report2.台風明けての様子 (工:内藤晃史)
2019年10月14日 (月)
こんにちは。先週よりも寒くなってきて、さらには台風19号が今年最強ということで少々心配な三連休(月曜日は授業日ですが)でした。さすがに部活も休みになり、私は久しぶりに休日を満喫しました(友達と一緒にハリーポッターの最新作とメンインブラックを見て台風をやり過ごしました)。一方で植物たちはどうなのでしょうか。報告していきたいと思います。
0.カイワレ大根について
冒頭の写真で少し御察しなられるかもしれませんが、背丈がおよそ5㎝のところで日光に当ててしまったため、見事な緑色に染まりました。(現在、もう一つのプラコップのほうで育成し始めています)とはいえ、私の目標はあくまで"聞き手に伝わる記事が書けるようになること"なので、これを機に育てたカイワレ大根を観察してみました。
a.葉の観察
葉は双子葉で、葉の形はスケッチの形をしていました。また、葉の大きさは物によってまちまちでした。しかし、見たところ背丈の高い葉は大きい...?ように見えたので、葉の高さと葉の大きさについての関係をグラフ化することにしてみました。すると、 茎の高さと葉の大きさには正の相関、すなわち、茎が高いほど葉も大きい、ということがわかりました。ただし、あくまでも茎の高さが高々70㎜の場合ですので、このように言い切るのにはまだまだデータが足りないと考えられます。(逆に言えば、70㎜までであればそう言える。)
b.根の観察
面白かったのがどの根も90度近く鉛直方向に曲がっていたことです。このことから、きちんと植物の成長が重力の向きに逆らって成長していたということが考えられます。
c.現在の様子
【10/14(8日目) 天気:雨 気温:21度 湿度:66%】
新しいの様子を見てみますと、知らないうちに背丈は6~8cmほど、大きいものは10㎝まで伸びていました。見たところ順調そうなので、この調子で続けていきたいです。
1.チンゲン菜
【10月7日(4日目) 天気:曇り 気温:18度 湿度:85%】
この日、チンゲン菜は見事発芽しました。植木鉢勢の中でダントツの早さで芽を出しました。
【10月10日(7日目) 天気:晴れ 気温:16度 湿度:記録なし】
ぐんぐん成長していきます。まだ葉は子葉の二枚だけですが、背丈は土からおよそ4㎝程まで伸びてきました。
2.サニーレタス
【10月8日(5日目) 天気:曇り 気温:17度 湿度:記録なし】
チンゲン菜が発芽したのだから、と思っていましたが中々生えてきません。土をかぶせすぎたのかなと心配しつつもとりあえずは水を表面が湿る程度に水やりを続けました。
【10月10日(7日目) 天気:晴れ 気温:16度 湿度:記録なし (午後11時頃)】
見事、発芽しました。子葉がこの時は閉じていましたが翌日の朝にはしっかり開いていました。
この時気づいたのですが、やはり科目が違うからでしょうか、子葉の形もチンゲン菜やカイワレ大根とは違いました。アブラナ科(カイワレ大根やチンゲン菜)の子葉の形は写真左のようであったのに対し、サニーレタスの子葉の形は写真右のような形でした。
3.ふわふわレタスミックス
【10月10日(6日目) 天気:晴れ 気温:16度 湿度:記録なし (午前8時頃)】
実はこちらもサニーレタス同様少々心配でした。ですが見事芽を出してくれて本当に良かったです。ミックスと呼ばれる故もあってか、子葉の色合いは少し違っているように見えました。とはいえ、形はすべて同じで一見見分けがつきません。ちなみに夜にはポコポコ生えていました(種を蒔きすぎたか、、、、)
グラフの作成に時間が思ったよりとられてしまったため、全体的に内容が少し薄いものになってしまいました。(とはいえ、更新頻度を下げるわけにもいかないので妥協してしまいました,,,)
カイワレ大根に関してですが、一日でどのくらい伸びるのかというデータも次の栽培(第3陣)では計ってみたいと思います。
次回こそは2000文字は超えられるようなものに。今回はこれで以上となります。(1787字)
※文章中、やけに線が入っているところがありますが、これは文章と写真の位置を調整するために使ったものです。ご了承ください。
コメント
内藤さんこんにちは
台風までは例年よりも暖かかったと思うのですが、今は例年並みではないかと思います。うちのネコも暖かいところを求めて移動しています。
この台風の時、家で過ごされていたとのことですが、なるほど片平祭りが中止でした。この祭りではいつもはウィンドノーツの機体展示があったのですが、今年は最初から展示企画がなかったのでしょうか。そして家で見ていたのがハリー・ポッターとは...... 渋い感じがします。
さて、スプラウトは成長途中で光に当たり、こんな状態ですか。まあ、これ以上伸びないようでしたら収穫して食べてしまって下さい。あんまり待ちすぎるとカビたり硬くなったりしますから。
形態の観察はさすがですね。「相関」などは展開ゼミでも希少な分析です。そういった科学的な考察は大変いいですね。行ったのは子葉の大きさと胚軸の伸びとの関係ですか。できたらその数式も見たいですね。そうなった理由はもちろん、いくつか考えられることで、正直その逆よりも予想の範囲内のことです。研究というものは、予測し、変化をしっかり計測して客観的数字に置き換え(これを現象をつかむという)、仮説を立て、一つ一つについて条件を整えた実験をやって確認し、全体像を描く(スキームを作る)ものです。その入り口に当たることをよく実行したと思います。
根の観察もその通りです。新しいコップのものは、10~12cmに達したら緑化して収穫して下さい。カイワレダイコンでしたらそれぐらいが栄養のちょうどいい時期かと思います。スーパーで売っているのもそのくらいの長さでしょう。
さて鉢の方へ話が行きます。
先ずはチンゲンサイ、なぜか一か所に数本が密集していますね。できたら鉢に均等だとよかったのですが...... 早めの間引きが必要です。それと写真は鉢の全景を写して下さい。置き場の様子、鉢土の湿り具合、鉢受け、いくつか見るところがあります。それとせっかく定規を当てるのでしたら写真は定規に直角に写しとって下さい。
植物はわずか徒長気味です。置き場の日光の当たり方はどの程度でしょうか。できれば直射日光が3時間、最低2時間は欲しいものです。室内栽培は原則ダメと思って下さい。
さて、チンゲンサイに比べて、レタスはあまりに違った環境にいるようです。先ず、鉢土の量はどうなっているでしょうか。鉢の縁から1.5cm下が原則です。写真ではあまりに土が足りていないように見えます。ちなみに1.5cmという数字は雰囲気で出したものではありません。鉢に充分水が行き渡るためには、そのスペースに水がいっぱいに入るまで与えたらいい、という理屈で出た数字です。
また、通常では考えられない乾燥した状態にあるようです。一回土が充分水を含んだら、今の気温では3日はほっといても乾きすぎることはありません。むしろ毎日水を与えたら過湿で徒長するか、根が上手く土に入っていかない状態になります。つまり、この写真で見ると、「一回の水の量が全く足りていない」ということを意味します。植物が水に1分埋もれようと気にせず、一度に大量に水を与え、必ず鉢底から水が出ているのを確認して下さい。過去記事に必要な量が何ccか載っていると思います。
子葉の形態の観察は絵付きでわかりやすいものです。レタスは子葉がゆっくり開くもので、また比較的尖った形をしていますね。
レタスミックスの全景写真は真上からでいいですね。置き場が室外機の上?なのでしょうか。そして鉢受けが見当たらないのですが、大丈夫でしょうか。鉢受けは必須です! 皿でもいいので用意して下さい。それが無いと水やりが適切なのか分かりません。
何度も何度も繰り返し言いますが、鉢底から水が出てくるまで水をやらなければ、水をやったことになりません。水やりは鉢に新しい空気の供給、肥料分残渣塩類の洗い流し、など多くの意味があります。
字数は一つの目安ですが、今は栽培スタートの大事な時期、つまづかないために、要点だけでもいいですのでまた記事を上げて下さい。
ではまた、お待ちしています。
ラボスタッフ・オガタ