東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

成長・アスパラ菜(農:竹本泰)

2019年12月29日 (日)

年末が近づいてきました。日頃からきれいにしておかないと、大掃除がとても大変だと思い知らされました。特にカビ退治に苦労しました。オレンジや漂白剤などのお掃除スプレー等をかけてラップをして時間をおくと根もとから殺すことができるそうです。酸素の供給を少なくするとカビたちも息ができなくなって逃げる(?子を残す?)ことができなくなるためです。

今回の画像は、またまた最近お世話をはじめた子です。名前はまだ決まっていないのですが、ハチやハチワレと呼んでいます。おでこの模様の黒いところが八の字に分かれているからだそうです。名前を募集しているのでぜひステキな案があれば教えてくだいさい。ちなみにこの子とは別にもう一匹いるのですが、どちらも名前がありません。2匹で生活していたらしく、青葉山の農学部付近で保護しお世話をしています。しかし、去勢を最近行い放したところ姿を現さなくなりました。急に捕まえられたことで人間不信になったのでしょうか。この子達はとても人懐っこく、ハチワレは抱っこできるほどなので、もともと飼われていたのではないかと考えています。余談ですが、先日とんねこでお世話している猫達がラインニュースで取り上げられていました。

お出かけの邪魔をしてくるなんていけない子ですね。オガタさんの猫は去勢済みですか?去勢するとおとなしくなり太りやすくなるそうです。ですが、猫がダイエットとは聞いたことがありません。おそらく、食べる量を減らしたオガタさんを見て、ストレスや違和感あるいは猫なりの心配をしたのではないでしょうか。やはり、ペットは家族に似るというのは本当のようですね。


栽培記録


アスパラ菜


12/26 16:19 気温6度

85日目

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花蕾(赤丸)がだいぶ伸びてきました。密集して育っているためか葉が肥料過多よりも一回り小さめなのが気になります。背丈が小さくなるのでしょうか。収穫量でカバーできると信じています。一株の葉の一枚だけ黄色くなっているのが分かります。これは、この株が根をちゃんとはれていないということだとかんがえています。ほかの株が根を張るスペースをとってしまったと思うのですが、そうなるとかなりの量の根ということになるので現実的ではないですね。ただその株にだけ肥料が行き渡らなかったのですね。施肥をするにもこの鉢はまんべんなく生えているので、生え際から離すのが少々困難なのでそのためかと思います。

肥料過多アスパラ菜

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小さな花蕾が出てきました。上の通常アスパラ菜と比べても葉の色が濃いです。一段と濃さが増したのではないでしょうか。葉も相当大きく広がっています。これが肥料の力と思い知らされます。しかし、葉の成長でその効果がみられても、植物全体も成長は通常栽培よりも遅いです。それが今の時点での一番の不思議です。できれば同時に収穫、試食をしたいです。日にちを変えて試食すると味覚に微妙な変化(?)が出るので。。。特に私は気分によって欲する味が劇的に変化するため、その日のうちに食べ比べしない「味同じじゃね」などてきとうな食レポになってしまいます。。。

コメント

竹本さんこんにちは

 なるほど、アップのかわいいネコですね! というか、これまでのも併せて青葉山にはそんなにネコがいるんですか。

 そういえばネコ島で有名な島が日本にいくつかあるようです。船はネズミが大敵、なのでネコが大事にされ港や島に多いんですね。宮城県では田代島が有名です。私も2年前に行ったところ、思ったほどの数ではなかったのですが、そこそこのネコがいました。

 うちのネコはアホなので特に何も考えていません。地震があると、揺れてから驚きだすほどで、何の役にも立ちません。そしてネコには「霊が見えるので追い払ってくれる」という言い伝えがありますが全然ウソだと思います。

 私が出かけるのも邪魔しますが、帰ってくると必ず玄関にいます。しかしこれは決して飼い主を慕っているわけではなく自分のテリトリー(家)に出入りする者を確認するためだそうです。同じように、うちのネコは朝私が起きるとネコキッスをしてきますが、これも飼い主が好きなためではなく、「お前、何か隠れて食ってんじゃないか、何食ってんだ」と確認するための行動だそうです。

 手術といえば、うちのは雌ネコですので避妊手術済みです。にも関わらず、春先の明け方にはウオオオーンと大声を上げたりします。年齢は3才半、ネコ年齢だと30才くらいですね。

 年末大掃除とは大したものですね。なかなかできないことで、たいがいの場合引っ越す時にやっと、となりがちなのに...... カビはそうなんですか。漂白剤は次亜塩素酸、殺菌作用が主だと思っていました。ラップは塩素酸の揮発防止ではなく酸素遮断のためなんですね。そういえば、餅の保存は冷凍か、水中でしたでしょうか。これも酸素遮断のためなのでしょう。

 殺菌といえば、医療現場ではグルタールアルデヒドという超弩級殺菌剤(ただし毒性も強い)で何でも殺すか、次亜塩素酸を使います。手の消毒には4級アミンです。そうでなければアルコールなんですが、これは結構優秀で侮れない殺菌作用があります。純粋アルコールでは殺菌作用はなく、70~90%の時に殺菌します。なので、調整時に最初から70%にしてしまうと、アルコール分が先に少しでも揮発すると殺菌作用はなくなりますので注意しましょう。これから実験していく上でクリーンベンチなどを使うことがあるでしょうから、アルコール消毒は必須ですね。

 ちなみにこれからの季節はインフルエンザもそうですがノロウィルスも心配です。消毒には気を付けましょう。

 ほんとどうでもいいことなんですが、医療用器具滅菌には121℃二気圧40分か、132℃三気圧15分が用いられます。実は家庭用圧力鍋はせいぜい1.6気圧しかかけられません。温度はわずかしか上がらないのです。しかしそのわずかな温度上昇で格段に料理が速くなりますね。そこでそこで、もしもこの医療用滅菌機を使って料理すれば、凄いことになるのではないでしょうか? これを名物料理にすれば、人類史上未だかつて誰も見たことのない新境地の料理と味になるでしょう。話題になることは必然です。これを超えるには、例えばレーザーで料理するとかくらいでしょうか。一度でいいからやってみたいものです。

 さて植物は先ずアスパラナです。葉が小さいとのことですが、まあまあ元気そうですね。蕾はいい感じです。間もなく収穫だと思いますが、どのタイミングで行うか、そこはググって探して下さい。一度収穫しても側枝が出てきてまた蕾を付けますので再び楽しめると思います。

 根の張り具合は地上部の大きさから想像できる以上のものです。ただし、その競合で葉が黄色になったとも考えにくいです。実は野菜の中には一株当たりの土の量が決定的に重要なもの(イチゴなど)と、そうでもないものがあります。アブラナ科は根が詰まっても、水切れなどがない限り枯れないイメージですね。肥料はこれだけ根が張っていれば、鉢のどこに置いても行き渡りますので場所は関係ありません。

 さて興味深いのが肥料過多のアスパラナです。

 教科書的に肥料過多は葉の緑が深くなる、栄養成長ばかりで生殖成長にいかない(花をつけない)とよく言います。それがこうして実例として見れることが感謝ですね。そうそう比較を目の当たりのすることはありません。

 食べ比べはその通りです。一気に比較しないと人間の主観は分かりにくいものです。妙な例えですが、乃木坂で一人一人はやはり美人でも、集合して見比べると差が分かる、それに似ている気がします。

 帰省時の対応の話が出ていませんが大丈夫でしょうか。それこそ過去記事を参考にして下さい。せっかくここまで来ましたので。

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ではまた、報告お待ちします。

ラボスタッフ・オガタ