東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

カブとベビーリーフの成長とかいわれ大根...(農:川口菜月)

2020年10月26日 (月)

こんにちは!

先日の顔合わせ企画ありがとうございました。とても参考になりましたし、楽しかったです♪これからもクラスの方の記事を見て参考にさせていただきたいと思います。

まず、悲しいお知らせです。かいわれ大根なのですがやはりカビらしきものにやられてしまい腐ってしまいました。また、通気性のために開けた穴から光りが入り込んでしまったようでほんの少し緑がかっていました。その後、葉の色が深い緑に変わるのか観察しようと2日程外に出して光を当てましたが、やはり弱り切っていたようで薄緑で変化が終わってしまいました。かいわれ大根は写真のように茎の部分が黒く細くなって途中で切れてしまうというものが多かったです。ティッシュペーパーを取り出すと以外と湿っていたので。栽培過程の水のあげ方が問題だったかなと思います。今回の反省点をふまえてもう一度栽培を始めたいと思います。かいわれ大根の栽培だけをまとめた記事を出せたらなと思っています。20201026101625-3019854915a92cbb23760bc6a5709a6c77f36679.JPG

さて、カブとベビーリーフは順調に育っています。まず、カブは本葉が1,2枚になり一度目の間引きを終えました。間引いたものは全部シャーレで発芽させたものでした。あまり根っこを張っていなかったようで簡単に抜けてしまいました。シャーレで発芽させるときは、発芽後なるべく早めに植えることが大事なようです。残したカブは根っこを張っていそうなのですが、カブは根っこの部分が大きくならないといけないと考えると、少し心配なのでそろそろ肥料をあげようかなと思っています。20201026101653-a35cdd1d976d272aca2a53298eacef8df5a6d07e.JPG20201026101710-3ad0846a324359dea82ce6910b8b3f51fea7bc7e.JPG

ベビーリーフは間引きつつ育てています。ほとんど本葉が出始めもう少しで収穫できそうなものもあります。(今はミントぐらいの葉の大きさです。)紫色っぽいベビーリーフは葉の形が少し変わっていてどんなに成長するのかとても楽しみです。ただ、それぞれの成長に少し差が出ていて収穫できても1,2枚ずつになってしまいそうです。20201026101733-2abfc7ecbbdef61f6d0eaac34304c3b9a50c036d.JPG20201026101819-78eaf0dd75101b5f704ec3f7503f2b9ac1011b64.JPG20201026101838-f45d0c2e376fea0d84a9ff129c115b26571e9470.JPG

カブとベビーリーフのどちらも自分の予想以上に寒さに強くて、成長を続けています。今のところ特に対策は必要なさそうです。

間引いたカブやベビーリーフを食べようと楽しみにしていたのですが、先日食あたりにあってしまった直後だったので怖くて結局食べることができませんでした。もうすっかり直ったので次の間引きからは食べようと思います!(卵は怖いです...特にゆで卵はしっかりゆでることをおすすめします...)

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメント

川口さんこんにちは

 ネコ写真がとてもいい感じですね! うちのネコとは段違いの品の良さを感じます。

 どうでもいいことですが、ホームセンターなどで毛布などを売っていますが、触ってみると素材によってかなり肌触りが違います。綿やウール、アクリルなど様々ですが、わたしのダントツ一押しは「ポリエステル」ですね。もうこれは人をダメにするような感触です。

 そして思うとそのポリエステルはネコの触った感じによく似ています。ネコは意外にその匂いも手触りも個体ごとに差がありますが、うちのネコはそうなんです。ちなみに農学部の方であれば化学で知っていると思いますが、毛のケラチンタンパクはもちろんタンパク質なので「アミド結合」によって高分子になっています。この構造を単純化して真似たのがナイロンですね。ポリエステルはそれと違い、その名の通り「エステル結合」による高分子です。実はペットボトルのペットは「PET」、つまりポリエチレンテレフタレートであり、服や毛布のポリエステルと全く同じ化合物です(というかペットボトルがリサイクルされて毛布になっている)。パラ位にカルボキシル基を持つフタール酸とポリエチレングリコールの重合体です。有機化学を思い出されたでしょうか。

 さて本年度初めて行った試みである顔合わせ、ポジティブな反応でいいですね。リモートが進んだおかげでこういうこともできるようになったので、それは良い側面なのかもしれません。是非モチベーションを高めて今後に生かして下さい。他の受講生の顔が分かれば、記事を参考にするにも親しみが湧くと思います。

 本題に入り、カイワレダイコンがこんな状態に...... 残念ですね。こういうふうになるのはあまり例がないことで、その意味では珍しいことを引き当てたともいえます。種子がまだあってやり直しをするなら、できるかぎりの改善をしないといけません。

 先ずは腐らないための消毒ですね。種子は水でよく洗い、コップはよく洗って熱湯消毒をしましょう。そしてあまり指で触らないように、でしょうか。下敷きは薄いと水やりの加減が大変難しくなりますが、少し薄めの方が失敗がないようです。置き場は同様でいいと思います。まあ、気温がちょっとは下がってきましたので、そこまですれば腐らないかと思います。ちなみになぜ腐るのかは発芽の時に有機物を周囲にまき散らすものだからです。水やりは水没したら死んで腐りますが、少なすぎると根毛にダメージが着て、伸びが極端に悪くなり、様子を見るのに日数がかかって腐ってしまいます。

 カブの間引きは文句なしにうまくいっています。葉が重なっていたら、それに合わせて行っていますね。間引きはし過ぎてもダメなのですが、もちろん遅くなってもダメです。それと、土に根があまり入っていなかった...... とすると根になにかあったのかと心配します。一番多いのは水やりの回数が多過ぎて鉢土が常に水っぽくて、根がそれを嫌って下に伸びないということがあります。写真で見ると決して湿り過ぎてはいないように見えるのですが、水やりは多くとも3,4日に一回です。

 肥料については11月になってからでいいのですが、まあ今やってもいいですね。しかし最初は決して多過ぎないようにして下さい。幼植物でダメージを追うとリカバーが大変です。やり方は過去記事を参考にして下さい。そして、やったらすぐに写真を撮って記事にしてくれたらこちらからフォローできます。

 ミックス種子のベビーリーフはとてもいいかんじのもさもさ感です。もう少ししたら、間引きながら収穫できそうです。こちらには肥料はまだ要りません。やり過ぎると生育はいいのですが味が苦っぽくなるためです。吸収した肥料の窒素分が葉に硝酸態窒素として貯められるからで、要は塩梅ですね。

 食あたりとは...... そういうこともあるのですね。卵は茹でても分解された毒素成分は消えなさそうです。ちなみに私は最長4カ月の卵を食べた時がありますが普通でした。

 次回記事もまたお待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ

20201026153418-6b8fa3dbef2eb00abc612d5cd136e02966854fa3.JPGよく見るとカレーの中辛だけが値段が高い? なぜ?