東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第7回 間引きしました(教:日野原柚葉)

2019年12月12日 (木)

今週は比較的暖かい日が続いて寒いのが苦手な私としてはうれしいです。このまま春がきてほしいです。これからもっと寒くなるなんて信じたくないです。話は変わりますが、私の所属しているボランティア団体SCRUMでは台風19号で被害を受けた丸森町でボランティアを行っています。冬休みには仮説住宅にお引っ越しするお手伝いをする予定です。たくさんの人手が必要なのでもし興味のある方がいましたら、私までメールでお知らせください。yuzuha.hinohara.p7@dc.tohoku.ac.jp


目次

間引きと施肥

サニーレタスの観察

ハツカダイコンの観察

現状報告


間引きと施肥

20191212131617-450dd785b27980ef7f26b954876ce20bb303dcbe.jpg

サニーレタス、ハツカダイコンともに間引きをして5株に減らしました。間引いたサニーレタスを食べてみたところ、味は市販のものよりも少し苦く感じましたが食感は市販のもの同様にシャキシャキしていておいしかったです。ハツカダイコンについてはまだ食べられるほどに成長しておらず、葉もそのまま食べるにはチクチクしていておいしくなさそうだったので今回は食べませんでした。ダイコンの葉の調理法などあとで調べてみようと思います。また、2回目の施肥を行ったのですが、1回目の肥料がまだ残っていました。こうした場合は肥料を追加しない方が良いのでしょうか?

サニーレタスの観察

20191212134715-f1f3531d57e297175abe7e12612abc703c482cb1.jpg

寒くなったためか、生長がゆっくりになって大きさはあまり変わっていませんが、地面と平行に伸びていた葉がだんだんと立って垂直方向に伸びるようになりました。本葉の数は多いもので6枚、少ないもので4枚ほどです。また、葉の大きさは大きいもので9cmでした。同じくサニーレタスを育てている内藤さんと比べると一株の大きさが小さく色も薄いです。大きさについては、間引きをするのが遅かったために1つの株ごとに行き渡る栄養が少なかったのではないかと考えました。色については、インターネットで検索したところこのような記事を見つけました。この記事によると日光に当てると赤紫色が強くなり、逆に日光が少ないと緑のままだそうです。

ベビーリーフとして食べるには十分な大きさですが、せっかくなのでできるだけ大きくしてみたいです。

ハツカダイコンの観察

20191212134743-460af45814f2f2e95d1b3c6742da6614bfbb5f64.jpg

まず葉については、葉の大きさ自体はそれほど変わらないものの、茎の部分が長くなってよりダイコンらしい葉の形になりました。大きいものは14cmほどです。また、食べる部分の根については個体差が大きく現れています。

20191212134805-c715fbeae413a09e7598f4ffc992e57d64d7930a.jpg

最も生長の早いものは、割れてしまっていますが根元が1cmほどにふくらみました。一方で中には5mmに満たないものもあります。根が育たない理由には、日照不足、肥料不足、葉の生長不足、株間が狭いなどがありました。どれも思い当たるといえば思い当たります。特に秋まきのものは、冬が来る前に葉を十分に生長させないといけないとのことで、授業の最初に初期生育がいかに大事か力説されていた理由がよくわかりました。

現状報告

今回の記事はリアルタイムのものなので現状報告の欄はなしです。

(1196字)

コメント

日野原さんこんにちは

 気温が乱高下していますが、やはり全体としては寒くなります。服装でも暖房でも早め早めに準備しましょう。

 丸森でボランティア! 立派ですね! 県南部には滅多に行かないのですが、今年は船岡イルミネーションが中止になるほど被害があったのですね......

 さて、植物の方は元気に育っているようです。間引きをして、すっきりしました。もう少ししたらまた間引きですね。

 サニーレタスは苦みがありましたか。これは、生育に障害があった時でも、逆に肥料が多すぎた時にも、どちらの場合でも苦みが出やすいものです。次回の間引き時、味がどう変化するか一つポイントができました。追肥について、この肥料は全て溶けてなくなるタイプの肥料ではありません。溶出分がなくなっても白い粒のままなんですね。ですので、それにかまうことなく決めた日数が経ったら与えて下さい。

 それと葉が立ってきたとのことですが、これは混みすぎていた影響かもしれません。サニーレタスは結球性ではありませんので、急に変わることはないように思います。

 ハツカダイコンも順調にいっていると思います。ただし根が割れているというのはなぜでしょう。品種の特性かもしれません。昨年までの展開ゼミでは生育途中で根が割れるという報告はなかったと思いますから。まあ、根が割れてくるのは決していいことではないのですが、そのままばっさり割れることはなく皮の部分で止まることが多いですね。そして再度皮質化して内部が腐らないよう守られます。

 初期生育に関して、そもそも展開ゼミの始まる時期が適期より遅いために重要でした。その時期的なことは受講生の責任ではないですね。まあ、ここで初期生育の重要性を分かって頂けたということを嬉しく思います。

 最後に、この展開ゼミの報告はリアルタイムがキモというか、そうでなければ意味がないので、ここで追い付いてよかったと思います。次回もリアルタイムにご報告下さい。

20191213141340-ea199e9920c6b0fc667dce80efcf6c45e58d89a9.JPG 寒さということで、私が娘のために作った弁当の一つ、ペンギン弁当をあげときます。自画自賛ですがノリをけっこうキレイに切りました。

では、また報告お待ちします。

ラボスタッフ・オガタ