当研究室の植物たち - 2(ラボスタッフオガタ)
2019年1月18日 (金)
さて前回の続きです。
ちなみにタイトル写真はうちの庭のチューリップです。
②-4 サラダナ
サラダナも存外順調に生育しました。同じキク科のシュンギクは低温下では育ちが遅かったのですが、サラダナは割とスムースでした。
八号鉢に4株ほど残しましたが、溢れるほどの株に育ちました。播種後104日で、ここまでですね。根張りも細かいものです。
キャベツは成長はしましたが、まだまだ結球するような状態ではありません。
これもキャベツ同様の姿です。まだ花蕾が上がってくる様子はありません。葉自体は元気を保っています。
ハクサイと似たような姿に育っています。よくよく葉の中を探りますと蕾が準備されていました。
この段階で収穫しようとしましたが、根が鉢の内側に沿ってしっかり廻っていたので、剥がすのが大変でした。
今年の受講生にはハクサイにトライした人が多かったですね。
当研究室のものはこんな状態ですが、本当なら間引きをもっときちんとすべきでした。かなり混み合ってしまっています。この八号鉢でも4株は多過ぎですね。
葉はかなり立ち上がってきていますが、まだ結球には及んでいません。これは結球が早いか花を付けるのが早いか微妙なところですね。
これは三号鉢のみで育てました。例年ホウレンソウは割と順調に生育するのですが、今年の気候はあまり適していなかったのか、良くない結果になりました。葉の長さは12cmほどのものもあるのですが収穫は先ですね。
これも三号鉢で、あまり間引きもせず放任しました。そこそこの大きさにはなっています。そして湿地植物らしく、茎の途中から根を出して繁茂しようとしています。
今年の受講生にはこれを栽培する人はいませんでした。珍しい野菜で、私も初めてです。収穫後食べてみると葉が確かにゴボウの香味を持っていました。根は細く、あまり使えません。
あまり参考になるかわからないのですが、気の付いたことを画像で紹介します。
初めに、温室内で種が水やりでこぼれて、温室の砂地の上で育ったものです。正直皆さんが育てている野菜は畑に直接植えるのなら、あまり苦労せずに一定水準までいくものです。
次からの植物は、昨年度の展開ゼミ(つまり一年前)のものです。植物を置いておけばこうなる、という目安です。
これは3/1のハクサイです。
3/24では、短期間に花茎をこれほどまで伸ばして、もうハクサイとは思えない姿になっています。
同様に、ダイコンもまた花茎を伸ばして開花直前です。いわゆる菜の花畑の状態ですね。ちなみに菜の花というのはこういったアブラナ科植物の総称です。
この画像はブロッコリーではないのですが、似たようなものでロマネスコ、というものです。食感がブロッコリーでもなくカリフラワーでもない、独特なもので高級野菜です。3/15で収穫少し前ですね。
そしてそして、驚くべきことにこの時期のロマネスコから約10か月後、つまり現在の2019/1/17には再び花蕾をつけて収穫できました。
夏をうまく越せると大きくなりましたね。ちなみに鉢の下から根を張りましたので、そのまま鉢ごと、より大きな鉢の上に置いて植え替えの代わりとしました。イレギュラーではありますが。
キャベツやブロッコリーの仲間は多年草といって、植物が保てば次年にも花を付けます。ハクサイの仲間は一年草といって、花を付けると枯れていきます。それぞれの生存戦略というものがあり、遺伝子的にそうなっているんですね。その違いのメカニズムは不明です。
ラボスタッフ オガタ