東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2019年度展開ゼミを終えるに当たり。。(2/16)(渡辺 正夫)

2020年2月16日 (日)

 展開ゼミが終わってから、2週間あまり、試験期間が終わったところでしょうか。2月になり、暖気と寒気が入れ違うように入り、春のような天気、冬のような気温という状況でしょうか。その後、受講生の皆さんが栽培していた「植物」はどうでしょうか。3月にどこかへということもあるかと思いますが、それまでに「植物」をどうするかをしっかり考えて下さい。収穫も大事、帰省とともに自宅へと言うのも。ただ、そのまま、ということはないように。。また、ちまたでは「新型○○」という病が。。くれぐれも。

 さて、今年度の展開ゼミを振り返ると、100年に一度というような「秋から冬」にかけての高温。仙台でこれだけ雪が少ないことも珍しいですから。もちろん、徒長はありましたが、例年よりも生長はよかったと思います。栽培に苦労したという受講生のコメントが少なかったと思いますので。実際に冬作を栽培するためには、もう少し早めの「播種」が大事と言うことは、種子を提供してくれた、トーホクの新倉さんからのコメントにも書かれてあったと思います。育種というのは、作物、栽培、病理、害虫などを総合的に理解してなし得るものです。「餅は餅屋」という言葉があります。プロが作ったものはすごいわけで、それから学ぶところはたくさんあるはずです。大事にして下さい。

20200216222309-14a4fdd42b486ce20d785e019440727172b96158.JPG この展開ゼミ以外にもいくつかの講義を担当しています。研究指導もしています。教育面として。研究にはある意味、〆切がありません。だからといって、いつまでも成果としての論文を書かないわけにはいかないのです。自分で自律的に〆切を決めて、行動することを求められます。〆切に対して、そんな自律的な行動ができるようになって下さい。そのためには、〆切に対して「攻め」の姿勢を持つことかと思います。大学にいると、レポート、試験など色々な〆切が来るはずです。〆切の予定表を作り、何かの〆切の前にそれを完了させるという〆切に対して「攻めの姿勢」を持って行動することを、この展開ゼミから学んで頂ければと思います。

 文章を書くことに高いハードルがなくなったという方もずいぶんいました。半年間続けたことで一定のレベルになっています。是非、この文章を書くということを継続して下さい。それが文章を書く力を強化することになります。少しやめてしまうと、レベルダウンします。もちろん、これから先、たくさんのレポートを書くでしょうから、それを時間を決めて書くようなことをすることで、文章を書く力は維持されると思いますので。

20200216222328-5b439bebba8798f51da4557297d9190cca0e5c05.JPG 少し辛口かも知れないですが、今年度の展開ゼミは、投稿回数、記事の長さなど、他の学年と比べて、低調だったのは残念です。暖冬だったので、温室が不要だったとはいえ、一定の寒さはありました。また、鳥害もあったと思います。そうしたことからの回避のためにも何かの対策はほしかったですね。また、理系的なこととして、計測をする、つまり、数値化することは大事なことです。また、それを見える化するために、グラフを作るようなことにもチャレンジしてほしかったです。文系の方はこうした機会がこれから少ないかも知れないですが、どこかで思い出して下さい。

 講義の最初に集まったときに、皆さんにこの講義を聴講した動機などを聞きました。色々な思いがあったと思いますが、それが達成されていれば、まずは、1つのハードルを越えていると思います。それに加えて、上記のことが達成できるようにこれからも頑張って下さい。また、これからの投稿もwelcomeです。お待ちしております。では、半年間、お疲れ様でした。それぞれの皆さんがそれぞれの分野で活躍されることを期待しつつ、2019年度の展開ゼミを終了とします。お疲れ様でした。ありがとうございました。

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 わたなべしるす