東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

片平キャンパスで栽培中の野菜(1/9)(渡辺 正夫)

2023年1月 9日 (月)

何とかマンデーというからくりで、成人の日の祝日が1月15日から1月の第2週の月曜日に移動してずいぶんになるような。今年は雪もなく、静かな祝日。気温が週末にかけて10oCを超えるような状況になるとか。植物にとっては久しぶりに日当たりもよく春らしくなって生長できるのでは。一方で、ある程度の寒さは受容しているので、開花する方向に行くと、食するときには抽苔となり、厄介なわけですが。今回は少し多めの写真を使って、片平キャンパスで栽培している野菜の状況紹介。1ヶ月ぶりくらいです。12月の初め頃が寒かったので、あまり生育してないかも知れないですが、網室のサッシの開閉を調整して、太陽光があっても、10-15oCくらい。太陽光がないと日中でも外気と同じ、10oC弱の温度。朝の最低気温は0oCを下回る状況。本講義を受講している学生さんと温度条件は少しよいでしょうか。一方で同じ5号鉢ですが、植木ばちの下は川砂。なので、栽培している植物によっては根っこが植木ばちの下の穴から出ているものも。5つの植物の全景は以下の写真の感じ。右端の芭蕉菜の下にホースが走っているのは植木ばちを少し傾けて写真を撮影したかったので。身の回りにあるものでカバー。

DSCN4257.JPGまずは、ブロッコリーとムラサキキャベツ。学名はBrassica oleracea L. Brassica属の食用になる植物という意味。この2つは後半で紹介するBrassica rapa L.よりも生育がよくない。同じ時期に播種していますが、種によって生育温度が違うということになっているようです。そのからくりは。。。渡辺には分かりません。そんな実験をするとおもしろいのかも知れないです。間引きをしてないので、3個体を維持。大きさは大中小という感じ。一番大きいので、葉っぱの先端まで測ると15cmくらい。講義が終わるのに合わせて、間引きをして、ブロッコリーの花蕾形成を促進したいと思います。一方、ムラサキキャベツは結球することなく、ブロッコリーのように生長。ブロッコリーよりも生育はよくなく10-15cmくらいでしょうか。いずれ、この講義のスタートである10月の播種ではなかなか栽培が難しい。もちろん、気温と日照条件に依存するので、ブロッコリーならある程度の大きさは期待できそう。
DSCN4252.JPGDSCN4254.JPGカブ、コマツナ、芭蕉菜はBrassica rapa L. これは、Brassica属の根っこが大きくなる。かつてはBrassica campestris L. と呼ばれていましたが、種名をつけたときには別の種としてあったけど、後に同一種と判明したものはその中で一番古くに名前をつけられたものに統一。その関係でBrassica rapa L.に。この名前だとカブがフィットするわけですが、コマツナ、ハクサイ、パクチョイなども全て、Brassica rapa L.になります。葉っぱが少し白くなっているのは、うどんこ病の影響。Brassica rapa L.の方がBrassica oleraceaよりもうどんこ病には弱い感じ。根っこの肥大が観察され、大きいものは直径が2cmくらいでしょうか。何とか食せるレベル。コマツナはかなりもさもさと葉っぱが生長。間引きをしてないので、葉っぱが立ち上がっていて、市販のものに近い植物の形。カブほどではないですが、うどんこ病の影響が出ているイメージ。葉っぱの長さは25cm弱。収穫可能なレベルでしょうか。芭蕉菜は少し接写しすぎ。葉っぱの大きさが正確に測れていませんが、25-30cmでしょうか。少し黄色葉っぱが多いので、肥料切れ。これは施肥をしないといけないレベル。うどんこ病にあまり影響を受けない。そんな感じ。

DSCN4253.JPGDSCN4255.JPGDSCN4256.JPG受講生の皆さんの方が生育がよいものなど、いろいろあると思います。いずれ、この講義も残すところ、20日程度。この講義を通じて学んだことなどを記す最終報告を楽しみにしております。


わたなべしるす

PS. 植物の学名については、「エッセンシャル 植物生理学」などを参照にして下さい。川内の図書館本館、農学分館などにもあるようです。