東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

当研究室の植物たち - 2(ラボスタッフオガタ)

2019年1月18日 (金)

さて前回の続きです。

ちなみにタイトル写真はうちの庭のチューリップです。

②-4 サラダナ

サラダナも存外順調に生育しました。同じキク科のシュンギクは低温下では育ちが遅かったのですが、サラダナは割とスムースでした。

八号鉢に4株ほど残しましたが、溢れるほどの株に育ちました。播種後104日で、ここまでですね。根張りも細かいものです。

20190118144035-bc3266c0763216be7d35b365658172795e342be2.JPG20190118144056-9c097f05ac118d5d52c001be063bec828b3d62e7.JPG

20190118144356-7ff1a25db52a56098ac912965eee4aace5f3992e.JPG葉の計測も、長さ13cm、幅8cmほどになっていました。

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三号鉢に植えたものもしっかり育ちました。

20190118144740-f3d2a5f801906ca27478132560bbc339079c1da1.JPG20190118144804-8687b892f625a05ace374f6da830897f866b5e00.JPG②-5 キャベツ

キャベツは成長はしましたが、まだまだ結球するような状態ではありません。

20190118145111-19f084d111dd2018184ddb8881d6b995d047eb7d.JPG②-6 ブロッコリー

これもキャベツ同様の姿です。まだ花蕾が上がってくる様子はありません。葉自体は元気を保っています。

20190118145316-037d7e47e851dbbd73e8e4c8bbde0a9ac7a5047b.JPG②-7 ナバナ

ハクサイと似たような姿に育っています。よくよく葉の中を探りますと蕾が準備されていました。


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この段階で収穫しようとしましたが、根が鉢の内側に沿ってしっかり廻っていたので、剥がすのが大変でした。

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②-8 ハクサイ

今年の受講生にはハクサイにトライした人が多かったですね。

当研究室のものはこんな状態ですが、本当なら間引きをもっときちんとすべきでした。かなり混み合ってしまっています。この八号鉢でも4株は多過ぎですね。

葉はかなり立ち上がってきていますが、まだ結球には及んでいません。これは結球が早いか花を付けるのが早いか微妙なところですね。


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20190118150043-2de8751c3e97d46899f204166d88cdac7b175f6e.JPG②-9 ホウレンソウ

これは三号鉢のみで育てました。例年ホウレンソウは割と順調に生育するのですが、今年の気候はあまり適していなかったのか、良くない結果になりました。葉の長さは12cmほどのものもあるのですが収穫は先ですね。


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②-10 クレソン

これも三号鉢で、あまり間引きもせず放任しました。そこそこの大きさにはなっています。そして湿地植物らしく、茎の途中から根を出して繁茂しようとしています。


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20190118150707-800d8dfc7a40711616632fda195192f233cab4a6.JPG②-11 葉ゴボウ

今年の受講生にはこれを栽培する人はいませんでした。珍しい野菜で、私も初めてです。収穫後食べてみると葉が確かにゴボウの香味を持っていました。根は細く、あまり使えません。

20190118151142-cabfd194e938202a20a63801e22e721526825d8c.JPG20190118151203-d10e8cb4508c75a2896bdfabbc8f42210cb77c61.JPG②-12 その他

あまり参考になるかわからないのですが、気の付いたことを画像で紹介します。

初めに、温室内で種が水やりでこぼれて、温室の砂地の上で育ったものです。正直皆さんが育てている野菜は畑に直接植えるのなら、あまり苦労せずに一定水準までいくものです。

20190118151554-2406c40dc6a3df1e451bc1ac24c7ee0580d052d6.JPG次からの植物は、昨年度の展開ゼミ(つまり一年前)のものです。植物を置いておけばこうなる、という目安です。

これは3/1のハクサイです。

20190118152208-dc71a8c46541ec51a594076ac1213cca8ad70d8f.JPGそして間もなく(3/15)花がついてしまいました。




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3/24では、短期間に花茎をこれほどまで伸ばして、もうハクサイとは思えない姿になっています。

20190118155112-17b3f9f8e2243f3e5aeb3752f4a2fba852fbd06e.JPG同様に、ダイコンもまた花茎を伸ばして開花直前です。いわゆる菜の花畑の状態ですね。ちなみに菜の花というのはこういったアブラナ科植物の総称です。

20190118155235-6cf02e4eb15f6444c570cccd25dda9a2bab186c4.JPG20190118155301-a7ce3e760a816b17860d40df71c9feabef663e41.JPGこの画像はブロッコリーではないのですが、似たようなものでロマネスコ、というものです。食感がブロッコリーでもなくカリフラワーでもない、独特なもので高級野菜です。3/15で収穫少し前ですね。

20190118155605-709bc2f911b62a69d71eed116cfb334b4a661097.JPGそしてそして、驚くべきことにこの時期のロマネスコから約10か月後、つまり現在の2019/1/17には再び花蕾をつけて収穫できました。

夏をうまく越せると大きくなりましたね。ちなみに鉢の下から根を張りましたので、そのまま鉢ごと、より大きな鉢の上に置いて植え替えの代わりとしました。イレギュラーではありますが。

キャベツやブロッコリーの仲間は多年草といって、植物が保てば次年にも花を付けます。ハクサイの仲間は一年草といって、花を付けると枯れていきます。それぞれの生存戦略というものがあり、遺伝子的にそうなっているんですね。その違いのメカニズムは不明です。

20190118160323-6e3c5fcf79e403cfdd571b1e6af14fc5d6a6185c.JPG20190118160344-7b3490b642034018ba4ac7969d9e7e63d1421f58.JPG

20190118160409-4e96013ede850bef61be2130ec4c74a7093dbeb7.JPGそれでは受講生のみなさん、ラスト頑張って下さい。

ラボスタッフ オガタ