東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

冬休み期間中の黒キャベツ(76日目~90日目)(経:林瑞紀)

2022年1月18日 (火)

遅くなりましたが2022年もよろしくお願いします!

最初の写真は青森県弘前市のサクラの木の写真です。私は12月25日から1月3日まで実家の弘前市に帰省していました。今年の年末年始も寒かったですね!弘前は雪が積もる上に、除雪車が雪を家の前に置いていってしまうので毎日雪かきをしていました。雪かきをして疲れて寝てしまって1日が終わるということも何日かありましたが、良い運動になったなと思っています。

サクラの話ですが、弘前周辺では街路樹がサクラであることが多い気がします。仙台ではケヤキやトウカエデ、イチョウが多いようです。弘前には弘前城があり、明治時代、お城の周りに1000本以上のサクラが植えられました。街路樹のサクラは明らかにお城の周りのサクラに比べて小さいので、弘前城の周りに咲いているサクラの景観の美しさに影響を受けて街路樹として採用されたのではないかと考えています。仙台のみどりは伊達政宗の時代までさかのぼるようです。政宗は家臣たちに飢餓に備えて栗や柿などの実のなる植物を植えるよう指示したそうです。しかし1945年の仙台空襲でみどりがほとんど焼かれてしまったため、翌年みどりを取り戻そうとケヤキの街路樹植栽が行われたようです。

弘前も仙台も歴史ある植物に守られているんですね!サクラもケヤキもイチョウも春夏秋冬で様々な姿を見せてくれるのでこれからも季節を感じていきたいです。



今回もよろしくお願いします!


目次

1.冬休み期間中の黒キャベツ

2.最後に


1.冬休み期間中の黒キャベツ



私は当初、実家に2,3日だけ帰る予定だったので自動給水器を買って、自動給水器に黒キャベツの水やりを任せようと思っていました。しかし、予定が変わってしまい、9日間も家を空けてしまうことになったので、黒キャベツを一緒に青森県に連れていくことにしました。

水やり.jpg

(使おうと思っていた自動給水器、ダリヤの「水やり当番」)

ちなみにコカブやふあふあミックスは青森に帰る前に収穫したのでまた別の記事で報告します。



【12月25日 (栽培81日目) 11:30  気温:1℃ 天気:雪】

IMG_9347.JPG

この日は仙台でも雪が降っていました。素焼きの植木鉢2個を抱えて仙台駅まで行くのは非常に重くて寒くて大変でしたが無事一緒にバスに乗車することができました。



【12月26日 (栽培82日目) 9:00  気温:3℃  天気:晴れ】

黒キャベツ82.jpg黒キャベツ82_2.jpg

長旅の後でしたが特に悪いところは見つかりませんでした。



【12月27日 (栽培83日目) 9:00  気温:-3℃  天気:雪】

黒キャベツ83.jpg黒キャベツ83_2.jpg

この日の前日は外に置いておきました。しかし、他の方の記事を読んで、雪が積もると湿害にあう可能性があるということを学んだので雪をよけるために玄関へ移動させました。日の光に当てたかったので晴れているときに日光の当たるところへ移動させてみましたが1日中天気が悪く、ほとんど室内での栽培となってしまいました。

この写真はちょうど晴れているときに撮った写真です。



【12月28日 (栽培84日目) 8:30  気温:-1℃  天気:雪】

黒キャベツ84.jpg黒キャベツ84_2.jpg

植え替えをしなかった黒キャベツと植え替えをした黒キャベツに少し差が見られるようになりました。左が植え替えをしなかった黒キャベツで、右が植え替えをした黒キャベツです。植え替えをしたほうはもともと生長が遅く小さいものを植え替えしたので差があるのは当たり前なのかもしれませんが、植え替えをしなかったほうが葉が大きく、ちぢみのあるような葉になっていることがわかります。



【12月29日 (栽培85日目) 7:00  気温:-2℃  天気:雪】

黒キャベツ黄色い葉.jpg

外側の葉が黄色く変色してきました。この原因を調べてみると、

①水不足または水のあげすぎ

②不適切な種子処理

③窒素とカリウムの不足

④植え付けの日付の問題

⑤土壌の問題

⑥温度と場所

と6つ出てきました。もともと少し黄色みがかっていましたが、ここ最近でより黄色みが増しているので、考えられるのは①と⑥かなと思います。気温が下がっているのでいつも通り1,2日に1回という水やりの回数がもしかしたら多かったのかもしれません。また、玄関に置いてあるのでいつもより光の届く量や換気が不十分だったのではないかと考えています。



【1月1日 (栽培88日目) 10:30  気温:2℃  天気:雪】

黒キャベツ89.jpg黒キャベツ89_2.jpg

新年1枚目の黒キャベツです。



【1月2日 (栽培89日目) 9:00  気温:0℃  天気:雪】

黒キャベツ仲良し.jpg

今回は2つ並べて撮影しました。左が植え替えしていない黒キャベツで右が植え替えした黒キャベツです。背丈や葉の広がり具合に差があることがわかります。



【1月3 日(栽培90日目) 19:30  気温:0℃  天気:雪】

黒キャベツ90.jpg

背丈に差は見られるものの、枯れることなく仙台行きのバスに乗車することができました。仙台と弘前でも気温は数度違いますし、さらにバスの中は26℃前後と温かいので黒キャベツにとっては非常にダメージが大きかった帰省だったと思います。それでも枯れたりしおれたりすることなく育ってくれている黒キャベツには感謝です。


2.最後に

今回は帰省中の黒キャベツの様子をお届けしました。1週間以上、自動給水器に任せるか一緒に青森に帰るか非常に悩みましたが今回は一緒に帰りました。帰省していた12月下旬から1月上旬は気温も低く、黒キャベツもある程度生長していたので、成長速度は遅いだろうと読んで自動給水器に任せても良かったのかもしれません。結果は連れて帰っても正解でしたが、せっかく自動給水器を2つ買ったので次の機会に試してみたいと思います。



今回は以上です!ありがとうございました! ( 2159字 )

コメント

経済学部・林さん

この展開ゼミが大事にしている野菜を栽培して、それがどのように変化しているかを文章にすることを「年末年始の帰省」でもきちんと体現していることはniceです。日本気象協会のdataを見ると、コメントを書いている時点で弘前は積雪が69cmです。仙台は0cmです。バスでの移動で足元が狭くなるということを乗り越えてなのはがんばりましたね。

弘前での管理もHPでの他受講生へのコメントをfollowして除雪をする、雪を避けての管理ができたのもよいことです。1月になって葉っぱの色が下位葉から黄色くなっているのは、太陽光が不足しているからだと思います。黄色くなった葉っぱを除去して、植物の周りに肥料を少し足して下さい。弘前往復で植物も疲れているのがカバーされるのではと思います。

2つの植木ばちで栽培しているものに多少の差異はありますが、水管理などはしっかりできているので、弘前往復、仙台での気温などを考えると、生育はよいのではと思います。どこかのタイミングで食してみるのもよいかと思います。例えば、1個体。といっても、キャベツの仲間は「葉っぱ」だけを切って食せば、成長点は残り、そのまま、夏を越すことができれば、ベランダで生育を続けて継続的な緑色野菜になると思います。そんなことにもチャレンジしてはどうでしょうか。あと、最終報告のレポート〆切は今週の金曜日、21日の17:00です。お忘れなく。今回の報告のようなしっかりした最終レポートをお待ちしております。


わたなべしるす

PS. 除雪をした雪が玄関先に置かれるとは。。。3cmの除雪でも大変なのに。。。書かれてあるように、よい運動にはなると思います。というか、仙台にもどって積雪を見てもたいしたことないと思っているのではないでしょうか。