東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

14.寒くない冬(農:鹿股とほこ)

2023年1月13日 (金)

 こんばんは、冬なのに暖かい日が続いています。自転車通学の私にとっては雪が降らないことはとてもありがたいことですが、ニュースを見ていると、スキー場の方は大変だろうな、農家の方も水不足や寒さ不足という問題を抱えているのだろうなと思い、手放しでは喜べません。

 コメントありがとうございます。渡辺先生のコメントで「植物の下位葉が黄色くなってきているのは肥料が切れ始めているサイン」あったので、これからその指標を取り入れてみようと思います。

 今学期からキャンパスバスというキャンパスの移動に使えるバスがあるようなのですが、まだ使ったことが無いので、乗ってみたいということで写真を載せました。

目次

1.観察した時の状況

2.キャベツ

3.ミックス

4.スプラウト

5.編集後記

1.観察した時の状況

1月13日(金)19時

室内 温度22.6℃、湿度35%

室外 温度8.6℃、湿度60%

恐ろしく温かい冬ですね。夜なのに5℃以上もあります。明日の最高気温は13℃の予報でした。

2.キャベツ

1月13日(93日目) 

本日の様子はこちらです。あと一週間で100日目ですね!

            IMG-7548.JPG

次の写真が前回(8日前)の写真です。比較してみると、全体として緑色の部分が増えてきたことと、葉の向きが他の葉が当たらない位置に育ってきたことを感じます。

            IMG-7455.JPG

今回も身体測定をしました。以下のようにいつもと同じようにA~Eまで名前を振りました。

IMG-7548 (1).jpg

A 103mm(102mm)

B 124mm(118mm)

C 115mm(105mm)

D 99mm(90mm)

E 124mm(126mm)

<注:()内の数字は8日前の値>

どのように成長しているのか気になり、この中で元々38日目まで一番大きく、今二番目に大きいBについて、成長の様子をグラフ化してみました。

30日までのデータがないのがとても残念です。他の個体でもやってみたいと思います。

そして気付いてしまったのですが、いつも部屋の中にキャベツやミックスを持ってきて撮影しているためにどういったところで栽培しているのかをいつも示していなかったので、久しぶりに外の写真を撮りました。キャベツは下まで水がいきわたっているか見れるようにベンチの上です(たまたま私の部屋の前にベンチがあっただけです)。

IMG-7549.jpg

また、先生方のコメントで移植について言及されていたので、検討しようと思います。

3.ミックス

1月13日(60日目)

なんと!葉の形だけでなく、色でも植物を識別できるようになってきました!

IMG-7538.JPG

個人的に4種類の見分け方はこうではないか、、、というものを紹介します。まずトップバッターは他の植物と葉の色が違う、葉の縁紫さんです!

IMG-7539.JPG

次は、緑色の葉細長さんです。IMG-7543.JPG

次は、緑色の本葉丸さんです。

IMG-7544.JPG

最後は、緑色の本葉ギザギザさんです。

IMG-7545.JPG

最後の本葉のギザギザの識別が一番怪しいのですが、とりあえず目星を付けることができたので、前回から大成長です!そしてミックスの栽培環境はこんな感じです。黄色はキャベツです。

IMG-7550.jpg

4.スプラウト

1月13日(60日目)

相変わらず、ふにゃふにゃしています。先生方のコメントでスプラウトは徒長させることを目的としていると書かれていたので、微妙に暖かく光が当たりすぎない微妙な場所で育てていこうと思います。また、オガタさんが紹介してくださったこちらの記事がとても面白かったです!そろそろ収穫です。暖かい場所で育て、来週中に食べてみたいと思います。

IMG-7551.JPG

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5.編集後記

 いよいよ14回となりました。今日は最近の投稿の中ではかなり時間を使いました(グラフを作ってみましたと書いた後にデータを過去のブログ上から引っ張り出してきたため)。

 また、ふと、私みたいにスプラウトがふにょふにょしていて、飼い主に似てくるのかもしれないと思いました(犬だとそういった話もあるみたいですね)。

 最後に、他の受講生のブログを見ていると、とても素敵な文章を書いている方がおり、一視聴者としてとても楽しいです。自分自身は面白いことを書いている気が全くしないので、面白く書けるようになりたいです。恵利一花さんみたいに上手に書けるようになりたいです。

コメント

農学部・鹿股さん

育種の渡辺です。タイトルにあるように、今年は温暖ですね。ただ、寒くないといっていると、寒さが来るように思うので、そこそこに寒い冬、というくらいにいっておくのがよいかも。。。さて、本題です。数字を並べるよりもグラフ化することでわかりやすくなるという実感があるのでは。どうでしょうか。たとえば、計測時の気温の情報とか、これまで計測しているdataを並べると、感覚で気がついていたことに視覚的にわかるようになると思います。移植をするのであれば、少し暖かい気温の今時か、天気予報を見ながら、最低気温ができればマイナスにならないときでしょうか。検討してみてください。

葉が紫色になっているのは、低温ストレスがかかっていることかと思います。形、色で写真を並べてみる、よいと思います。現在残っている植物の種類の比率がどうなのかなど、観察するのは。。。いろいろあると思います。あと、おもしろい文章を書くのは同じ受講生、先達の文章表現をたくさん読んでその表現を自分のものにするということです。残り少ないですが、トライしてみてください。それ以外については、明日、月曜日の夕方にオガタさんからのコメントが投稿される予定です。それも参考にして下さい。


わたなべしるす




鹿股さんこんにちは

 最初の画像、なんと学内便の時刻表でしょうか。ちなみに、便利といえば便利な学内便ですが混んでいると乗れません。普通のバスと違って立ち乗りができませんから、収容人数に限りがあります。

 さて記事内容はいつものフォーマットでキレイに書かれています。温度湿度は、この数字を見る限り多少の加湿が(主に人体から?)なされているようですね。自分で計算してみるのがいいかと思います。

 キャベツの栽培は順調といえば順調です。グラフ化したものを見ればよく分かります。というか何でもグラフ化すれば、自分でも新しい気付きがあるもので、これは強くおすすめします。

 まあ伸び自体は鈍化しているように見えますが...... しかし、「本来の適期に栽培したもの」と比較したわけではないので、その意味では言えることは多くありません。本来は加速度的に成長するものなのか、あるいは三次元的な積で見ないと分からないものなのか、判然としませんから。しかし、少なくともこのキャベツが成長を止めていないことはグラフから明らかに言えます。

 それよりも結局のところ間引きをしない方針なのですね。そのかわり移植...... 根の活性が低温で良くないことと、元々キャベツは移植を嫌う植物なので、やるなら根を痛めない細心の注意が要ります。というかもう根がお互いに絡んでいますので、残す株を痛めないことを最優先にして、移植する株をある程度割り切る、つまりメリハリが必要かと思います。

 ミックスベビーリーフもここまで来ましたか。見分けがつくようになったのは面白いことです。なぜ色がつくかは、上で教授が書かれた通りです。

 スプラウトはなんとか収穫まで漕ぎつけられようで、こちらも嬉しく思います。順調ではなかったことから、ややシャキシャキ感がないものと予想しますが、収穫して食べてみて下さい。それと気になったのは、スプラウトというものは基本遮光して徒長させた上で、収穫期に一気に光を当てて緑化させるものです。中途半端に弱光を当ててしまうと、光合成量が足らずに種子のエネルギーを消耗してしまう、その反面フィトクロムの光感受で背丈も伸びない、収穫する長さが足りないということになってしまいます。

 編集後記が面白いですね! 飼い主に似る......動物ではよく言われますが、植物でその話が出るのは初めてのことです! ちなみにどうでもいいことですが、私の家にたまたまクワガタが飛んできて、そのまま飼ったことがあるんですが、なぜか人と同じ方向を向いてテレビを見てたりとか飼い主に似てきました。

 他受講生の報告記事、これは是非読んで下さい。もちろん栽培条件や結果のこともあります。それら以外に「書き方」「個性」があり、良かれ悪しかれとても参考になります。短い文章でも為人がよく分かるものです。ただ、個性というのは真似をしてもできるものではなく、まあ読み易さや工夫を中心に見て下さい。特に関西人のボケやオチは真似できません。

 さあ、最終報告と併せ実食の報告などお待ちします。

DSC_1698.JPG 暖かいとカナヘビも活動するようです。

ラボスタッフ・オガタ