芭蕉菜の施肥、おそるおそる(文:岡根史歩)
2022年12月28日 (水)
仙台はなかなか雪が積もりませんね。こんな冬もいいです。
今回は芭蕉菜の施肥の様子についてです。
12月13日(64日目)気温2℃
左が芭蕉菜1号、右が2号です。
それぞれ株本から離して2か所に5粒程度ずつ播きました。
そして受け皿にでてくるぐらい十分に水をやりました。
12月24日(75日目)
一回目と同様に二回目の施肥(追肥)をしました。
葉にこのように黄色になっている部分がわずかにあります。調べてみましたが、この程度であれば特に病気などが心配される範囲ではないのかな、と思っているところですが、どうでしょうか。
施肥の結果ですが、今まで通り育っています。特段大きな変化はありません。
前回の更新から2週間があいてしまいました。残り一か月ほどですが、自分がどう成長したいのかも考えて取り組みます。
今年の投稿はこれが最後です。次回はレタスの実食について書きます。
それでは、よいお年をお迎えください!
コメント
文学部 岡根さん
育種の渡辺です。最初の写真、猛烈な積雪ですね。今年でしょうか。昨年までのでしょうか。ここ数年、積雪が多いですから。くれぐれも足元に気をつけて下さい。渡辺は苦手なので、今年くらいの仙台がwelcomeです。
更新がちょっとご無沙汰でしたね。レポートなどへの対応でしょうか。葉っぱに見える黄色の部分は何かで触った影響か、風などですれたか、というようなことではないかと思います。なので、水、肥料の管理は適切になされていると思います。丸で囲っているのも見やすいです。前の記事で年末年始もこれまで同様の栽培管理ができるということ。何よりです。気になるとしたら、1点。是非、もう少し長い記事を書けるようになるとよいですね。文系なので植物をどう見るとよいのか悩ましいのはあると思います。そんな時、同期、先達の観察眼を参考にしてみてはどうでしょうか。それ以外については、年明け1月4日にオガタさんからのコメントも参考にして下さい。
わたなべしるす
岡根さんこんにちは
仙台市の雪は例年この程度だったような気がします。昨年は特別多かったですね!
しかしまあ、若いと大雪も乗り切れるような...... 私も若い時の新潟在住時代、アパートの前の雪をフライパンで除雪していた記憶があります。気合いでそんなことをやっていたわけですが、昔はそれで平気でも、年を取った現在ではとてもそんなことはできません。
さて今回記事のバショウナ、もう20cmですか...... 当研究室でもバショウナ含め幾つかの種を同時期に栽培しています。そんな中でバショウナが一番低温伸張性がいいというか、大きくなっています。岡根さんはいいチョイスをしましたね。
葉の一部が黄色くなっていること、これは上で教授が書いている通り、物理的に何かあったのでしょう。あるいは低温で根の活動が弱くなった時に起きやすいことです。いずれにせよ、ベト病などの病害によるものには見えず、深刻なことはありません。
ところで施肥はこちらが示唆する通り、量も間隔も適切なようです。表題に恐る恐るとありますが...... 結論からいえばそれほど慎重になる必要はありません。
まあ雰囲気で言うのもなんなんで、ちょっと計算をしてみましょうか。
バショウナが大きくなり、100gほどになったとしましょう。バショウナのタンパク質含量は2.3%だそうですので、タンパク質は2.3gです。タンパク質中の窒素含量は16%ですから、窒素重量にすると0.37g、もちろん核酸などにも窒素が含まれていますので、合計0.4gとしましょう。
一方の肥料は窒素含量が8%のものを使っています。すると......窒素重量0.4gを得るためには肥料が5gと計算できます!
岡根さんが一回の追肥で与えた分量は2~3gではないでしょうか。ここから水と一緒に鉢外へ流れ出る分、そして専門的な話ですがN2という窒素気体になって逃げてしまう脱窒現象、そういったことを考えれば決してこの追肥の量は多過ぎることはありません。
さあ次記事はレタスミックスの収穫と食レポ、期待しています。
投稿間隔について、縛りがないとどうしても間隔が開き気味になります。これは勉強でも同じなのですが、最初のハードルを低く設定して、「今日は記事を3行だけ書く。それ以上は書かない」と決めるのも取り掛かり易くする一つの方法です。書かなきゃな......と思いつつ取り掛かれない状態が続くのがストレスだと思いますので。
そして教授が書かれていますが、文系なので特に理系的な観察眼を身に付けられたらいいですね!
というのも、世の中には欺瞞が溢れていて、理系的なものの見方をすれば見抜けるものの、逆にいえば理系的に見ないと騙されることが多くあります。典型的な例としては「節電器」商法ですね。あるいは、「おフロの保温器」でしょうか。明らかにダメなものなのに......
まあ理系でも騙されることがあります。「エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安い。なぜなら起動時に電力を使うからだ」というのがあります。理系的に考えればどう考えてもおかしなことであり、あり得ないのですが...... 逆にそこで「あり得る条件」を考えると、「室内温度が外気温に近付き、熱の移動が抑えられる、その時間まで間隔が開かない」「起動時の制御で過剰な能力を使わない」「起動時のエアコン成績効率が極度に低い場合がある」この3条件を満たす場合に限って「つけっぱなしの方が安い」という現象が起きることでしょう。現実的にそうそうないと思うのですが。
他にもお肌にコラーゲンだとか、おかしなことは枚挙に暇がありません。それだけでは市民生活レベルなのですが、水の電気分解で水素が新エネルギーだとか、アンモニアやマグネシウムが(単なる運搬・貯蔵・消費形態という意味ではなく)新エネルギーだとか言うのは...... 大丈夫なんでしょうか。
ラボスタッフ・オガタ