東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

report9.ずるい技(工:内藤晃史)

2019年12月27日 (金)

お久しぶりです。内藤です。今回の記事は内容がかなり薄っぺらいです。が、どうしても伝えなければならないことがあるので、ご一読ください。


~目次~

1.帰省対策の真相

2.出発時点(12/19)での様子

3.前回のコメント返し


1.帰省対策の真相

実は、私はもう仙台にはいません(12/20現在)。 では、帰省対策は何かしたのか、と問われると

『いいえ、何もしていません』

...え?」と思われることでしょう。ですが、帰省対策(しかも対2週間)をするには、そもそも帰省準備に追われていたことや、過去の記事を見て調べる時間、実践する時間が無さ過ぎて何もできなかった、というのが本音(言い訳)であります。前回の記事にて、帰省対策のために水はどの程度で乾くのか、を調べるように言われましたが、それもまともにできていません(経験則的にはあるのですが)。

とはいえ、実はある「せこい方法」を使って、帰省を乗り切らせることにしました。それは、

『帰省しない友人に託す』です。

一人暮らしをしていながらも、他人、ましてや、この講義に関係ない人を巻き込ませてしまったのは本当に申し訳ないことだと思っています。何なら、これは「他人に成りすます行為なのでは?」と思う節もございます。とはいえ、こうする以外なかった、というのが本音であります。大原則として、私が頼んだことしかしてもらっていないので、そこは大目に見ていただきたいです。

友人へやってほしいことを伝えるときには、すでに仙台を離れていたので、いままでこの講義で培ってきた「記事で伝える力」を最大限発揮させ、文章と写真で指示しました。家がばれてしまうのでその内容を載せることはできませんが、水やりの仕方(といっても特筆すべき事柄はほとんどこれだったのですが)、あとはなるべく太陽に当たるように天気によって置く場所を少し変えてほしいことを中心に伝えました。

6日に1回ほど写真を送ってくれるそうなので、送られてきた写真を基に、指示を出したり出さなかったりしたいと思います。


2.12/19時点での様子

【12/19 天気:晴れ 気温:6度 湿度:84%】

20191227130737-95d5cc6f483a5c9ac1483c603359e71e43256baa.JPG20191227130809-97a3afe07adffaa90675a8359e5cb968b65cb418.JPG20191227130852-01c68ba1f0a633e79d2ed5f82b55b595bf7b855f.JPGエアコンの排気にきちんと気を付けた結果、あれ以来枯れの進むスピードが落ちたように感じます。どの植物に関してもおおむね元気なのは変わらずといったところでしょうか。帰仙したらチンゲン菜は間引きしなくてはなりませんね。


3.前回のコメント返し

「もちろん原因は寒さによるところが大きいですね。考察通りエアコンの冷たくて強い風で枯れが助長されたのでしょう。植物にとっては猛吹雪の山中行軍をされられているようなものです。」

→なんとまぁ恐ろしいことをしていたのか、と思いました。早めに気づいてよかったです。

「逆に仙台の12月の気温格差は問題ではありません。もちろん当研究室の植物にも見られる通り影響はありますが、全く枯れてしまうことは考えられず、気にするほどではありません。なぜか植物は置き場の変化に弱いのですがそれは気温の変化だけのことではなく総合的な問題です。」

→これはかなり意外でした。自分が考察した理由の中でも(根拠はなかったですが)結構自信のあるものでした。自然界ではありえない温度変化を感じるとそうなってしまうのでしょうか?他の原因とはいったい何なのか?かなり気になるところではあります。お時間があればぜひ教えていただきたいです。


さて、そんなわけで私は現在帰省中のため、実家におります。植木鉢勢は仙台にいるものの、受講者として『何もしないわけにはいきません。』次回は実家だからできる実験を記事に載せたいと思います。(1486字)

コメント

内藤さんこんにちは

 冒頭の写真から、もう仙台を出発してるんだろうなあ、と分かりました。バスで横浜まで帰省ですか。若者らしいですね。私なら、青春18切符で電車を乗り継いで行ったでしょう。

 そして1年生の内なら二週間帰省もいいでしょう。来年再来年はもっと短くなると思います。忙しいのもありますが、次第に実家の方が「アウェー感」が出てくるものです。私見で言えばだいたい半年も同じところに住めば「ホーム感」が出てきて、一年二年も経てばすっかりそこが本拠地です。内藤さんもいずれ仙台が「故郷」になるのでしょう。

 私事ですが、今まで住んだことのある街で一番好きなのは札幌です。いずれまた住んでみたいのですが、おそらく無理でしょう。また、住んだことのない街で住んでみたいのは、北陸や東海ですね。どんなところか興味があります。ちなみに仙台を含め東北地方は「古い日本」の伝統というのが実はそんなに強くありません。そういうのは北陸や山陰の方が強いのではないかな、と思っています。

 街ごとに特色のある「時代の雰囲気」があります。弘前なら昭和、尾道なら大正、といったような。仙台の場合はどちらかというと無色ですね。きらびやかな都会でもないが、昭和っぽい古びた商店街や小売店も無く、全体きれいです。

 まあそんな余計なことを言いながら植物の話に行きます。

 エアコン室外機の排気に当たらなくなったせいか、そこそこいい感じですね。チンゲンサイの葉の縁などは枯れ込みがきやすいものですが、持ちこたえています。帰省後もまた状況をお知らせ下さい。

 置き場の変化による植物の変調は、実は原因は不明です。というより経験則で分かっていることです。実は経験則のみで分かっていることは他にもたくさんあります。学問は進んでいるようでいて、まだまだ手着かずのものが山ほどあります。だからこそ面白いともいえるのですが。農学分野だけでなく、工学分野でも同じではないでしょうか。合金を作るとか、化学反応を起こさせるとかいうことでもそういうことがあるでしょう(憶測)。

 さて最後、帰省時の管理を友人に頼む、これは全然「アリ」です。小学校では全員が全員行うのが普通ですが、大学レベルになるとそうでもありません。自分でできないことを人に頼むのも立派な実力です。というか卒論でも自分が不得手なところを人に頼むとか、あるいは社会に出てからもいっそうそういうことがあります。独力で世の中を渡るものではありません。

 繰り返しですが、人に頼めるほど繋がりを作るのも実力の内、です。もっともこの場合、その友人にお土産を持っていくという高くつく方法なのかな、とも思います。横浜しゅうまいか、鳩サブレ、横浜ハーバー、中華街でやたら売ってる焼き栗、山下公園展望台の一階で売っているギョウザクッションくらいで済むのでしょうか?

 そういえば、昨今の学生は世知辛く、授業での実験グループで、さぼることが許されなさそうな雰囲気だと聞いています。昔、私などの頃は実験に顔出さない奴とかがいる方が普通でした。しかしながらそれはそれで許される雰囲気で、そういうもんだということであまり誰も気にしません。クラスの仲間は仲間、仲の良さには何も影響しなかったものです。

ではまた報告お待ちします。

ラボスタッフ・オガタ