東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[5]経過観察(65~77日目、61~73日目)(農:新谷紗也)

2019年12月24日 (火)

挨拶

お久しぶりです、農学部の新谷です。前回投稿からかなり日が開いてしまいました、、、

不織布を掛けてからいちいちめくって観察するのが面倒だなとか思っていたら1週間あっという間に過ぎてしまいました。反省しています。


今回の内容

1、経過観察


本題

1、経過観察

12月9日(65日目、61日目)
観察を行いました。観察後、不織布を掛けました。

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増子さんのアドバイスに従い、この日からスケールとなるものを導入することにしました。

写真に写っている白い紙は1cmごとに線を引いた5cmのスケールバーです。

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12月15日(71日目、67日目)

観察(写真撮影)をしました。
不織布掛けてから7日目です。
変化としてはサラダ京水菜の成長具合が他より順調なように感じます。

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12月21日(77日目、73日目)

水やり、追肥、土寄せ、観察を行いました。
久しぶりの観察となってしまい、土がちょうど良い感じで乾いていました。
ボールキャベツの鉢植えの底を覗くと根が出ていました。(写真取り忘れたので次回あげます。)
根が張っている証拠が見られてうれしかったです。
一方で追肥も遅れてしまっていたので水菜では葉の先端部分の色が一部黄色くなってしまっていました。

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サラダ京水菜(73日目)

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かなり生い茂ってきました。以前間引きはしばらくしなくて良いと言われ、そのままの状態を維持していたのですが、そろそろ間引いても良いのでしょうか?その場合実食するのが楽しみです。IMG_5237.JPG

観察してみて気がついたのが、水菜の葉っぱは対称な形をしていないと言うことです。
写真のように対称的に近い形のものもあれば、非対称の形もあって、生えてくる部分によって違ってくるのか、実は全ての葉の形は非対称なのか、水菜に限らず葉の形について調べてみるのも面白そうだと思いました。
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追肥を3週間近く忘れていた結果、葉の先端部分が黄色く色あせてしまいました。

ボールキャベツの子葉部分も黄色くなっていましたし、追肥は大切なんだと言うこと、定期的に様子を見ることの大切さを学びました。

前回のコメントに対する返信

ミズナについて、葉柄部分が環境でかなり変わるものです。多くの植物で混雑すると茎を伸ばしますが、ミズナはほとんど茎が伸びませんので代わりに葉柄を伸ばすんでしょうか。たぶんオーキシンなどへの感受性が葉柄に備わっているのだと想像できます。
⇒食用の部分は茎ではなく葉柄が伸びた部分なんですか!知らなかったです。水菜を実際に育ててみるまで考えることもなかっただろうと思うと、実際に育てることの楽しみが様々なところにあるのだなと感じます。植物ホルモンなどについては自分で考えていなかったので、そこについても他の農学部受講生のようにちゃんと追求していけるようになれたらと思います。自分は高校時、物理選択だったので、まだ植物ホルモンの詳しい内容については勉強中なのですが、苦手な分野だとか言っていないで、ちゃんと観察対象の植物と関連付けて考えていきたいものです。

以下、たまたま当研究室で実験中ミズナの写真がありました。上は混んでいるミズナの株、下は混んでいないミズナの株です。葉柄の長さが違いますね。
⇒自分が育てているものは下の写真のものに近いですね。発芽から植え替えの時点で水菜の密度について考えていたらもう少し上手に伸びていたのでしょうか?そこはもし来年の受講生で水菜を育てる人がいたら植え替え時に気をつけてほしいと思いますし、自分も来年リベンジするとしたらそこに気をつけて育てたいと思います。

さて、ブロッコリースプラウト、これは展開ゼミ始まって以来の栽培法になります。その容器(弁当用?ケーキ型?)の浅さもそうですし、ビニール紐を使うというのもそうです。必ずしも吸水性がなくともよいのですが、見ると紐の間を種子が落ちて、既に植え床でないような? まあかなりイレギュラーではありますが、所見が面白いものになりそうなことは確かです。

⇒用いたのは弁当用のシリコンカップです。根っこを安定させたいと思って、ネットの代わりにビニール紐を裂いて用いました。種が隙間から落ちていくのを見たときは自分も失敗かなとは思ったのですが、現在順調に育っております。正直1回目よりはいい感じだと思っています。シリコンカップを用いたのは浅い分自分で調整しやすいかなと思ったからです。深いカップだと種を蒔いたときに種が重なった部分が多くなってしまい、それが前回根が浮いた部分ができてしまった原因であると考え、その改善策として浅いカップを用いました。壁は後から用意すれば良いと。

感想

不織布を掛けてから軽く見るだけでは植物の様子が分かりづらくなり、その結果、定期的な観察を怠るようになってしまいました。これからはきちんと意識して様子を見るよう務めたく思います。
ブロッコリースプラウトも、ふあふあミックスも水菜も帰省する前に収穫できるものは収穫して実食してから地元に帰りたいと思います。帰省は1週間ほどを予定しており、最近の水やりの頻度的に対策の用意は必要ないかなと考えてはいますが、過去の先輩方の記事も参考にしていきたいと思います。
定期的な投稿が滞ったまま時間が過ぎるのは早く、また投稿数が少なくなっていました。内容もですが、定期的に記事をあげること、講義であることを忘れないようにしていきたいです。


次回予告

1、経過観察

2、ブロッコリースプラウトの変化、観察、実食
今週中にブロッコリースプラウトの内容だけでもまとめてしまって早めに投稿したいと思います。(1825字)

コメント

新谷さんこんにちは

 さて、最初に皆さんにお伝えするのですが、年末年始の管理についてです。帰省される方は展開ゼミ過去記事からその方法をよく見ておかなければなりません。基本10日以内なら腰水で簡単に対応できます。それ以上ですと、給水ボトルなどの必要が出てくる場合があります。15日に及ぶと置き場も含めてかなりの対策が必要になってきます。各自日数と現在の鉢の乾きやすさを考えて早めに考えなくてはいけません。

 新谷さんの場合は一週間とのことなので、そんなに困難ではないですね。逆に一週間しか帰らないのかな、とは気になります。高校時代の友達と会ったり、来年の成人式の振袖を考えたりしないといけません。

 振袖といえばだいたい1年前から振袖レンタル業者からカタログが送られてくるものです。地元ならそれこそ大学生協という手もありますが、遠隔地ならそうもいきません。1日だけのこととはいえ、なかなか大変です。早めに予約して前撮りなども必要ですね。私の娘で言えば8月予約で同時期に前撮り、4か月後に成人式でした。なんとか気に合ったのを選ぶことはできましたが美容室予約に難儀しましたね。あんまり朝早い時間の予約は大変ですし。新谷さんは、まさかの加賀友禅か何かをお持ちでしょうか......

 さて話は報告の植物に行きます。不織布を綺麗にかけていますね。観察が面倒になるのは予測のうち、少なくとも水やりを油断しないで下さい。

 スケールを用意されたのはいいことです。まあ、「何の長さを見せたいのか」を考え、葉なのか株なのか明瞭にした方がいいでしょう。並べ方も経時的に列挙されるとコメントが書きにくいのですが、比較してミズナの生育が良さそうですね。

 キャベツの根が出ていることをよく見つけました。その通り、この株の大きさでは鉢に充分根が回っています。

 ミズナの間引きは、おっしゃる通りぼちぼち行ってもいいでしょう。この鉢に何株あるのか見えないのですが、2株残ればいいでしょう。その際の食レポが楽しみです。

 葉の形が対称でないことも確かにそうです。ミズナの葉のギザも独特ですね。ついでに言えば初めの頃の形と、直近の葉の形とはずいぶん違うはずです。もっとも、この先花芽形成に至ればまた非常に違う葉の形に変わります。

 葉の先端部の枯れは、肥料で防げる部分もあり、防げない部分(この季節の寒さで若干枯れが出る)もあります。あまり肥料が多いと葉に苦みが出やすいのですが、枯れが出てもやはり食べられませんので多少多めの方がいいでしょう。

 コメントに対する返信もありがとうございます。物理選択は驚きました。私などはそんなことを露ほども考えない人間でしたので。自分の苦手な分野を知るのは、確かに難儀です。私も工学部機械とか応用物理とか、まかり間違えて入学してしまったら絶対に卒業できない自信があります。

 物理といえば、私が未だに分からないことがあります。止まっている物体に時速20kmで動いている物体がぶつかったとしましょう。一方、時速10kmで反対方向に動いている物体同士で正面衝突したとしましょう。この二つの事象は相対的に見れば同一に見えます。しかし、運動エネルギーは速度の二乗に比例しますのでエネルギー量は違うはずです。果たしてぶつかった時の衝撃はこの二つの事象で同じなんでしょうか。それとも違うんでしょうか。

 そういえば農学部でもいろんな学科も講座もあります。生物でも植物動物微生物、あるいは生物そのものでない生化学も有機化学もあります。今の農学部生は入学後に分かれるので大変ですね。昔は学科別入学で、しかも各講座は事実上定員というものがなく全て希望通りに行けました。昔だからといえばそうなんですが。

ではまた、報告の続き(スプラウト)お待ちします。

ラボスタッフ・オガタ