東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【2】発芽・・・生長(工:金井凌雅)

2019年10月28日 (月)

はじめに

今回も遅めの投稿になります。皆さんこんにちは。最近は、雨続きで憂鬱な気分になっているのではないでしょうか。

今回サムネイルとして挙げた画像は、スペインにある"サグラダ・ファミリア"です。建築学科の学生として一度は学生時代に見ておきたい建築物の一つです。1882年3月にフランシスコ・ビリャールの手により着工したのですが、建設過程の意見対立により、彼が設計責任者を辞任してしまいます。その後二代目建築家として彼の後を継いだのがみなさんご存じ、アントニ・ガウディです。この"サグラダファミリア"、実は2018年までは、130年ほど違法建築物として扱われていたそうです。驚きですね。

それはそうと、なぜにこんなに投稿が遅かったかというと、画像を保存していたSDカードをどこかへやってしまって、いざ投稿しようと思っていた画像を失ってしまったからなんですよね、、、。なのでところどころ新しいSDカードが届くまでの期間、記録が飛んでいます。もうこんなことが起こらぬよう注意したいと思います。

この2週間ほど、3つの野菜をほとんど同じ条件で育ております。

生長スピードに関して、差が見られたので、そこを中心に今回は記事を書いていきたいと思います。


今回の投稿

かいわれ Part

ふあふあ Part

白菜 Part

.疑問点・課題点・前回の疑問に対しての考察(今回は無し)

コメントありがとうございます。

.まとめ


1.かいわれPart

                           【発芽】

10月14日 8:42 に撮影した写真

20191028160138-a5385054bc3dd111b18c4b4f5b4053dc9cf82eb4.JPG写真右側、中央の種子が発芽しました。

12日19:00に育成を開始したので、約1日と10時間での発芽です。

【生長】

発芽後はふあふあミックス、白菜と同じ条件(湿度、温度、日照時間)で育てていきました。

水やりに関しては、下に敷いたティッシュペーパーが乾かない程度に朝の8:00頃に一回、夜の9:00頃に一回確認していました。

10/19日 14:38

20191028162055-4b2d44e8703ac1582521e21ac5e5da2f740975b2.JPG空白の5日間がありましたが。。。

たくさん発芽して、順調に生長しています。

この時一番伸びていたもので5.70cm、それに対して全く発芽していないものもあります。

10月28日 9:26

20191028163106-4fd4f4da6dcf17435e1f4841b405f06595208db4.JPGピンぼけしていますが、すべて発芽したようです。

 カップの淵に到達するまで生長しています。

そろそろ収穫して第二回を栽培していきたいと思います。


2.ふあふあ Part

水やりは一日2回(朝8:00、夜9:00)50mlずつをあげています。

10月14日 8:42

20191028164200-9c0e8602a0b7cadb0f82dd0e2461c8f2828ce5d7.JPG発芽したカイワレに対して、こちらはまったく変化がありませんでした。

【発芽】

10月19日 14:39

20191028164005-0e2aea1e6a933d7df81c49e504a803dc9ffad60f.JPG部分的に発芽が進み生長しています。

この週は雨が続いて、湿度がかなり高い状態だったので、寒かったですが、エアコンのドライ設定で何とか湿度を下げようとしました。

【生長】

10月28日 9:2620191028165352-8011d292acf91672eca75564cee93e00c64754f8.JPG20191028165420-20e032e64514fdf74fbd9265fc8af81339d99cdc.JPG

あっという間にふさふさと生長していきました。

日光が当たるようになってからは、窓のある方向に生長していきました(西窓)

なかなか直接日光が当たらないので、植物的には厳しい生長条件になってしまっていることは否めません。

あと、やはり、先生のご指摘通り、種子の密度が高かった気がします。

最初だから、物は試しだと思い、特に間引きなどもしませんでしたが、それが原因なのか、ふあふあ"ミックス"にも関わらず2種類しか確認できておりません。


 3.白菜 Part

【発芽】

10月14日 8:41

20191029150402-939a948d7d5cd46b133fb05f278d27065e69092b.JPG

発芽が確認できたので、5号鉢に土を盛り、深さ1cmの穴(×7)に発芽した種を植えました。

発芽までの速さは、おおよそかいわれと同じです。

【生長】

ふあふあミックス同様に1日2回(朝8:00、夜9:00)50mlの水やりをしています。

10月19日 14:10

20191029151829-42d31a068abe30d9709ea5656a055b3e158b0af9.JPG

実際に葉が出てきたのは17日でしたが、撮影日をそろえるために少し遅らせました。

10月28日 9:26

上の二つと同じ条件で育てていますが、目立って失敗があるようには思えません。

写真1

20191029153045-6bd38918d6386140bf42298e87b207274e69075f.JPG写真左の2つに徒長らしき面影と、真ん中は少し生長が遅いように見えますが、他の4つは順調に生長しているように思います。

この日の夜に肥料を5粒ほど加えました。

写真2

20191029153435-456bf27c5f27d892246d7ee24db8bb91b704d683.JPG写真3

20191029154656-0e6a774ee7c37b3bbb41996d338f49914f7751d8.JPG

少し見づらくなっていますが、左奥は約15mm (写真2)、左手前は約23mm(写真3)

となっています。

(写真1の上側と、写真2.3の奥が対応しています。)

室温に関して、なるべく高くならないように、寝るとき以外は、窓を開け放って対策してます。


 4. 疑問点・課題点 ・前回の疑問に対しての考察

<疑問点>

1.発芽に至るまでに時間差が生じた原因は何か。

2.発芽後の生長速度に差が生じた原因は何か。

3.ふあふあミックスが2種類のみ発芽し、生長した原因は何か。

<課題点>

光の入り方に偏りがある。日照不足。気温・湿度の変動が激しい点

かいわれスーパーで売っているものに対して、まっすぐ生長していない。長さも均一でない。

ふあふあミックス:すべての種子が発芽できていない。

白菜:日照時間が少ない、温度が室内だと、高め。窓を開けて室温を下げようとしているが、今後本格的に冬が始まったとき、暖房とどう工夫して並行していくか。


 5.いつもコメントありがとうございます

最初におひとつ訂正させていただきます、、、。自分の出身は群馬県高崎市です。大宮ではございません、、。

群馬県生まれ、群馬県育ち、大宮経由の仙台です。高校まで群馬で、1年間の大宮、現在の仙台に至るといったところで、お察しくださいませ(-_-;)

最近は、フライングディスクの大会も近く、そちらに没頭しております。記事の投稿ペースは、11/2・11/3の大会後に上げていく予定なので、出だしの遅さには多少目をつぶっていただけると、、、。

娘さんは現在アパート暮らしということで、、大学生でしょうか??

第1回の説明会で紹介していたような、そうじゃないような。

お弁当の顔文字素晴らしいです。いいお父様でいらっしゃるようで、説明会で受けた先生の印象とそのまま合致しており、謎の安心感を覚えております。

内容についてです。

課題点として、日照不足というのをあげました。渡辺先生の注意にもありましたように、最近は特に頭を悩ませています。

自宅にベランダがないということに加え、窓が西向きということで、日照に関しては、最悪のコンディションになっております。

また、ふあふあミックスについて、一回目は試しと思い間引きを行いませんでした。すみません(-_-;)

白菜についてですが、経過はいかがでしょうか、いまいち徒長についての知識も薄く、自分で調べてはみたものの、どの状態が徒長なのか、判断ができておりません。

見づらい写真で申し訳ないのですが、先生の見解をお聞かせいただけると大変ありがたいです。


6.まとめ

前回の投稿から、今回の投稿までの期間では、生長スピードに着目して記事を書きました。

かいわれとふあふあミックスの最初の1回はお試しの意味を込めての栽培です。第2回目からよりよく育てるために様々な工夫をできたらと考えております。

栽培途中で感じた疑問点、課題点についても、文献調査・他の受講生の経過などを通して野菜栽培の深さ、大変さの理解につなげていけたらと思います。

そのためにも、一刻も早く定期的な投稿を習慣化していくことから、始めていきます。

では、最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。

次回の投稿をお待ちいただけたら幸いです。

コメント

金井さんこんにちは

 コメント遅くなって申し訳ありません

 投稿順に見て読み、コメントをしているのですが、見落としがあったようです。投稿日と公開日がズレている時などに起きてしまいます。教授が先に気付いて教えてくれました。

 さて、トップの画像とそれにまつわる話は面白いですね。しかし突然そこでぶった切られて何の脈絡もないまま本題に入るところが最高だと思います。そういうスタイルが私は好きです。

 内容についてはともかく最初に気付くのは全ての文章が「中央揃え」で書かれているところです。さほど読みにくくはないのですが、この書式での投稿は展開ゼミ初ではないかと思います。斬新で個人的にはたいそう面白いのですが報告としてはフツーに左揃えにして下さい。

 植物の最初はカイワレダイコンです。栽培条件が...... 遮光を全くしていない段階で既に失敗なんでしょうね。発芽途中で緑色になっています。当然胚軸の伸びも悪く、食べるところが短くなります。写真の撮り方として真上からというのは学術的に正しいことですが、見せたいものが長さであれば真横から撮った写真が必要です。メモリーカードごと無くされているのかもしれませんが。やや気温が下がってきたとはいえ2週間以上栽培するものではなく、収穫時期ですね。余った種子で二回目に移る前に食レポを一言書き添えて下さい。そしてもちろん他の受講生の記事を参考にして遮光をして始めましょう。

 ふあふあミックスは、土の量が少ないのと種子が多いのと、そして種子に覆土がされていないとは!

 湿度をどうして下げるのでしょう。壁にカビか何かでしょうか。少なくとも植物栽培で空中湿度が高すぎるということはまずありません。乾燥地の植物で蒸れて腐りやすいもの(ラベンダーなど)でなければ...... それでよく発芽がうまくいったものです。その後はもちろん押し合いへし合い、モヤシ状態ですね。もう一本一本間引くのは難しいのでガサッとゾーン的に取り除く気持ちで間引きましょう。モヤシ状態で早めに収穫して食べてしまうというのも方法ではあります。

 しかし、展開ゼミの意義としてはある程度の栽培をしてもらうということがあります。カイワレダイコンなどのスプラウトで「身近に植物を感じ」「発芽などをしっかり観察し」「収穫を味わう」ということをしてもらい、ミックス葉物野菜で「植物栽培の基礎的手順を学び」「実際に生育させる」ことをして、選んだ1、2種の野菜については「本来の作物生産を知り」「生育の障害、修正、反応を見る」ことで、まとめて受講生を導くものなのです。要するにふあふあミックスでもしっかり光合成させるように間引きをしましょう。

 一つ面白いな、と思ったのが水を50mlと決めているところですね。もちろん水やりは「鉢底から水が出るまでしっかりと与え」「鉢土表面がわずか乾くまで3,4日は待つ」のが基本です。毎日二回など話になりません。土が常に湿っていると根は土深くに入らず、徒長します。おまけに土の肥料分の残渣が洗い流されることもなく有害塩類として集積されます。更には土中の空気分が置換されることもなく酸素が足りません。こういうことは受講生に何度も同じことを書いていますので参照下さい。面白いと思ったのは毎回鉢底から水が出てくるのを見るというのも面倒な話、尺度を決めておくのも非常に有用かな、というところです。そこは科学的で褒めてあげたいですね。むろん50mlでは少ないかもしれないし、大きい鉢ならその何倍かとは思います。後でのハクサイの鉢ではその量でさすがに足りません。過去記事では250ml程度だったと思います。そんな少ない水になるのは鉢受けが無いせいではないでしょうか。鉢受けの画像が見当たりませんがそれの用意は必須です。

 置き場は基本屋外です。この場合ベランダが無いのが厄介ですね。本当なら明るい窓辺でもダメです。エネルギー的な光量が全く足りません。温度的にも全くダメです。昼間の温度を下げる必要は全く無く、逆に夜に暖かいとダメになります。栽培では光合成ができる日中は温度を確保、夜は呼吸の消費を抑えるために暖かくしません。動物の飼育とまるっきり違うのを思って下さい。これもまた他の受講生に何度も何度も書いてますので参照下さい。

 肥料もまだ要りません。早くとも本葉3枚になってからの話です。それより徒長対策が必要ですね。光量不足について過去いろんな対策がありました。ライトで補光、反射板で増強などです。参照下さい。

 疑問と考察は素晴らしいです。まあ、ふあふあミックスが二種でも構わない、というか判別はもっと後でできると思います。成長速度に着目したまとめはよく考えられています。最初に植物栽培の基本である日照・水やりを正しくすべきなのですが......

 最後に、出身は高崎なんですね。本当に個人的なことですが関東なら群馬が一番好きです。なんというか、人間がとても率直で付き合いやすいのです。「人と人は仲良くすべきもの」という東北的な気質と、「人は違って当たり前」という都会なところと、「面倒をしない」という風土があいまって、距離感が近いけれども過度ではないというか、なかなか言葉にするのも難しいですね。本当、県によってかなりの違いがあります!

 うちのアホの娘は弘前大3年、先日弘前大学園祭に行って屋台の売り子の様子を見てきました。普段離れていると会うたびに「でかっ」っと思いますね。親としては離れているうちに感覚がリセットされて、記憶にある小さい頃に戻るためです。

 もう弁当に海苔を張ることもなく......そういう時期も終わり...... 海苔は基本顔文字はオマケで、勉強に役立つようなことを海苔で描いていたのですが(抗原抗体反応とか、ベーコンの4つのイドラとか......)

次の記事もお待ちします。

ラボスタッフ・オガタ