当研究室の植物たち - 1(ラボスタッフオガタ)
2019年1月18日 (金)
皆さんこんにちは
展開ゼミもあとわずか、テスト期間の忙しい中、最終報告に向けて書き進めていることと思います。
さてそこで当研究室で育てている植物の様子を紹介します。これは、受講生に栽培を勧める上で、確実に生育しうるものか確認するためです。そして生育過程、葉の色などについてコメントする上で的確にするためでもあります。病害虫があるのか聞かれた際、精度よく返答しなくてはなりませんから。もっとも、ネコやカラスの害までは再現しようもありません。
決してこの通りに栽培するように、という意図はありません。鉢に8号鉢という大きなものを使っていることもそうですし、無加温ですが温室内で栽培しているので、条件が同じではありません。ただし土や肥料は同一です。日照に関して、ひょっとして受講生のベランダの方が比較すれば良好ではないかと思えるほど、あまりよくありません。第一播いた品種は同じです。そのため参考にできるかと思います。
①2018/10/4
これは播種時の画像です。
途中の撮影が無いのですが、これは直近の状態です。
始めに温室内の温度計(最高最低温度計)を示します。無加温のため、最低気温がほぼ室外と同じ程度まで下がるものです。一方、日照のある日は最高気温が24℃まで上がっています。結果(24℃/-2℃)ですね。結構温度差が激しいのですが温帯性の作物なら平気です。日中気温が高いところで光合成を行なえます。
②-1
さて、最初に植物たち全体の画像です。
②-2 ダイコン
初めにダイコンの様子から紹介します。皆さんにお渡しした五号鉢(径15cm)より大きい八号鉢(径24cm)に植えています。
間引きはあまりせず、4本を残しています。間引きは実はそんなに急がなくてもよく、葉が多少重なってもいいのです。
ダイコンとしては本当の収穫よりだいぶ早めに採ったかっこうになります。
形はダイコンらしいものです。計測すると長さ15cm、直径3.5cm程度でした。なんの料理にするか、ちょっと半端ですね。
次にミズナを紹介します。八号鉢のミズナは5株ほど残っているのですが、これほど大きくなりました。実はもっと期間を置けばより葉数が増えます。この時点で約60枚はあると思われますが、軽くこの5倍10倍行くでしょう。
ちなみに今回食レポまではしていないのですが、ミズナは少し食べてみました。けっこう苦みがありましたね。窒素肥料が、硝酸塩となり葉に貯まっていたのかと思います。肥料が多いと野菜全般にエグ味や辛味が強くなります。プロ農家は肥料を強く効かせて、収穫直前に一気に肥料を切らして味まで調整しますね。
あ、画像はちょっと雑に撮りましたね。皆さんは被写体の真横真上を基本として下さい。また定規をしっかり平行に当て、できれば目盛りの有効数字の一つ下まで見ることができれば最高です。
全部で5株ほどありました。いずれも結構強く根が張っていて、抜くには力が要りました。そういった根の計測まですれば良かったのですが、そこまでせずに終わりました。
ミズナは試しに小さめの鉢、三号鉢(径9cm)に植えることもやってみました。皆さん二鉢目にお渡ししたものと同じ大きさです。
結果的には、思ったより普通に育ちました。