東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2.発芽!植え付け!台風!(農:粥川颯人)

2019年10月18日 (金)

こんにちは、タブレット用のペンを紛失してサムネのイラストが雑になってしまった粥川です。

学祭の準備が忙しく、前回記事の更新からかなり時間がたってしまいました。やはり、植物の成長とは早いもので、記事の更新をしていないとどんどん書く内容がたまって焦りますね笑

ところで、発芽したキャベツと黒キャベツを母親に見せたら、苗に「キャベ男」という名前が付けられました。(僕はそれまで「単位の素」と呼んでいました笑)

「名前を付けたほうが愛着がわくのかなあ」と思ったので、キャベツの名前を「キャベ男」、黒キャベツの名前を「キャベ男black」と呼んでいきたいと思います。今後ともキャベ男とキャベ男blackをよろしくお願いします。


今回は

〇発芽!そして、植え付け!

〇巨大台風襲来!果たして、苗は、、、?

の二本立てでお送りします。


〇発芽!そして、植え付け!

播種から三日経った10/6、なんと根っこがびよーんと発根し、子葉も少しずつ出ていました。

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上が10/6の写真です。上側がキャベツ、下側が黒キャベツです。本来はここで植木鉢への植え付けをしたほうがよかったのですが、夜遅くだったので写真だけ取って寝てしまいました、、、

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続いて、こちらが植え付けを行った10/7の写真です。こちらも上側がキャベツ、下側が黒キャベツです。一日でこんなに大きくなってしまうとは、、、逆に考えると、シャーレで発芽させることで土の中では見えなかったものが観察できるということでもありますよね。

観察していて気になったことが、まずは根毛ですね。とにかくふわふわでかわいらしかったのですが、ろ紙にがっちり絡まって離さない力強さもありました。加えて成長速度がとても速い!写真を見比べるとわかると思いますが、一日で倍以上!の長さになっています。

次に、キャベツと黒キャベツの比較についてですが、キャベツのほうが大きめの子葉が出ています。葉もキャベツのほうが緑が濃いような気がします。黒キャベツよりもキャベツの種子のほうが大きかったので、やはり、それだけのエネルギーが詰まっているということなのでしょうか。ただ、根に関してはどちらもそれほど違いがなかったように思えます。

肝心の植え付けですが、今回は室内で育てるキャベツと屋外で育てるキャベツで対照実験をしたいと考えていたので二つの鉢でキャベツを育てることにしました。そこで、播種した10粒の種子をろ紙を切って5粒の種子2つに分けました。命名が面倒なので屋外で育てるほうをキャベ男A、屋内で育てるほうをキャベ男Bとします。

切ったろ紙には頑なに根毛が張り付いていたので根を傷つけないようにろ紙ごと鉢に植えてやりました。こういう経験があまりないので少し心配なところではあります。風雨でか弱い苗が傷つくのが怖かったので、祖母のアドバイスで植え付けた鉢植えは軒下に置くことにしました。どう成長していくのかが楽しみなところです。

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〇巨大台風襲来!果たして、苗は、、、?

植え付けの記事でいい感じにしめようと思ったら、10/12はとてつもなく大きな台風19号が接近しました。生まれてから19年間仙台に住んでいるのですが、仙台にあれほど大きな台風が接近するのは久しぶりだったのではないでしょうか。

キャベ男Aとキャベ男blackは屋外で育てているので、強風と大雨の被害を考えて10/11の朝に祖母の鉢植えコレクションとともに玄関に移動しました。万全の対策もあって、特に被害はありませんでした。「天災は忘れたころにやってくる」まさにそうだよなあと実感しました。

コメント

粥川さんこんにちは

 冒頭のイラストですが、なかなか楽しいと思います。何というか「美術的」で、雑なところが味わいですね。

 さて最初に台風ですが、誰しも仙台では経験したことないと言うのではないでしょうか。雨だけで言えば二十年以上前に地下鉄工事現場が水没ということがあったのですが、今回はそれに加えて風もですから。

 そういう事態を想定していないためか、仙台の道路はけっこう直ぐに冠水します。私の家の近くに台原から来る幹線道路がありますが、一度激しく冠水し、そこを車で通ったところずんずんタイヤが水没していったことがあります。そしてなんとなんと、ブレーキが効かなくなってしまったのです! どうなるかなー、死ぬなーと思いました。

 話は植物についてですが、なるほど命名というのはいいですね。確かに愛着が湧くでしょうが、名前が雑ですね。せめてキャベ太郎とか......

 発芽と鉢への移動、これは自分でも書かれている通り、全く遅いです。粥川さんに限らずどうして皆さん遅いんでしょうか。1~2日で根が出るので、そこで移せばいいだけなのですが。遅いと、種子のエネルギーを無駄に消費して生育が悪くなります。そして胚軸が徒長してしまい後で対処に困ります。もう一つおまけに根毛がろ紙に張り付いてしまい、移せなくなります。

 根毛の観察はそれはそれでいいのですが、結局ろ紙ごと移すことになりましたか。それは方法としては悪くありません。根を傷つけるよりずっといいでしょう。

 鉢の様子は全景でしか分かりません。土の量や、鉢受けの様子はいい感じですね。次回は置き場の日照の程度、水やりの仕方と間隔、芽の伸び具合などを報告して下さい。あまりに根のダメージからいじけた感じがすればもう一度初めからやった方がいい場合もありますから。

 逆にあまり細かい時系列は不要です。徒長なら徒長、間引きタイミングなら間引きタイミング、問題点を絞って載せた方が分かりやすいですね。

 特に時系列で日付を書いてくれる人が多いのですが、多人数を見る方からすれば誰がどうなのかわけわかりません。書き方としては播種から何日か、経過日数で書いてくれた方がよほど分かりやすいものです。

ではまた、お待ちしています

ラボスタッフ・オガタ