。

葉が少しよれているように見えます。やはり光量が足りなかったのか、と今になって思っています。


12月25日(火)74日目 7℃/-1℃

  

緊急事態発生です。葉の一部が変色し、色が薄くなっています。

 

さらにはしわしわになる葉も出現。万事休すか。

これは一体どういうことなんでしょうか。気温が低いことによる凍傷かなと思い、いろいろ調べましたが凍傷は葉が黒くなるようです。しかし今回は白っぽくなっています。原因はやはり屋内に移したことにより光量が不足したことにありそうです。

こちらも葉の色にムラがあります。模様を観察すると、濡れたようにも見えますが何か関係あるのでしょうか。

 

原因はわかっているので急いで屋外に戻しました。しかし、この状態からどうにかなる未来が全く見えません・・・。とりあえず水をあげて経過を観察します。ブロッコリー、このまま死んでしまうのか?


12月26日(水)75日目 7℃/-1℃

 

ブロッコリーが瀕死ですが、実家の埼玉に帰省します。こんな状態で離れるのは非常に不安ですが、致し方なし。腰水をしてブロッコリーは仙台に留守番させます。

   

異常が発覚してから一日ですが、目に見えて弱っています。葉の変色もより際立ってきました。これ、何とかなりませんかね?何ともならなさそう。ブロッコリー成長日記もついに終わりが見えてしまうのか。こんな終わり方、誠に遺憾です。

こうして何とかなることを祈りつつ、仙台を発ちました。この状態からのリカバリってできますか?植物細胞が完全に死んでる気がするのでかなり難しい気がしますが。

とりあえず今回の記事はここまでです。次回はカイワレダイコン第三弾について書こうと思います。

(1663字)

コメント

梨本さんこんにちは

 植物は持ちこたえているようですね。そして帰省時対策のバケツをしっかり使われているようです。実は普通の鉢受け程度の深さではあまり腰水とはいいません。今回バケツで実践しているのはいいことですね。帰省から戻れば、直ちに鉢を戻して下さい。水に浸かった部分の根に呼吸をさせてやるためです。

 正月はだらだらと気を抜くのもいいことです。何もしない、というのも結構大事なことで、精神的な休息の必要性は自分では分からないものです。活動した方がリフレッシュするというのも一面の真実であり、それが有効な人もいるのですが、本人がリフレッシュしたつもりでも逆に隠れ疲労になってしまっている場合もあります。問題は活動すべき人が活動せず、活動が多過ぎる人が益々活動することですね。難しいものです。

 室内は暗いもので、目の調整機能によって明るく見えているだけです。写真で比べれば分かりますね。しかしながら、それでもカメラの調光機能は働いています。その自動調光がなければめちゃくちゃに違いが分かるでしょう。ちなみにカメラ好きの人は、F値いくらとか、それとシャッタースピードの組み合わせで露光を決めるとか詳しいですよ。絞ればフォーカス深度が幅広になるとか、逆に開けてボケ味を出すとか。

 それでもゆっくり成長しているようなのですが、ここにきて葉に白斑ができています。この写真はサムネイルではなく拡大にならず、判然としないのですが病害にも見えません。どちらかというとナメクジやヨトウムシの被害か、あるいは凍害にも見えます。しかし室内栽培ということでその可能性は少ないわけですし。一応、帰省から戻られたら葉の周囲に何かないか見て下さい。

 栽培的に多難な面があっても、最終報告ではいくつも書くことがあるでしょうし、なんとか仕上げられると思います。

それでは

ラボスタッフ オガタ